国内上映事業 The Japan Foundation Film Series Part 4 上映作品

The Japan Foundation Film Series Part 4 The Best of Japanese Horror

ジャパニーズホラー傑作選


『怪談 お岩の亡霊』 2005年9月16日 金曜日 19時~

1961年/94分/モノクロ
監督・脚本:加藤泰
原作:鶴屋南北 (「東海道四谷怪談」)
撮影:古谷伸/美術:桂長四郎/音楽:高橋半
出演:若山富三郎、藤代佳子、桜町弘子、近衛十四郎、伏見扇太郎

「四谷怪談」をもとにアレンジして、貧乏な浪人の民谷伊右衛門が出世欲にかられて妻をないがしろにし、破滅してゆく姿をリアリズム・タッチで描く。主人公のキャラクターは暴力的でエゴイスティックな無頼漢という異色の設定で、若山富三郎が凄まじい迫力で演じている。登場人物それぞれの情念に焦点が当てられ、人間的な業の悲哀を物語る。『瞼の母』(62)、『男の顔は履歴書』(66)などの加藤泰監督が、裏町にうごめく人々のドラマを骨太に描いている。

『四谷怪談』 2005年9月17日 土曜日 14時~

1959年/84分/カラー
監督:三隅研次
原作:鶴屋南北(「東海道四谷怪談」)/脚本:八尋不二
撮影:牧田行正/美術:太田誠一/音楽:鈴木静一
出演:長谷川一夫、中田康子、浦路洋子、近藤美恵子、高松英郎

浪人の民谷伊右衛門は、裕福な武家の娘・お梅に見初められる。伊右衛門の妻・お岩に嫉妬したお梅は、伊右衛門の悪友・直助を利用してお岩に毒を飲ませるが…。一世を風靡したスター長谷川一夫が怪談映画に初めて取り組み、数多い「四谷怪談」の映画化作品の中でも悲劇的な主人公像を演じ、殺された妻のため夫が仇討ちをするというラブ・ストーリー仕立てになっている。三隅研次監督は時代劇の名手として、『座頭市』シリーズや『眠狂四郎』シリーズなども手がけている。

『降霊』 2005年9月17日 土曜日 16時~

1999年/97分/カラー
監督:黒沢清
原作:マーク・マクシェーン「雨の午後の降霊術」/脚本:大石哲也、黒沢清
撮影:柴主高秀/美術:丸尾知行/音楽:ゲイリー芦屋
出演:役所広司、風吹ジュン、石田ひかり、岸部一徳、哀川翔

効果音技師・克彦の妻・純子は特殊な霊感を持っていた。純子は、誘拐され行方不明となった少女を探す警察の捜査に協力するが、霊能力を発揮できなかった。だが、克彦の機材ケースに少女が潜んでいたのを見つけ、純子はある計画を思いつく…。『CURE』(97)、『回路』(00)などの黒沢清監督が、平凡な日常生活の歯車が狂い非情な運命にからめとられていく夫婦のドラマを描く。抑制のきいた演出により、静謐(せいひつ)さの中で得体の知れない恐怖の異様な迫力が際立つ。

17:40~上映後に黒沢清監督によるトークがあります ※トークは入場無料

『怪異談・生きてゐる小平次』 2005年9月17日 土曜日 19時~

1982年/78分/カラー
監督・脚本:中川信夫/原作:鈴木泉三郎
撮影:樋口伊喜夫/美術:西岡善信、加門良一
出演:藤間文彦、石橋正次、宮下順子

江戸時代。旅芝居の役者の小平次、囃子方の太九郎、その妻おちかの3人は幼なじみ。横恋慕していた小平次は「おちかをくれ」と太九郎に詰め寄るが、逆上した太九郎は小平次を滅多打ちにする。それから太九郎とおちかは小平次の幻影につきまとわれるが…。登場人物を3人に限定した実験的演出により、男女の情念を描き出す。原作は江戸時代の役者の幽霊伝説に基づいた戯曲。『東海道四谷怪談』(59)、『地獄』(60)などの巨匠・中川信夫監督の遺作。

『鬼婆』 2005年9月18日 日曜日 13時30分~

1964年/100分/モノクロ
監督・脚本:新藤兼人
撮影:黒田清己/美術:新藤兼人、松本博史/音楽:林光
出演:乙羽信子、吉村実子、佐藤慶、殿山泰司、宇野重吉

戦乱の中世、荒涼とした芒ヶ原(すすきがはら)で、中年女は戦場に行った息子の嫁とともに、落武者を殺し奪った武具を売って暮らしていた。戦から戻った男が息子の死を告げるが、嫁は男と逢引きするようになる。中年女は嫉妬と不安に駆られ、鬼の面をつけて若い2人をおどすが…。鬼女伝説などの寓話をもとにして、人間の奔放な本能をダイナミックに物語る。『裸の島』(60)、『ふくろう』(04)などの新藤兼人監督がオリジナル脚本により、土俗的な女性像を生々しく描き出す。

『怪談』 2005年9月18日 日曜日 16時~

1964年/183分/カラー
監督:小林正樹
原作:小泉八雲『怪談』より「和解」、「雪女」、「耳無芳一の話」、「茶碗の中」
脚本:水木洋子/撮影:宮島義勇/美術:戸田重昌
音楽:武満徹/照明:青松明
出演:新珠三千代、三国連太郎、仲代達矢、岸恵子、中村賀津雄、丹波哲郎、志村喬

小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の短編集から4話を選び、オムニバス構成で映画化。
「黒髪」京で困窮した武士は、妻を捨て遠い任地へ赴くが…。
「雪女」武蔵国の木こりは雪女に出会うが…。
「耳無芳一の話」琵琶の名人、芳一は平家の亡霊に取り憑かれるが…。
「茶碗の中」江戸の侍、関内は茶店で茶碗の中に男の顔を見るが…。
壮大なセットや和楽器を取り入れた音楽により幻想的な美しさを表現した芸術作品。カンヌ映画祭審査員特別賞を受賞。

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