国内上映事業 合同アジア映画祭 【上映作品】

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第1部 福岡企画「アジアフォーカス傑作選1991-2000」 【上映作品】

魅惑

1.『魅惑』 The Love-Stricken

(監督:アリ・ハタミ/イラン/1992年/カラー/88分)
20世紀初頭のカジャール朝。音楽を愛するアハマッド・シャー王はイランの伝統音楽を後世に残すため、優れた音楽家を集めてレコーディングをするのだが…。色彩豊かな画面と伝統音楽の旋律が独特の映像世界を形作る。

誓いの炎

2. 『誓いの炎』 With Fire as Witness

(監督:シャーマプラサード/インド/1998年/カラー/110分)
身分差別に苦しむタンガムと良家の出だが家制度に縛られるデーヴァキ。固い友情で結ばれた二人だが、いつしかそれぞれの道を歩み始める。伝統を守ろうとする男たちと自由を求める女たちの愛と闘争のジレンマを描く。

最後の舞

3. 『最後の舞』 The Last Dance

(監督:シャージ・N・カルン/インド/1999年/カラー/119分)
南インドの代表的な古典舞踊・カタカリ。この名手とうたわれた一人の男の半生を、果てしない自己探求の物語として描いた作品。カタカリの色鮮やかな舞台衣装や繊細な身体表現が緻密に捉えられる。

青いマンゴー

4. 『青いマンゴー』 The Raw Mango

(監督:アモール・パーレーカル/インド/1999年/カラー/96分)
両親を亡くし伯母に預けられた少女。伯母は夫の不実に悩んでいる。豊かな感受性を持つ彼女たちが現実に美や希望を見いだし、困難に立ち向かって成長していく様子を、さまざまなエピソードを交えて丹念に描き出す。

運命線

5. 『運命線』 The Line of Destiny

(監督:レスター・ジェームス・ピーリス/1956年/モノクロ/90分)
病を癒す力を持つと告げられた少年セーナ。しかし地主の息子の命を救えなかったために、村人たちはセーナに疑惑の目を向け始め…。登場人物のみずみずしい表情やこぼれるような陽光を洗練された技法で捉えた傑作。

サロージャー

6. 『サロージャー』Saroja

(監督:ソーマラトゥネ・ディサーナヤカ/スリランカ/1999年/カラー/125分)
前線で傷ついたタミル人のスンダラムは娘のサロージャーと共にシンハラ人の集落にかくまわれる。少女ワルニーと両親は二人を受け入れるが、彼らをタミル人だと知った村人の目は厳しい。民族問題を真摯に扱った話題作。

十月になれば

7. 『十月になれば』 How I Long for October

(監督:ダン・ニャット・ミン/ベトナム/1984年/モノクロ/86分)
ズエンは老いた義父に夫の戦死を伝えられない。彼女は教師のカーンに頼み義父のために夫からの偽の手紙を書いてもらうが、カーンは次第にズエンに惹かれてゆき…。ダン・ニャット・ミン監督の、静けさに満ちた秀作。

砂のような人生

8. 『砂のような人生』 Sandy Lives

(監督:グエン・タイン・ヴァン/ベトナム/1999年/カラー/90分)
カインは妻トアの待つ南部の村へ20年ぶりに戻ってくる。しかし彼には北に残してきた別の妻と子どもがいるのだった。ある日カインとトアのもとへ二人がやってくる…。南北統一が実現したがゆえの男と女の悲劇。

マドンナ・アンド・チャイルド

9. 『マドンナ・アンド・チャイルド』 Madonna and Child

(監督:マリルー・ディアス=アバヤ/フィリピン/1996年/カラー/121分)
未婚の母ロエラは子どもを教会に預け、家政婦として香港に渡る。7年後フィリピンに戻った彼女は我が子が行方不明だと知り、かつての恋人ネストルと共に息子を捜し始めるが…。アバヤ監督、渾身の母子ドラマ。

ゴビの聖者

10. 『ゴビの聖者』 Ferocious Saint Lord of Gobi

(監督:I・ニャムガワー/モンゴル/1998年/カラー/106分)
5歳で活仏と認められ、成人後は聖ゴビ5世として啓蒙・文化活動を行なうアラブジャー。だが敵対する派閥が彼の暗殺を企て…。ゴビの荒野を舞台に、共同体の内部で神とあがめられた男の生きざまを描く。

新文字先生

11. 『新文字先生』 The Teacher of Cyrill Alphabet

(監督:B・バダルオーガン/モンゴル/1998年/カラー/109分)
夏休みに町の学校から両親が暮らす草原の集落へ帰ってきたバタトラグ少年。彼は村長に頼まれて、村人たちにキリル文字を教えることになる。生徒たちには勉強嫌いの老若男女が勢揃い、バタトラグの大奮闘が始まる。

合同アジア映画祭

【来日ゲスト・プロフィール】

シャーマプラサード氏

《インド》

● シャーマプラサード(『誓いの炎』監督)
Shyamaprasad

1960年生まれ。イギリスのハル大学でメディア研究の修士号を取得後、プーナのインド映画・テレビ研究所(FTII)で映画製作を学ぶ。その後番組担当官として、ドキュメンタリー、ドラマ、トークショー、音楽番組などの製作に10年以上従事。イギリスBBC、チャンネル4などでも番組制作を行ない、、国や州から数多くの賞を受ける。中でもテレビドラマ『Nilavu Ariyuun』は96年、ゴールデンチェスト・テレビ映像祭(ブルガリア)で審査員特別賞を受賞。『誓いの炎』(98)は劇映画第1作である。

ニャムガワー氏

《モンゴル》

I・ニャムガワー(『ゴビの聖者』監督)

1950年生まれ。74年にモスクワ演劇芸術院を卒業。『五本指の手』(82)、『君を愛す』(83)、『物語が終わった時』(87)、『さまよう雄鹿』(93)、『征服者』(94)などを監督し、モスクワ、ナント、ロッテルダムなど海外の映画祭でも高く評価されている。98年には『ゴビの聖者』のほかに歴史的なテーマを扱った『大地と土』も製作した。また映画監督だけでなく50以上の演劇公演でも活躍している。

シャラブドルジ氏

《モンゴル》

●L・シャラブドルジ(『新文字先生』撮影監督)

1944年生まれ。68年にモスクワ大学を卒業後、数々の作品で撮影を担当してきた。本作『新文字先生』のほか、日本でも紹介された『はじめの一歩』(69)『マンドハイ』(88)『風雲の聖者』(92)などに撮影監督として参加している。また、『風雲の聖者』では撮影のほか、Ts・ツェレンドルジ監督と共同監督も務めている。監督作『ぼくはモンゴルの子』(92)は、92年に東京で開催された第1回地球環境映像祭、アース・ビジョン特別賞を受

合同アジア映画祭

第2部 アジアセンター企画 「グル・ダット監督特集」

グル・ダット氏

【グル・ダット監督プロフィール】

1925年7月9日バンガロール生まれ。カルカッタで教育を受け、ウダイ・シャンカルの舞踏学校で2年間学ぶ。その後プネーのプラバート映画社に行き、1946年振付け師として映画界入り。俳優及び助監督を経て1951年『賭け』で監督デビュー。以後俳優兼監督兼プロデューサーとして数々の名作を発表。1953年当時人気のあったプレイバック・シンガー、ギーター・ラーイと結婚。1964年自ら命を絶つ。

【上映作品】

55年夫妻

1. 『55年夫妻』 Mr.&Mrs.'55

(監督:グル・ダット/1955年/白黒/152分/出演:グル・ダット)
ひと月以内に結婚すれば父の残した莫大な遺産が突如手に入ることになったアニータ。叔母の策略で売れない漫画家プリータムと偽装結婚し、すぐに離婚することにするが、次第に二人はひかれ合っていく…・ダットのコメディ作家としての資質が開花した中期の傑作。まさにインドのジョージ・キューカー!

渇き

2. 『渇き』 Pyaasa

(監督:グル・ダット/1957年/白黒/145分/出演:グル・ダット、ワヒーダー・ラフマーン)
売れない詩人ヴィジャイの詩を気に入ってくれるのは娼婦のグラーブだけ。彼は出版社で働くことになるが、社長ゴーシュの妻が昔の恋人ミーナーであることを知る。愛を金で売った彼女に失望したヴィジャイは自暴自棄に。そんな時、彼は鉄道事故で死亡したと誤解され、彼の遺稿詩集がベストセラーになるが…。「大インド映画祭1998」で上映され、「われわれは映画史的な無知を恥じなければならない」(蓮實重彦氏)と絶賛された。

紙の花

3. 『紙の花』 Kaagaz Ke Phool

(監督:グル・ダット/1959年/白黒/148分/出演:グル・ダット、ワヒーダー・ラフマーン)
人気映画監督スレーシュは、偶然出会った女性シャーンティを主演女優に抜擢する。映画は大ヒットとなり二人は互いに強く惹かれていくが、やがてシャーンティは妻子あるスレーシュのもとを去る。彼女を失ったスレーシュは酒に溺れ、監督としての力も失っていく…。インド版『サンセット大通り』とも呼ばれる初のシネマスコープ作品。

旦那様と奥様と召使い

4. 『旦那様と奥様と召使い』 Sahib Bibi Aur Ghulam

(監督:アブラール・アルヴィー/1962年/白黒/173分/白黒/145分/製作・出演:グル・ダット)
舞台は19世紀末、イギリス統治時代のカルカッタのとある屋敷。貧しい人々を搾取する兄旦那、夜毎女遊びに耽る弟旦那、そして帰らぬ夫を待ち続けるうちにアルコールに溺れていく弟旦那の奥様。近代化の兆しに取り残されていく上流階級の人々のデカダンな生活を、召使いの視点から描く。監督はグル・ダット作品で多くの脚本を手掛けたA.アルヴィー。

グル・ダットを探して

5. 『グル・ダットを探して』IN SEARCH OF GURU DUTT

(監督:ナスリーン・ムンニー・カビール/1989年/カラー/ドキュメンタリー/ビデオ/84分)
1964年、39歳という若さで自ら命を絶ち、インド映画界の伝説となったグル・ダットに捧げる、三部構成のドキュメンタリー。家族や友人のインタビューとフィルモグラフィーを通して、彼の個人史を追う。英国チャンネル4制作。

合同アジア映画祭

【来日ゲスト・プロフィール】

カビール女史

《インド》

●ナスリーン・ムンニー・カビール(『グル・ダットを探して』監督)
Nasreen Munni Kabir

テレビ・プロデューサー/ディレクター。1987年と89年に英チャンネル4のインド映画をテーマにしたドキュメンタリー「ムービー・マハール」シリーズ(『グル・ダットを探して』も同シリーズの1本)を制作/監督して好評を博す。インド映画研究者としても知られ、83年にパリのポンピドー・センターで行なわれた100本を越えるインド映画大回顧展のコーディネーターをつとめた。著作にGuru Dutt: A Life in Cinema” (96)などがある。

合同アジア映画祭

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