国内上映事業 合同アジア映画祭 映画祭解説

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国際交流基金アジアセンター開設5周年&アジアフォーカス・福岡映画祭10回記念
第1部 福岡企画「アジアフォーカス傑作選1991-2000」

【アジア映画の秀作中の秀作を集めて】

佐藤忠男

最後の舞 アジアフォーカス・福岡映画祭が今年で十回目になった。これを記念して、この映画祭でこれまでに上映してきた多くの作品の中から、とびきりの秀作を選んで広く多くの方々に見ていただこうと思う

いまや世界のどこの映画祭でもアジアの映画を上映しているが、作品選定者が直接、モンゴル、ベトナム、フィリピン、スリランカなどなどの国々にまで行なって知られざる作品の発掘に努めてきたという点では世界的に見ても福岡がいちばんだと自負している。従って福岡でしか上映されたことのない珠玉の逸品が少なからずある。

たとえばモンゴル映画の「ゴビの聖者」である。およそ他の国の映画では見たことがない超現実とも言えるユニークな表現がそこにはぎっちりつまっている。同じくモンゴルの「新文字先生」のおおらかなユーモアも、広く世界で歓迎されるべきものだが、なにしろこの国は世界の流行などからは超然としていて宣伝もしないから、まだ知られていない。

インド・マラヤーラム語映画の「誓いの炎」はヒンズーの信仰の神髄を知らせる作品として屹立している。そこが衝撃的である。

その他どの作品も新鮮な驚きに満ちている。中国・台湾・韓国などの秀作はすでに広く一般公開されているので今回はあえて除いたが、アジア映画の底の深さと巾の広さをこれで改めて知ってほしいと思う。上映の許可をいただいた製作者たちに心から感謝する。

【アジアフォーカス・福岡映画祭 沿革・概要】

魅惑 福岡市は、アジア大陸に最も近いという地理的条件と、日本とアジア諸国の交流窓口の役割を長く果たしてきたという歴史的背景から、アジアとのつながりを重視し、都市像のひとつを「活力あるアジアの拠点都市」と位置づけています。市制100年を記念して1989(平成元)年に開催した「アジア太平洋博覧会」で培われたアジアとの交流の輪をさらに深めるために、翌1990(平成2)年から始まった事業が「アジアマンス」です。これは、アジアの文化・学術・芸術に関する50以上の催しを毎年9月に集中的に実施するもので、「アジアフォーカス・福岡映画祭」は、このアジアマンスの主要事業のひとつとして1991(平成3)年にスタートしました。

上映作品の選定にあたっては、日本でいち早くアジア映画の研究に取り組み、広範な人的ネットワークを持つ映画評論家の佐藤忠男氏をディレクター、佐藤久子氏をコーディネーターとして、アジア各地に足を運んで現地調査を行なっています。選定の基準は(1)老若男女が鑑賞できること、(2)上質の作品であること、(3)アジアの実情が反映されていること、の3つを挙げています。

サロージャー また映画祭期間中には、監督や出演者などをゲストとして招待し、会場でのディスカッション、シンポジウム、交流パーティーなどで市民との交流をはかっています。なお1996(平成8)年に開館した福岡市総合図書館には、アジア映画や日本映画の名作を中心に調査・研究・収集・保存・公開ができる映像ライブラリーがあり、本映画祭で上映した作品の多くが、アジアの貴重な映像文化財として収蔵されています。

10年間のあゆみ

その1
年度 1991 1992 1993 1994 1995
開催日数 8 11 11 10 11
上映作数 23 27 27 36 26
出品国・地域数 10 18 14 13 11
総入場者数 10,724 11,885 16,090 17,024 19,278

年度 1996 1997 1998 1999 2000 総計
開催日数 11 10 10 10 10  
上映作数 40 27 30 27 50 313
出品国・地域数 12 12 15 12 15 延べ24
総入場者数 15,660 14,117 16,371 16,190 18,791 156,130

合同アジア映画祭

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