国内上映事業 中国映画撮影所シリーズ2 香港映画の黄金時代 I ストーリー、プロフィール ストーリー、プロフィール

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中国映画撮影所シリーズ2
日中国交正常化30周年記念
連続シンポジウムと上映

香港映画の黄金時代 I

2002年1月28日(木曜日)~12月1日(日曜日)

第1部 宝田明と尤敏~愛の"香港三部作" 第2部文壇の寵児・張愛玲~文学と映画の間 プロフィール

第1部 宝田明と尤敏(ユー・ミン)~愛の"香港三部作"

香港の夜

●『香港の夜』香港之夜 A Night in Hong Kong

1961年/東宝=キャセイ合作/118分

監督:千葉泰樹 出演:宝田明、尤敏(ユー・ミン)、司葉子、草笛光子、上原謙

東宝とMP&GI(キャセイ)が合作した、宝田明=尤敏コンビの記念すべき第1作。新聞社の香港特派員(宝田)が、日本人を母に持つ中国女性(尤敏)と出会い、戦時中の日本で行方不明になった彼女の母を探す過程で心を通わせていく。『慕情』(55)を思わせる物語設定も手伝って大ヒットとなり、本作で日本デビューした尤敏も一躍人気者となった。

香港の星

●『香港の星』香港之星 Star of Hong Kong

1962年/東宝=キャセイ合作/108分

監督:千葉泰樹 出演:宝田明、尤敏(ユー・ミン)、王引(ワン・イン)、団令子、山村聰

『香港の夜』に続くシリーズ第2作。商社の香港駐在員(宝田)と、難民診療所の女性医師(尤敏)の出会いから別れまでが、香港、東京はもとより北海道、シンガポール、クアラルンプールまでを舞台に展開され、当時の東南アジアの風景も見ることができる。本作のヒットによって、日本での"尤敏フィーバー"は最高潮に達した。

ホノルル‐東京‐香港

●『ホノルル‐東京‐香港』香港、東京、夏威夷

Hong Kong,Tokyo,Honolulu 1963年/東宝=キャセイ合作/102分

監督:千葉泰樹 出演:宝田明、尤敏(ユー・ミン)、加山雄三、王引(ワン・イン)、王莱(ワン・ライ)

『香港の星』に続くシリーズ最終作。当時の海外旅行の代名詞であったハワイでの出会いを経て、真珠商会の御曹司(宝田)と、ミス・ハワイに選ばれた女子学生(尤敏)の恋の顛末は、東京、香港へと移っていく。同時期に撮影中だった『ハワイの若大将』の加山雄三が、東宝的合理主義の発想で本作にも出演している。

第2部 文壇の寵児・張愛玲(チャン・アイリン)~文学と映画の間

恋の行方

●『恋の行方』情場如戦場 The Battle of Love

1957年/香港/91分/ビデオ上映

監督:岳楓(ユェ・フォン) 脚本:張愛玲(チャン・アイリン) 出演:林黛(リン・ダイ)、秦羽(チン・ユー)、張揚(チャン・ヤン)

張愛玲がMP&GI(キャセイ)作品に初めて脚本を提供した作品。平凡な会社員、大富豪の娘、執筆に追われる作家先生、美女にいれあげる考古学教授などが入り乱れ、恋の行方はどうなることやら…。監督の岳楓は、30年代上海映画の黄金時代を担い、戦時中には阪東妻三郎主演の『狼火は上海に揚がる』(44)を稲垣浩と共同監督したベテラン。

ジューン・ブライド

●『ジューン・ブライド』六月新娘 June Bride

1960年/香港/97分/ビデオ上映

監督:唐煌(タン・ホァン) 脚本:張愛玲(チャン・アイリン) 出演:葛蘭(グレース・チャン)、張揚(チャン・ヤン)、喬宏(ロイ・チャオ)

張愛玲が得意とした香港流スクリューボール・コメディの代表作。フィアンセの待つ香港へ帰る船旅で、突然巻き起こった恋のゲーム。果たして恋人たちは結婚式まで無事に到達できるのか…。監督の唐煌は、ミュージカルやコメディを得意としたキャセイの看板監督。本作でも、歌って踊れるスターたちの魅力を引き出している。

家族

●『家族』小児女 Father Takes a Bride

1963年/香港/100分/ビデオ上映

監督:王天林(ワン・ティアンリン) 脚本:張愛玲(チャン・アイリン) 出演:尤敏(ユー・ミン)、王引(ワン・イン)、雷震(レイ・ジェン)

コメディと並んで張愛玲が得意とした、叙情的で哀感に満ちたホームドラマの一本。幼くして母を亡くした景慧が、かつての同窓生と交際を開始すると、父親にも再婚話が浮上する。父と子のダブルの恋愛の顛末は…。「香港三部作」を終えたばかりの尤敏が、『香港の星』『ホノルル・東京・香港』と同じく王引とコンビを組んで親子役を演じている。

プロフィール

宝田明プロフィール

1934年、旧満洲ハルピンに生まれる。東宝第6期生として『かくて自由の鐘は鳴る』(54)でデビュー、『ゴジラ』(54)『青い山脈』(57)『放浪記』(62)『ミンボーの女』(92)など200本を超える映画に出演。また64年の「アニ-よ銃をとれ」をはじめ、「南太平洋」「風と共に去りぬ」など多数のミュージカルにも主演、映画・テレビ・舞台で幅広く活躍している。

尤敏プロフィール

1935年香港生まれ。ショウ・ブラザースの『玉女懐春』(52)でデビュー後、58年からにキャセイに移り、『家有喜事』(59)で「アジア映画祭」の、『星星・月亮・太陽』(61)で「台湾金馬賞」の、ともに最優秀主演女優賞を得て名実ともにトップスターとなる。「香港三部作」では、清純な顔立ちと聡明さで日本でも人気を呼ぶが、64年に結婚のため引退、96年に死去。

張愛玲プロフィール

1920年生まれ。上海の名家に育ち弱冠22歳で上海文壇に彗星の如く登場、小説集「傳奇」は刊行4日で完売の人気となる。『不了情』『奥様万歳』(47)など映画の脚本も数多く手がけ、52年に拠点を香港に移し、キャセイで『恋の行方』(57)など8本の映画脚本を執筆した。小説執筆から離れた後は中国古典文学の研究や英訳作業に専念、95年に移住先のロサンゼルスで死去。

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