国内上映事業 ハンガリー 映画祭2003 上映作品紹介

ハンガリー 映画祭2003 ~タル・ベーラと新世紀のハンガリー映画~

<大阪・東京共通作品> 特別上映 タル・ベ-ラ特集

『サタンタンゴ』

  • サタンタンゴ
  • 1991年-1993年 438分 白黒
    Satantango/Satantango 
    監督:タル・ベ-ラ
    原作:クラスナホルカイ・ラ-スロ-
    脚本:クラスナホルカイ・ラ-スロ-、タル・ベ-ラ
    撮影監督:メドヴィジ・ガ-ボル
    音楽:ヴィ-グ・ミハ-イ

 今や伝説となった7時間半の『サタンタンゴ』。日本での次の上映は、果たしてあるだろうか。
 ハンガリ-平原に憂欝な雨が降る。今は生産もほとんど行なわれていないような共同体に人々が暮らしている。皆、何かを待っているのだろうか。夜になると陰気なバ-で人々は狂ったように踊り続ける。もはや力を失った独裁者、浮気だけが気晴らしの女や、大人たちの狂態を観察する子供がいる。
 ある日、朽ち果てた共同体を捨てて、人々は出発する。新しい共同体、新しい希望を目指して。人々のいなくなった村でひとり残ったドクタ-は、いつものように村の観察記録をつけている。
 時間が映像なのか、映像が時間なのか。それとも私たちの意識こそが時間を作り出しているのだろうか。言葉の哲学から映像の哲学へ、言葉の詩からモノクロ映像の詩への過激な誘惑がここにある。

『ヴェルクマイスタ-・ハ-モニ-』

  • ヴェルクマイスタ-・ハ-モニ-
  • 2000年 144分 白黒
    Werckmeister harmoniák/The Werckmeister Harmonies
    監督:タル・ベ-ラ
    原作:クラスナホルカイ・ラ-スロ-
    脚本:クラスナホルカイ・ラ-スロ-、タル・ベ-ラ
    撮影監督:メドヴィジ・ガ-ボル
    音楽:ヴィ-グ・ミハ-イ

 ファスビンダ-の詩神ハンナ・シグラが特別出演!
 郵便配達人のヤ-ノシュは街にクジラのみせものがやってきたので、大層興奮する。クジラと一緒にプリンスという奇妙な扇動家も来た。人々はなぜか急に暴力的になり、街のあらゆる施設を破壊し始める。ヤ-ノシュはだんだんわからなくなる。ヤ-ノシュがよく話に行く老音楽家は、和音(ハ-モニ-)の研究をしており、西欧文明に深く絶望している。ヴェルクマイスタ-の平均律は、一方でバッハを救い、一方で人類を破滅に導くのだろうか。
 『サタンタンゴ』に続いて小説家クラスナホルカイとの共同作業によりタルが生み出した問題作。

新世紀ハンガリ-映画

『ハックル』

  • ハックル
  • 2002年 75分 カラ-
    Hukkle
    監督:パ-ルフィ・ジョルジ
    脚本:パ-ルフィ・ジョルジ
    撮影:ポハ-ルノク・ゲルゲイ
    音楽:バルナ・バラ-ジュ、グリルス・シャム

田舎のベンチでおじいさんがしゃっくりをする。若者は乙女を見つめ、二人の間を天道虫が行き来して、今日もまた穏やかに日がくれる。猫は野原で虫とじゃれあって、ころころころがったかと思うと、息絶える。毒殺の始まりだった。村の男たちがひとり、またひとりといなくなり、死体で発見される。
 余計なことは何もしゃべらないこの映画にセリフはない。鳥のさえずり、車の音。人を食った意外な展開に28歳の新人の才能が炸裂する。2002年ベルリン国際映画祭など、内外の映画賞に輝く傑作!

『チコ』

  • チコ
  • 2001年 110分 カラ-
    Chico
    監督:フェケテ・イボヤ
    脚本:フェケテ・イボヤ
    撮影:ヤンチョ-・ニカ他

ラテン・アメリカで育ったハンガリ-人チコの実録ドラマ。ボリビアで育った子供時代の思い出。母はカソリックのボリビア人。父はユダヤ系ハンガリ-人で結婚寸前まで母はそのことを知らなかった。おまけに父はコミュニストだった。政変に次ぐ政変を経験した少年は、今、クロアチアの戦争の現実に直面する。今、アイデンティティを問うことの意味は?
『カフェ・ブダペスト』の女性監督の力作。

『捨てられて』

  • 捨てられて
  • 2001年 98分 カラ-
    Torzók/Abandoned
    監督:ショプシチ・ア-ルパ-ド
    脚本:ショプシチ・ア-ルパ-ド
    撮影:サトマリ・ペ-テル
    音楽:アフタ-・クライング

9歳の少年が父に疎まれて孤児院に入れられる。母の思い出に生きる少年は孤児院になじめない。幸福だった日の思い出の凧あげ。少年は飛翔の夢を持つ。母は失明し、父と別れた。少年の夢想癖に父は手をやいたのだった。やがて孤児院の生活に慣れた少年は優しい寮母が好きになる。規律の厳しい生活から抜け出て自由に憧れる少年たち。
2002年ロカルノ映画祭で受賞。

『ビヨンド・ザ・ベンド』

  • ビヨンド・ザ・ベンド
  • 2002年 106分 カラ-
    Kanyaron túl/Beyond The Bend
    監督:デ-ル・アンドラ-シュ
    脚本:デ-ル・アンドラ-シュ、セレダ-シュ・アンドラ-シュ、ツェト-・ベルナ-ト・ラ-スロ-
    撮影:チュカ-シュ・シャ-ンドル
    音楽:ト-ト・ベネデク

薬物中毒のヒロインと神父の心の交流。
 シルヴィはドラッグ中毒者で、自分にドラッグを供給してくれるタマ-シュの愛人だが、彼女を立直らせようとする神父にも強くひかれる。ブダペシュトの今がヴィヴィッドに伝わる秀作。ヒロインを演じるデ-ル・デニッシャの美貌!

『ハンガリー短編傑作特集』

タル・ベーラ監督推薦の短編や、ヴェネツィア国際映画祭、カンヌ国際映画祭等で受賞した短編を集めた1時間のプログラム。

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