国内上映事業 国際交流基金映画講座2004-3 プログラム詳細

The Japan Foundation Screening & Lecture Series: 2004-3

NHKエデュケーショナル創立15周年記念 「アジアに生きる子どもたち」上映会と国際シンポジウム ~テレビは何ができるか~

上映会 10:30~13:30

(1)アジアに生きる子どもたち 「北から来た少女 ~韓国・脱北者の日々~」

(放送2003年11月 NHK-BS 49分)

北から来た少女 ~韓国・脱北者の日々~韓国入りする北朝鮮住民の数がここ数年急増している。一昨年は1,000人を超え、未成年者は200人に及ぶ。内半数は親兄弟と離別している。深刻な栄養失調を経験し、心の傷を負った子供たちの問題は深刻だ。
京畿道安山市にある脱北した子供たちの民間支援施設「タリ共同体」(タリは橋の意)では、00年10月から脱北した子供たちの共同生活の場を作ってきた。現在10人(男7人、女3人)がここで共同生活をしながら地元の学校に通っている。
タリ共同体にカメラをすえ、子供たちの抱える悩みと葛藤を描くことで、半世紀以上分断されていた南北の人々が、今再び出会い、ともに生活を始めたことの意味を考えていく。

(2)平和を知らない子どもたち 「~アグネスのイラク報告~」

(放送2003年8月NHK-BS 49分)

~アグネスのイラク報告~2003年6月、イラク戦争直後、南部の町バスラを日本ユニセフ協会大使アグネス・チャンが訪問。イラン、イラク戦争から20年に及ぶ戦争と経済封鎖のなかで危機的な状況に直面してきた子どもたちをリポート。
水道施設が破壊され、摂氏50度を超える気温のなかで飲料水不足に直面する人々。更に80%にも及ぶ失業率、医療設備や医薬品の不足、治安の悪化や発砲事件の多発と、緊張が続く状況のなかで、多くの子どもたちが犠牲を強いられている。
「兵士の姿を怖がっている」イラクの人々や子どもたちに対してどのような国際貢献が必要なのか問いかける。

(3)アジアに生きる子どもたち 「学校に行きたい~中国・黄土高原少女の願い~」

(放送2003年11月 NHK-BS 49分)

学校に行きたい中国の西北部に広がる黄土高原。革命の聖地として知られるこの地は今、中国で最も貧しい地域に指定されている。
陝西省柳林鎮の廟河小学校。卒業を目前にして学校に来なくなった一人の少女がいた。名前は丁翠(テイスイ)。クラスで最も成績がいい子だ。父親は、「中学に進学させる金がないので辞めさせることにした」と話す。「ここの子どもは教育しか運命を変えることができない」と語る校長の説得で、取り敢えず小学校に行くことになった丁翠。進学試験の結果、希望の中学に合格したが・・・。
中国内奥の農村に深々と入り込み、一少女の進学をめぐる動きを至近距離から切り取ったドキュメンタリー。

国際シンポジウム 14:30~16:30
「アジアに生きる子どもたち」~テレビは何ができるか~

司会:平野次郎(ひらの・じろう)

平野次郎1940年生まれ。国際基督教大学卒業。コーネル大学政治学部大学院留学。1965年、NHK入局。報道局政治部、外信部、特報部などを経て1991年解説委員に。この間、アメリカ、スイス、イギリスに特派員として赴任。
現在は学習院女子大学特別専任教授。NHK番組をふくめた司会・講演・執筆などの分野で広く活躍。著書に『アメリカ・もう一つの報告』(日本放送出版協会)など。

エルデヌダライ・アロハン

エルデヌダライ・アロハンの写真1963年、中国内モンゴル自治区に生まれる。(モンゴル族)北京民族大学卒業。内モンゴル自治区映画撮影所で脚本を担当。1993年来日、東京大学大学院で文化人類学、早稲田大学大学院で映画学を専攻、黒澤明をテーマに修士号を得る。その後、テレビ番組の制作に携わる。
代表作に「幻の鷹と生きる~中国・知られざる秘宝の村~」(NHK-BS)「学校に行きたい~中国・黄土高原少女の願い~」(NHK-BS)

アグネス・チャン(陳美齢)

アグネス・チャン香港生まれ。1972年「ひなげしの花」で日本デビュー、一躍アグネスブームを起こす。上智大学国際学部を経て、カナダトロント大学(社会児童心理学科)を卒業。1984年国際青年年記念平和論文で特別賞を受賞。1989年米国スタンフォード大学博士課程に留学。教育学博士号取得。
現在は芸能活動以外でも、日本ユニセフ協会大使、大学教授、エッセイストとして、幅広く活躍。
近著『わたしが愛する日本』を始め著書多数。

ラット(本名モハマド・ノール・カリッド)

ラット1951年、マレーシアの村(カンポン)に生まれる。高校卒業後、クアラルンプールにある英字新聞に入社。74年から専属漫画家として同紙に時事漫画を描き、圧倒的人気をえる。
代表作「カンポン・ボーイ」は、家族や村人の愛情に包まれて成長していく少年の姿を、農村の伝統文化を織り交ぜながら描いた。
カンポン・ボーイのキャラクターを使ってユネスコの識字運動を支援している。

野中章弘(のなか・あきひろ)

野中章弘1953年生まれ。アジアプレス・インターナショナル代表。東京大学、目白大学、京都精華大学、早稲田大学非常勤講師。朝日新聞紙面審議会委員。
アジアを中心に発展途上国の問題を取材し、新聞、雑誌、テレビなどで発表。1987年報道規制の厳しいアジアのジャーナリストのネットワークであるアジアプレス・インターナショナルを設立。
著書に『メディアが変えるアジア』(岩波ブックレット)、『アジアのビデオジャーナリストたち』(はる書房)他。

ページトップへ戻る