国内上映事業 アジア映画監督シリーズ10 上映作品

『トロピカル・マラディ』/ 『真昼の不思議な物体』/
『アイアン・プッシーの大冒険』/『ブリスフリー・ユアーズ』

『トロピカル・マラディ』 2005年11月14日(月) 17:30~、11月19日(土) 14:30~

『トロピカル・マラディ』作品写真Tropical Malady
2004年/118分/カラー/35ミリ
監督・脚本:アピチャートポン・ウィーラセータクン 
撮影:ジャリン・ペンパーニット、ヴィシット・タナバニット、ジャン=ルイ・ヴィアラール 
美術:アッカラット・ホームロー
編集:リー・チャンターティクン 
出演:バンロップ・ロノーイ、サクダー・ゲオブアディー、シリベート・チャルーンチョン

山間の小さな村、愛し合う2人の青年、兵士のケンと村の青年トンは、静かな日々を過ごしていた。そんな中、牛が次々と殺されてゆく事件を調べるため、残された足跡をたどって森の奥深くに分け入ったケンは、全身に刺青を施した不思議な男の姿を目にする…。
“呪いにより、人間が虎に変身する”というタイの民間伝承を背景に描かれ、カンヌ映画祭でも賛否両論を巻き起こした本作は、淡々と描かれる前半から一転して怪奇な様相を帯びる後半、そして衝撃的なラストと、見るものに様々な解釈を可能としている。
カンヌ映画祭審査員賞、東京フィルメックス最優秀賞受賞。

*11月14日(月)の上映後、アピチャードポン監督によるトークが行なわれます。(トークは無料)

『真昼の不思議な物体』2005年11月18日(金)17:00~

『真昼の不思議な物体』作品写真Mysterious Object at Noon
2000年/83分/B&W/35ミリ
監督・編集:アピチャートポン・ウィーラセータクン
脚本:タイの村人たち
撮影:プラソン・クリンボーロム
製作・編集:ミンモンコン・ソーナークン 
製作:グリッティヤー・ガウィーウォン
出演:ソムシー・ピンヨーポン、ドゥアンチャイ・ヒランシリ

名もない小村や町に立ち寄りながら、タイを北部から南下してゆく撮影クルーは、それぞれの地元民たちに、自分たちの言葉と想像力で「足の悪い少年と家庭教師の話」という物語を次々と語らせ、演じさせてゆく。
マイクを向けられる屋台の物売り、警官、ゴム園の労働者など、彼らの語る“不思議な物体”の物語とは…。ドキュメンタリーとフィクションの境界を行き来しながら、年齢も境遇の異なる人々によって自由奔放に紡がれる物語を、知的なジグソーパズルのように組み合わせた作品は各国で絶賛され、その名を知らしめた。
全州国際映画祭グランプリ、山形国際ドキュメンタリー映画祭インターナショナル・コンペティション優秀賞・NETPAC特別賞ほか受賞。

『アイアン・プッシーの大冒険』 2005年11月18日(金) 19:00~

『アイアン・プッシーの大冒険』 作品写真The Adventure of Iron Pussy
2003年/90分/カラー/VIDEO
製作・監督 :アピチャートポン・ウィーラセータクン
監督・脚本・出演:マイケル・シャオワナーサイ
出演:シリヤゴーン・ブッカウェート、クルン・シーウィラィ

1作ごとに新たな映像世界を切り拓いてゆくアピチャートポンの最新作は、なんと女装の麗人が歌い踊る、異色のウエスタン・ミュージカル!パフォーマンス、インスタレーション、映像作品など多方面で活躍するフィラデルフィア生まれのタイ人アーティスト、マイケル・シャオワナーサイが99年から制作を始めたビデオ作品「アイアン・プッシー」シリーズから生まれた本作には、商業映画とアート作品が自然に寄り添う、タイ独特の映画事情も伺える。荒野を行く美女アイアン・プッシーのキッチュな勇姿は、必見。


『ブリスフリー・ユアーズ』 2005年11月19日(土) 11:30~

『ブリスフリー・ユアーズ』作品写真Blissfully Yours
2002年/125分/カラー/35ミリ
監督・脚本:アピチャートポン・ウィーラセータクン
撮影:サヨンプ・ムクデップロン、
美術:アケカラット・ホンラー、アーティット・マハシー
録音・編集:リー・チャタメティクン 
出演:カノクポーン・トンアラム、ジェンジラ・ジャンスダ、ミン・オー

働いていた工場を解雇されてしまった、不法就労の青年は、彼に好意を寄せる若い女性を連れ、国境近くにある森へ向かった。そこでふたりは、不倫相手の愛人と一緒に森に来ていた中年女性と出会い、都会の喧騒からは隔絶されたような静かな森の中で、3人の上を時がゆったりと流れてゆく。豊かな自然の中、平凡な登場人物たちと素朴な物語で描かれながらも、通常のドラマツルギーから大きく逸脱した独創的な語り口は、世界の映画界でも他に類を見ない。
カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリ、東京フィルメックス最優秀作品賞ほか受賞。
*高校生以下の入場はご遠慮ください。

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