国内上映事業 アジア映画シリーズ11 タイ映画祭2003 上映作品

こちらの事業は、旧機構時のものです。
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アジア映画シリーズ 11 タイ映画祭2003
Part1 タイ映画パノラマ Part2 タイ映画史の宝石ラット・ペスタニー
Part3 「ナンナーク」シンポジウム Part4 「日タイ映画交流の黄金時代~大映・日活・東宝」

「タイ映画祭2003」上映作品の変更について
「タイ映画祭2003」では、上映作品の1本として『バーン・ラジャンの戦い~11人の勇者』を予定しておりましたが、本映画祭が「日本ASEAN交流年2003」の記念事業であることを考慮し、アセアン域内の戦争を描いた本作については上映を差し控えることといたしました。
皆様にご迷惑をおかけいたします点を深くお詫びいたしますとともに、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。 なお、2回の上映についてはそれぞれ以下のとおりに変更させていただきます。
● 9月22日(月)17時 『田舎の恋のから騒ぎ』
           19時 トークショー(出演者変更の可能性あり)
● 9月27日(土)16時30分 『イサーン・スペシャル~東北タイへの旅』 印作品は日本初公開(作品変更の場合があります)
Part1 タイ映画パノラマ(活況を呈するタイ映画界の話題作を総ざらい)

(2)『O-Negative~恋はデザインできない』 O-Negative(1998年/104分/カラー) ※

監督:ピンヨー・ルータム Pinyo Rhythmm
血液型が同じ5人の大学生を主人公に据え、タイの若者たちの生き様を微笑ましくも切なく描いた大ヒット作。ピンヨー監督はTVディレクターとしても多くの若者向け番組を手掛けている。

(3)『田舎の恋のから騒ぎ』 Hello Countryside(1999年/105分/カラー) ※

(6)『田舎の恋のから騒ぎ』監督:タニット・チッタヌクン Thanit Jitnukul
平和な農村に暮らす美人姉妹とその両親。地方振興のために赴任してきたハンサムな青年官僚をめぐり、恋の鞘当で村はたちまち大混乱・・・。大ボケ田園コメディの傑作。

(4)『イサ-ン・スペシャル~東北タイへの旅』I-San Special(2002年/112分/カラー)

監督:M.L.ミンモンコン・ソーナクン M.L. Mingmonkol Sonakul
バンコクから東北タイの小さな町へ向かうバス、それがイサーン・スペシャル。ある満月の夜のバスの中、そこに乗り合わせた人々の人間模様が綴られていく。ミンモンコン監督は、M.L.(モーム・ルワン)の敬称を持つ、王族の女性監督である。

(5)『少年義勇兵』 Boys will be Boys, Boys will be Men(2000年/120分/カラー)

(8)『少年義勇兵』 監督:ユッタナー・ムクダーサニット Euthana Mukdasanit
1941年5月、戦争勃発の事態に備えて若い義勇兵を募っての訓練が始まる。8人の高校生もこの中にいた。厳しい訓練の中、次第に祖国防衛の同志としての意識が芽生えていく。そして12月8日の未明、日本軍が上陸し、激しい銃撃戦が始まるが・・・。『蝶と花』のユッタナー監督の新境地がうかがえる作品。

(6)『アタック・ナンバーハーフ』 Satree-lex / The Iron Ladies(2000年/104分/カラー)

監督:ヨンユット・トンコントーン Yongyoot Thongkongtoon
オカマであるがゆえに排除され続けてきたジュンたちは、理解あるおなべの監督を得てチームを結成する。その名も“サトリーレック(鉄の女)”。彼(彼女?)らの快進撃はとどまるところを知らず、舞台はついに国体へ・・・。タイ映画史上第2位に輝くメガヒットを記録した、実録スポ根映画の傑作!

(7)『わすれな歌』 Mon-rak Transistor(2001年/116分/カラー)

監督:ペンエーグ・ラッタナルアーン Pen-ek Ratanaruang
美しい自然が広がる村から運命のいたずらで都会へ流されていってしまう青年、そして故郷の村で彼の帰りを待ちつづける妻。愛し合いながらも離れ離れになってしまった二人を描いた、情感あふれるラブストーリー。ペンエーグ監督は“タイ映画ルネサンス”の中心人物の一人。

(8)『赤い屋根』 Langkha Daeng / Red Roof(1987年/126分/カラー)

監督:ユッタナー・ムクダーサニット Euthana Mukdasanit
気が付くと精神病院に収容されていたトーンディーと少女アーライとの友情を中心に、院長ら病院側とのドタバタ劇が展開される。自分はなぜここに?“正常”なのは誰? “異常”なのは誰?人気歌手トンチャイと、タイ映画の女神チンタラー・スカパット共演のサイコ・コメディー。

(9)『クラスメイト』 Hong 2 Run 44 / Classmates(1990年/123分/カラー)

監督:バンディット・リッタコン Bandit Rittagol
女子高を卒業後、大学生活を経て、新人TVリポーターとして働くことになったラムヨン。夜のバンコクの乱れた性風俗を追求していく彼女は社会の実態を目の当たりにするが、その熱意のあまり自身の身を危険にさらすことにもなる。同時に元クラスメイトたちもそれぞれに別々の人生を歩みだすが・・・。チンタラー・スカパットの熱演が光る青春ドラマの佳作。

(10)『勇者の道』 Withee Khon Kla / Path of the Brave(1991年/133分/カラー)

監督:ユッタナー・ムクダーサニット Euthana Mukdasanit
架空の山岳民族の興亡を叙事詩のように描き出す。対立する部族間の争いの中に様々な風習や儀式が想像力豊かに折り込まれ、意表をついたラストにはタイトルの真の意味が見えてくる。『赤い屋根』に続くユッタナー監督の意欲作。

(11)『恋する年頃』 Khit Thoeng / Miss You(1992年/117分/カラー)

監督:バンディット・リッタコン Bandit Rittagol
高校生活を送るテオたちのもとに、3人の教育実習生がやってきた。そのうちのひとりに恋心を抱いたテオは彼の気を引こうとして・・・。共学の高校を舞台に、みずみずしい恋のときめきや仲間との悪ふざけが青春のひとコマとして描かれる。

(12)アピチャートポン・ウィーラセータクン短編集(約90分)

監督:アピチャートポン・ウィーラセータクンApichatpong Weelasethakul
『真昼の不思議な物体』『ブリスフリー・ユア-ズ』が世界の映画祭で次々と受賞を果たす、タイ映画界の“恐るべき子供(アンファン・テリブル)”、アピチャートポン監督の初期短編集。『011-6643-22509』(94)『メー・ヤナンの伝説』(96)『マレーと少年』(99)『第三世界』(99)を上映予定。

Part2 タイ映画パノラマ(1950年代の巨匠ペスタニー監督の特集)

(13)『地獄のホテル』 Rong Ram Narok / Country Hotel(1957年/138分/モノクロ) ※

監督:ラット・ペスタニー Ratana Pestonji
タイの若手映画人がこぞって敬意を表明するラットの監督デビュー作。田舎の宿を舞台に、歌に踊りに決闘にボクシングに恋愛・・・と、次から次へと何かが起こる。タイ式グランドホテル・スタイルの一本。

(14)『黒いシルク』 Prae Dum / Black Silk(1961年/119分/カラー) ※

(3)『黒いシルク』 監督:ラット・ペスタニー Ratana Pestonji
黒衣の未亡人がナイトクラブで犯罪に巻き込まれるタイ式ノワール映画。ラットは娘のラッタナワディー・ラッタナーパン(芸名)をヒロインに抜擢。本作はベルリン映画祭にも出品された。

(15)『快盗ブラック・タイガー』 Fah Talai Jone / Tears of the Black Tiger(2000年/114分/カラー)

監督:ウィシット・サーサナティヤン Wisit Sasanatieng
西部劇?それともラブストーリー?盗賊に身をやつした“ブラック・タイガー”と、上流階級のお嬢様ラムプイの身分を越えた悲恋の行方は?! 総天然色の人工美に満ちたタイ新世代ムービー。ウィシット監督は「ラット・ペスタニーの影響を受けた」と語っている。

Part3 「ナンナーク」シンポジウム(国民的物語「ナンナーク」をめぐる討論会と上映)

(16)『ナンナーク』 Nang Nak(1999年/100分/カラー)

監督:ノンスィー・ニミブット Nonzee Nimibutr
水辺の美しい村に住む若い夫婦マークとナーク。ナークはマークの子を身ごもるが、マークは兵士として戦場に赴く。やがて村に戻ったマークは赤ん坊を抱いたナークに再会し幸福な生活が始まるが、マークは村人たちから「おまえは幽霊と暮らしている」と言われ・・・。タイでは何度もリメイクされてきた物語だが、ノンスィー監督の本作によって“タイ映画ルネサンス”は始まった。

(17)『メー・ナーク』 Mae Nak(1997年/30分/カラー)

(17)『メー・ナーク』監督:ピムパカー・トーウィラ Pimpaka Toweera
戦争に借り出された夫を待つうち、身ごもった初めての子供と共に難産で命を落としたナークは、死後幽霊となって帰還した夫を迎えるが・・・。従来の「ナーク」映画を換骨奪胎し、生命を生み出す母性という全く新しい視点から描いた実験的作品。1998年イメージフォーラム・フェスティバルで審査員特別賞を受賞。

【シンポジウム】 「ナンナークと国民映画」
パネリスト:ピムパカー・トーウィラ(『メー・ナーク』監督)、チャリダ・ウワブルンジット(タイ国立フィルム・アーカイブ研究員)
四方田犬彦(明治学院大学教授、映画評論家)、 津村文彦(福井県立大学専任講師、文化人類学者)

(タイで撮影された往年の日本映画)

(18)『山田長政 王者の剣』 (1959年/大映=タイ合作/112分/カラー)

監督:加戸敏
17世紀、シャム王国で活躍した武人・山田長政の伝記映画。日本映画全盛期に大映がタイ・ロケを敢行し、膨大なエキストラや象の群れを動員して撮り上げた。長谷川一夫、市川雷蔵、若尾文子のオールスター・キャスト、シネマスコープの豪華な一篇。

(19)『波涛を越える渡り鳥』 (1961年/日活/79分/カラー)

監督:斎藤武市
ご存知“渡り鳥シリーズ”第6作。行方不明の兄を探してバンコクに渡った小林旭が、戦時中に日本軍が埋めた黄金を奪おうとする悪党と対決する。ちなみに日活は石原裕次郎主演の『太陽への脱出』(63)などもタイ・ロケで製作した。

(20)『バンコクの夜』 (1966年/東宝=台湾=香港合作/105分/カラー)

監督:千葉泰樹
昨年アジアセンター主催の「香港映画の黄金時代 I」で特集した、東宝=キャセイ合作「香港三部作」の後に作られた、タイ・ロケの1本。「三部作」と同じく千葉泰樹が監督をつとめ、加山雄三が熱帯病に挑む若き医師を演じている 。

【トークショー】日タイ映画交流の黄金時代  講師:門間貴志(明治学院大学助教授)

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