国際シンポジウム「東南アジア映画の現在」 実施報告

国際シンポジウム「東南アジア映画の現在」

国際交流基金映像出版課 東南アジア映画人グループ招へいプロジェクト
早稲田大学第一文学部演劇映像専修/第二文学部表現・芸術系専修 共催

開催日時;2004年10月19日(火) 17:00~19:30 会場:早稲田大学文学部36号館382教室

会場のもよう

国際交流基金(ジャパンファウンデーション)映像出版課は早稲田大学との共催で、東南アジア5か国の映画関係者10名と日本の映画研究者による国際シンポジウム「東南アジア映画の現在」を行ないました。これは当基金の「東南アジア映画人グループ招へい」プログラムで来日し、東京国際映画祭をはじめ日本の映画状況を視察中の一行が早稲田大学文学部を訪れて公開シンポジウムを行なうというもので、台風23号の接近に伴う大雨という悪条件にもかかわらず、早大生に加えて一般の来聴者も多数参加して盛況のうちに実施されました。(来聴者150人)

会場のもよう

第1部では各国代表が自国の映画状況について発表を行ないました。

タイのパーヌ・アリー氏(映像作家)は近年のタイ映画の活況にふれ、撮影所入社→助監督→監督という旧来の図式が崩れ、国内外の映画学校出身者が一気に監督デビューを果たす時代が到来していると述べました。

マレーシアのバーナード・チョーリー氏(映像作家)は、多民族国家マレーシアでは従来マレー語映画しか作られてこなかったが、低予算・少人数で製作可能なビデオ作品が急増しており、これまで発表の場がなかった中国系ほかの民族に属する映像作家たちが次々と登場していると報告。

ほかにも、ポスト・スハルト時代のニューウェイブが注目されるインドネシア、70年代の黄金時代を境に退潮が続くフィリピン、短編映画の秀作が台頭するシンガポール、といった興味深い発表が続きました。

第2部ではゲスト全員が登壇し、各国で上映されている日本映画についての討議や、日本でも人気の「韓流ドラマ」についての意見交換が行なわれました。

前者については北野武『座頭市』や是枝裕和『誰も知らない』の知名度が高く、当基金による海外上映会で日本映画に接したという声も複数ありました。後者については、今やアジア全域にわたって韓流ドラマがお茶の間の話題を独占していることが判明し、あらためてそのパワーを実感しました。

会場との質疑応答は時間の都合で残念ながら行なえませんでしたが、熱心な来聴者は引き続いて行なわれたレセプションにも多数参加し、ゲストの皆さんとひと時の交流を楽しんでいました。

第1部で行なわれた5人の発表

バーナード・チョーリー
マレーシア映画の現状 【PDF:142KB】
バーナード・チョーリー(映像作家)【マレーシア】

ワフユニ・ハディ
シンガポール映画を発見しよう 【PDF:78KB】
ワフユニ・ハディ(映画キュレーター)【シンガポール】

プリマ・ルスディ
ポスト・スハルト時代の息吹 【PDF:104KB】
プリマ・ルスディ(脚本家)【インドネシア】

ホセリト・ズルエタ
21世紀のフィリピン映画:生存のための闘い 【PDF:133KB】
ホセリト・ズルエタ(Philippine Daily Inquirer編集者)【フィリピン】

ページトップへ戻る