サマワの子どもたちにアラビア語図書を寄贈しました

ジャパンファウンデーションは、陸上自衛隊が人道復興支援活動に従事しているイラク・ムサンナ県内の小学校および児童関連施設に、日本とアラビア語圏の児童図書、計24,000冊を贈りました。

日本の図書は、皇后陛下のご著書『はじめてのやまのぼり』と高円宮妃殿下のご著書『氷山ルリの大航海』、そして解説書付き『折紙キット』をアラビア語に翻訳したもの。これらの図書が、去る5月11日に、陸上自衛隊の手によりサマワの子どもたちに届けられました。

日本の図書と『折り紙キット』の画像
日本の図書と『折り紙キット』

アラビア語圏の図書の画像
アラビア語圏の図書

贈呈式
寄贈図書1
寄贈図書2
寄贈図書3

寄贈図書の写真4
2006年5月11日、サマワ市内の小学校にて寄贈図書の贈呈式が行なわれました。(写真提供:陸上自衛隊)

今回寄贈された『はじめてのやまのぼり』は、昭和50年に当時皇太子妃でいらした皇后陛下が、御一家で山登りをされたときの思い出を基に書かれたもので、不安と期待の中で初めての山登りを成し遂げる一人の少女の姿が描かれている絵本です。
カイロ大学日本語・日本文学科アハマド・ファトヒ博士が日本語版から翻訳し、アラブ文学翻訳家の塙治夫氏が監修、さらに駐日イラク大使ガーニム・アルワーン・アルジュマイリ博士夫妻の助言を得て完成しました。

本書の中で、6歳の少女は、目に見えない「かもしか」がどこかから自分を見てくれているという一つの思いを心の支えに、初めての体験である山登りをなしとげます。
ジャパンファウンデーションでは、イラクの子どもたちひとりひとりが自分の「かもしか」を見つけ、それを支えに平和で豊かなイラクの復興をなしとげていくことを願って、本書の寄贈を決定しました。

『氷山ルリの大航海』は、すでにアラビア語版が現地の大手出版社から市販されていたもので、氷山ルリが北極から南極へ旅をする話を通じて、自然環境の豊かさと大切さを説いた絵本です。ムサンナ県教育局が、日本の科学技術や環境問題等に関する取組みに強い関心を持っていることから選びました。

『折り紙キット』(折り方の解説書と折り紙のセット)2種類は、日本の伝統文化であり海外でも評価の高い「折り紙」をサマワの子どもたちに紹介するために選びました。また、子どもたちが読むだけでなく自ら手を動かして「工作」できる点や、場合によっては自衛隊員とのコミュニケーションの媒体にもなりうる点も考慮しました。ムサンナ県教育局からは、小学4年生以上の図工の授業に適するとの評価をいただいています。

アラビア語圏の児童図書については、国際児童図書評議会(IBBY:International Board on Books for Young People)(本部:スイス・バーゼル)の「IBBYオナーリスト」(*)とスーザン・ムバラク(エジプト大統領夫人)児童文学賞受賞作品等優良図書を中心に選定し、ジャパンファウンデーションのカイロ日本文化センターを通じて購入しました。

  • *IBBYオナーリスト」とは、国際児童図書評議会(IBBY)各国支部が2年ごとに作成する、自国で新しく出版された児童文学、絵本、翻訳文学等の中から外国に紹介したい優良作品を選定したリスト。

今回の図書寄贈は、日本政府のイラク人道復興支援事業の一環としてジャパンファウンデーションが企画し、自衛隊の協力を得て実現したものです。図書は、ムサンナ県の教育局を通じて、ムサンナ県内の全小学校328校と福祉センター・子供文化センター等の児童関連施設、計348カ所に配布されます。

問い合わせ:文化事業部文化企画課 担当:横堀
TEL:03-5369-6059 FAX:03-5369-6036

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