Rapt!−20 contemporary artists from Japan

Rapt!-20 contemporary artists from Japan

2006日豪交流年

展覧会のカタログは国際交流基金本部1階のショップでもお買い求めになれます(定価1,800円)。

1. はじめに / 2.お問合せ先 / 3. プロジェクトの概要 /

4. 各事業の参加アーティスト・実施会場・期間 / 5. 組織構成

作品写真1
鴻池 朋子
A world of never-ending
wonder, secret and mystery

作品写真2
アトリエ・ワン
《ホワイトリムジン屋台》

作品写真3
内藤 礼
《たくさんのものが呼び出されている》
撮影: Axel Schneider
所蔵:ギャラリー小柳

作品写真4
宇川 直宏
VIDEO NANOO5 D
© UKAWA x EYE
所蔵:山本現代

作品写真5
高橋 匡太
《湊町アンダーグラウンド
プロジェクト》

1.はじめに

本プロジェクトのタイトルは「Rapt!」。これは現代日本の若者を中心とする文化の一特徴を表わす言葉で、「没入した」、「夢中な」という意味を持っています。

例えば、90年代後半以降の特徴的な若者文化として、携帯電話、「2ちゃんねる」(日本屈指のアクセス数を持つ電子掲示板群)などを利用し、多様な消費生活から、個々人を取り巻く社会や公共性とは関係なく自分の世界に没入していくといった側面があり、これは否定的に捉えられています。

作品写真6 志賀 理江子《Untitled #5》
所蔵:作家

しかし一方で、アーティストが作品を制作するときには、その「何か」に没入して、既存の価値観とは全く別の想像力の飛躍を可能にする精神状況も、実は同じ状況でありながら肯定的に捉えることができます。その両義性が「Rapt」なのです。

また、インターネットを多用した現在の状況は、これまでのように個人と世界が固定的な二項対立関係を脱していくのと同様に、部分/全体、混沌/秩序、人工/自然、機械/人間、中心/周縁といった、近代社会において確固たる価値概念として継承されてきた様々な二項対立を揺るがし、あるいは無効化する可能性を持つ表現を獲得しつつあります。

それは日本の現代文化にも特徴的な傾向として捉えることができます。

Rapt!20 contemporary artists from Japan は、そのような今現在の日本文化を、現代美術を中心に、オーストラリアに向けて発信する美術プロジェクトであり、「2006年日豪交流年」記念事業の一環として開催されます。

2.お問合せ先

国際交流基金(ジャパンファウンデーション) 芸術交流部造形美術課(担当:高取、古市、松澤)

本展公式サイト(英語): http://rapt.jpf-sydney.org/

3.プロジェクトの概要

1)共同企画

日本とオーストラリアのキュレーターや研究者が調査と議論を重ねて、共同で企画しました。

  • 2005年5月 日本人キュレーターによるオースラリアの美術調査
  • 2005年9月 オーストラリア人キュレーターによる日本の美術調査、企画会議
  • 2006年2月 オーストラリアでの企画会議
  • 2006年3月 東京での公開セミナー

2)コンセプトは「現代日本」

参加者全員が、展覧会だけではなく、プロセスを重視した結果、この「現代日本の特質とは何か?」というコンセプトを追究するために、

  1. (1)キュレーター交流(日豪共同企画)
  2. (2)考察(研究者による調査・討論)
  3. (3)アーティスト・イン・レジデンス
  4. (4)展覧会及び関連事業(ワークショップ、映像作品上映、パフォーマンス)

の4要素を、事業のプロセスに組み込んで計画してきました。

3)実施形態・時期

  1. (1)アーティスト・イン・レジデンス(2006年7月~9月)
    アーティスト(7名)が、メルボルン、パース、ダーウィン、ブリスベン、シドニーに滞在し制作活動を行います。地元の住民や美術関係者などとの交流は、新たな刺激や創造の可能性を秘めています。
  2. (2)展覧会とワークショップ(2006年8月~11月)
    メルボルン市内の美術館、ギャラリー、オルタナティヴ・スペース、そしてパブリック・スペースをネットワーク化し、20名/ユニットのアーティストの作品を展示します。現代日本をメルボルンに浸透させようという試みでもあります。
  3. (3)シンポジウム(2006年10月14日)
    メルボルンにおいて、日豪各分野の専門家が現代日本の社会や美術をテーマに討議します。
    また、プレ・イベントとして東京では2006年2月から3月にかけて「現代の日本文化」をテーマに、3回の公開セミナーを実施しました。

4.各事業の参加アーティスト・実施会場・期間

1)アーティスト・イン・レジデンス (スペース/滞在期間)

参加アーティスト
照屋 勇賢 Artspace (シドニー) 7月31日~9月25日
木村 友紀 Monash University Museum of Art (メルボルン) 8月2日~9月7日
志賀 理江子 Institute of Modern Art (ブリスベン) 8月2日~ 9月30日
高嶺 格 24HR Art (ダーウィン) 9月6日~9月22日
高谷 史郎 Perth Institute of Contemporary Arts (パース) 9月6日~15日
Gertrude Contemporary Art Spaces (メルボルン) 9月16日~30日
高橋 匡太 Gertrude Contemporary Art Spaces (メルボルン) 10月

2)展覧会(展示会場/会期)

参加アーティスト
アトリエ・ワン City Square (メルボルン) 8月24日~9月2日
アトリエ・ワン / 照屋 勇賢 Object Gallery (シドニー) 9月2日~11月5日
木村 友紀 / 石原 友明 /
法貴 信也
Monash University Museum of Art (メルボルン)
9月6日~11月18日
片山 博文 / 楢橋 朝子 /
田口和奈 / 鴻池 朋子
Centre for Contemporary Photography (メルボルン)
9月8日~10月21日
照屋 勇賢 / 高嶺 格 Gertrude Contemporary Art Spaces (メルボルン)
9月29日~10月21日
高谷 史郎 /
青木陵子+伊藤 存
West Space (メルボルン) 9月29日~10月21日
高谷 史郎 Perth Institute of Contemporary Arts (パース) 9月
倉重 迅 / 曽根 裕 RMIT Project Space (メルボルン) 10月2日~27日
宇川 直宏 Kings Artist Run Initiative (メルボルン) 10月7日~28日
志賀 理江子 Seventh Gallery (メルボルン) 10月10日~11月4日
高橋 匡太 Spacement Gallery (メルボルン)(調整中) 10月10日~29日
内藤 礼 Nillumbik Shire's Birrarung (エルサム(メルボルン近郊の町))
10月13日~29日 (金-日のみ見学可能)

3)ワークショップ / レクチャー

アトリエ・ワン 8月24日、25日、29日~9月2日

アトリエ・ワン+西沢 大良 8月26日~ 28日

会場: City Square (メルボルン)

4)パブリック・プロジェクションまたはパフォーマンス

高橋 匡太 10月12日・13日 (メルボルン市内の公共施設)

5)オープニング関連行事(メルボルン)

10月12日 オープニング・レセプション

10月13日 内藤礼 作品鑑賞/「舟送り」の日 バスツアー

10月14日 シンポジウム(会場:The Asialink Centre)

※各事業の詳細につきましては、国際交流基金の担当者までお問合せください。

5.組織構成

1)参加アーティスト (=20名/ユニット)

アトリエ・ワン、西沢 大良、法貴 信也、志賀 理江子、石原 友明、曽根 裕、青木陵子+伊藤 存、田口 和奈、片山 博文、高橋 匡太、木村友紀、高嶺 格、鴻池 朋子、高谷 史郎、倉重 迅、照屋 勇賢、内藤 礼、宇川 直宏、楢橋 朝子


2)プロジェクト・チーム

<キュレーター>

平芳 幸浩(国立国際美術館 主任研究官)

飯田 志保子(東京オペラシティアートギャラリー キュレーター)

住友 文彦(東京都現代美術館 学芸員)

<アドバイザー>

五十嵐 太郎(建築史・建築批評家/東北大学助教授)

北田 暁大(社会学者/東京大学大学院情報学環助教授)

前田 恭二(読売新聞東京本社文化部 記者)

<オーストラリア側キュレトリアル・アドバイザー>

  • Philip Brophy (Artist/Curator/Lecturer/Performer/Writer)
  • Max Delany (Artistic Director, Monash University Museum of Art)
  • Blair French (Executive Director, Artspace)
  • Lily Hibberd (Artist/Editor, un. magazine)
  • Kathryn Hunyor (Communications Manager, Object: Australian Centre for Craft and Design)
  • Jeff Khan (Communication Manager, Gertrude Contemporary Art Spaces)
  • Stuart Koop (Independent Curator/Senior Arts Officer, Arts Victoria)
  • Robert Leonard (Director, Institute of Modern Art)
  • Simon Maidment (Director, West Space)
  • Hannah Mathews (Curator, Perth Institute of Contemporary Arts)
  • Karra Rees (Assistant Curator,Centre for Contemporary Photography)
  • Louise-Anne Zahra (RMIT Project Space)

<オーストラリア側プロジェクト・マネージメント>

  • Simon MAIDMENT (Project Manager / Director, West Space)
  • Angela Brophy (Project Assistant and Marketing Manager)

3)主催  国際交流基金(ジャパンファウンデーション)

4)共催

  • 24HR Art (ダーウィン)
  • Central TAFE (メルボルン)
  • Centre for Contemporary Photography (メルボルン)
  • City of Melbourne (メルボルン)
  • Gertrude Contemporary Art Spaces (メルボルン)
  • Institute of Modern Art (ブリスベン)
  • Kings Artist Run Initiative (メルボルン)
  • Monash University Faculty of Art and Design (メルボルン)
  • Monash University Museum of Art (メルボルン)
  • Nillumbik Shire Council (エルサム(メルボルン近郊の町))
  • Object Gallery (シドニー)
  • RMIT Faculty of the Constructed Environment (メルボルン)
  • RMIT Project Space (メルボルン)
  • School of Art, Victorian College of the Arts (メルボルン)
  • Seventh Gallery (メルボルン)
  • Spacement Gallery (メルボルン)
  • West Space (メルボルン)
  • Artspace (シドニー)
  • Perth Institute of Contemporary Arts (パース)
  • The Asialink Centre (メルボルン)

ページトップへ戻る