米田知子・須田悦弘「場が物語るもの」展 (第13回アジアン・アート・ビエンナーレ・バングラデシュ2008巡回展)

日メコン交流年2009事業のロゴ画像 日メコン交流年2009記念事業

Rivers Become Oceanの写真
米田知子 「Rivers Become Ocean」シリーズより
Dear, Sundarban, 2008, C-Type Print
©Tomoko Yomeda

(注)第13回アジアン・アート・ビエンナーレ・
バングラデシュ2008出品作品

国際交流基金(ジャパンファウンデーション)は、日メコン交流年2009を記念して、「第13回アジアン・アート・ビエンナーレ・バングラデシュ2008」(通称:バングラデシュ・ビエンナーレ)(2008年10月22日~11月20日開催)に出品された米田知子氏、須田悦弘氏の作品を、タイ・バンコクにて紹介する展覧会を開催します。

場所の持つ記憶を浮かび上がらせる写真を制作する米田氏と、展示する場所も含めた作品制作にこだわる須田氏。二人の作品には、鑑賞者が見ているようで見ていない対象の存在を浮き彫りにし、まさに「場が物語るもの」の存在に気づかせる力が秘められています。

Hibiscus, 2008, Painted on Woodの写真
須田悦弘
Hibiscus, 2008, Painted on Wood
©Tomoko Yomeda

(注)第13回アジアン・アート・ビエンナーレ・
バングラデシュ2008出品作品

今回のタイの展覧会では、バングラデシュ・ビエンナーレのために制作された新作をベースとしつつ、バンコクのギャラリーという別の「場」における新たなインスタレーションとして発表いたします。米田氏、須田氏の作品とも、タイで初めての紹介です。

また、本展のオープニングに合わせて、植松由佳氏(バングラデシュ・ビエンナーレ日本コミッショナー)が、「場が物語るもの」というコンセプトと作品との関係性、最近の日本の現代アート事情についてのレクチャーを開催するとともに、米田知子氏によるアーティストトークも開催いたします。

展覧会概要

会期

2009年3月3日 火曜日 から 3月29日 日曜日

  • キュレーター&アーティスト・トーク: 3月3日 火曜日 17時30分から
  • オープニング: 3月3日 火曜日 19時から
会場

100 Tonson Gallery (100トンソンギャラリー)
100 Soi Tonson, Ploenchit Road, Lumpini, Pathumwan, Bangkok 10330
TEL
+66-2-684-1527

主催

ジャパンファウンデーション/100トンソンギャラリー

キュレーター

植松由佳 (国立国際美術館・主任研究員)

出品作家

米田知子須田悦弘

バンコク日本文化センターWebサイト本展情報 (英語版タイ語版

出品作家について

米田知子(よねだ ともこ / 1965年生まれ、ロンドン在住)
「歴史」や「記憶」をテーマに制作を続けている写真家。イリノイ大学シカゴ校、ロイヤル・カレッジ・オブ・アート(ロンドン)で写真を学び、1990年代初めから作品の発表をはじめる。日本では1999年の「VOCA展」(上野の森美術館)、2001年「手探りのキッス:日本の現代写真」展(東京都写真美術館、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館)への出品や個展開催、また2005年横浜トリエンナーレ、2007年のベネチア・ビエンナーレ、イスタンブール・ビエンナーレ等への出品により高い評価を得ている。代表的な作品「Between Visible and Invisible」シリーズでは、フロイトや谷崎潤一郎等の歴史上の人物が実際に使用していた眼鏡越しに、その人物ゆかりの文章や本を撮影。また「Scene」シリーズでは、過去に戦争などで負の記憶を背負った場所の、現在では一見何の変哲もない風景を撮影し、風化されてしまったかのように見える過去の記憶を、写真を通じてもう一度浮かび上がらせようとする試みを続けている。昨年、原美術館で大規模な個展「米田知子展―終わりは始まり」(2008年9月12日~11月30日)が開催された。

須田悦弘(すだ よしひろ / 1969年生まれ、東京在住)
木彫に彩色を施し、まるで本物の植物のような彫刻を展示するアーティスト。多摩美術大学卒業後、1993年銀座の路上に設けられたコインパーキングに自作のリヤカー型作品を設置した「銀座雑草論」で一躍注目を浴びる。以後、国内外での美術館や国際展への出品も多く、2006年には個展「須田悦弘展」(丸亀市猪熊弦一郎現代美術館)、「三つの個展」(国立国際美術館)が開催された。
何気ない雑草や美しく咲くバラ、椿の花といった植物を本物と見間違うかのように精巧に木を削り制作した作品は、その木彫作品が持つリアルさという特徴はもちろんのこと須田が展示空間をも含めて作品としていることも重視しなければならない。須田が熟慮した展示は、時に作品がどこに展示されているのか観客が探さなければならないほどである。木を彫るという技術の高みを目指し生み出された本物そっくりの木彫の植物を展示することで、その展示空間全体を作品へと変質させ、見過ごしていた空間を意識させようとしている。昨年、熊本市現代美術館でグループ展「メモリア―まなざしの軌跡」(2008年7月19日~10月19日)が開催された。

コミッショナーについて

植松由佳(うえまつ ゆか / 国立国際美術館主任研究員)
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館/財団法人ミモカ美術振興財団勤務を経て2008年10月より現職。主な企画担当展に「ピピロッティ・リスト:ゆうゆう」展(2008)、「エイヤ=リーサ・アハティラ展」(2008)、「マルレーネ・デュマス―ブロークン・ホワイト」展(2007、東京都現代美術館との共同企画)、「須田悦弘展」(2006)、「やなぎみわ 少女地獄極楽老女」展(2004)、「マリーナ・アブラモヴィッチ -The Star-」展(2004、熊本市現代美術館との共同企画)、「草間彌生展 Labyrinth-迷宮の彼方に」(2003)、「ヤン・ファーブル」展(2001)、「Isamu Noguchi & Issey Miyake ARIZONA」展(1997)など他多数。また、第13回アジアン・アート・ビエンナーレ・バングラデシュ2008のコミッショナーを務め、「場が物語るもの」というテーマのもと、米田知子、須田悦弘の二人のアーティストを紹介した。

米田知子の画像
米田知子
「谷崎潤一郎の眼鏡 - 松子夫人への手紙を見る」
(『Between Visible and Invisible』シリーズより)
1999年/Gelatin Silver Print/ed.5
courtesy SHUGOARTS
©Tomoko Yoneda

須田悦弘の画像
須田悦弘
「葉」
2007年/painted on wood
courtesy Gallery Koyanagi
©
Yoshihiro Suda

[お問い合わせ]

ジャパンファウンデーション 芸術交流部造形美術課
担当:吉岡 E-mail
東京都新宿区四谷4-4-1 Tel: 03-5369-6062 Fax: 03-5369-6038

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