喜多流大島能楽堂 北欧能公演

喜多流大島能楽堂 北欧能公演の画像

国際交流基金(ジャパンファウンデーション)では、フィンランド(ヘルシンキ)、スウェーデン(ストックホルム)にて能喜多流大島家の能楽師を中心とした能公演および一般市民や音楽学校生等を対象としたレクチャー・ワークショップを実施します。公演では舞囃子や仕舞を織り交ぜ、能「羽衣」、「天鼓」の演目を上演します。

フィンランドでは、今年、日フィンランド修好90周年を記念して、フィンランド国内でさまざまな記念行事・イベントが企画されています。ヘルシンキ公演はこの周年事業の目玉として、1997年以来、毎年さまざまなアジアの伝統芸能を紹介している“アジア・イン・ヘルシンキ・フェスティバル”の今年の特集テーマ“日本”のメイン公演として上演されます。ストックホルムでは世界中のさまざまな音楽家のコンサートや舞台作品が1年中上演されている活気あるスードラ劇場にて、北欧の人々にとって出会う機会の少ない日本の伝統芸能の豊饒な世界を紹介します。

羽衣の写真
「羽衣」
©喜多流大島能楽堂

天鼓の写真
「天鼓」
©喜多流大島能楽堂

公演日程: 2009年5月13日 水曜日 から 18日 月曜日

ヘルシンキ公演(フィンランド)
日時

5月13日 水曜日 19時 公演「羽衣」
5月14日 木曜日 レクチャー&ワークショップ/19時 公演「天鼓」
5月15日 金曜日 19時ガラ公演

会場 アレクサンテル劇場(旧国立オペラ座)
主催 ジャパンファウンデーション
共催 在フィンランド日本国大使館アジア・イン・ヘルシンキ・フェスティバル
ストックホルム公演(スウェーデン)
日時

5月17日 日曜日 19時 公演「羽衣」
5月18日 月曜日 13時 レクチャー&ワークショップ(演劇大学Teaterhögskolan)/            19時 公演「天鼓」

会場 演劇大学Teaterhögskolan、スードラ劇場
主催 ジャパンファウンデーション
共催 在スウェーデン日本国大使館スードラ劇場

喜多流大島能楽堂について

能楽と喜多流
能楽は室町時代、将軍足利義満の後援を受け、観阿弥・世阿弥親子によって大成された舞台芸能です。
桃山時代には、能好きの秀吉が庇護しました。喜多流は、江戸時代初期に、それまであった4流派(観世、金春、金剛、宝生)に加えて一流樹立を許された新興流派です。流祖は喜多七太夫で、将軍徳川秀忠の強い後援により、一流の創設を認められました。福山藩水野家時代には武家の間で、阿部家時代には武家のほか町人の間にも流行し、盛んに演能されました。
喜多流の特長は、型は簡素、雄大で力強く直線的、謡も質実剛健といわれています。
江戸幕府の崩壊により能楽は一時衰微しましたが、喜多流は名人とうたわれた14世喜多六平太師によって再興されました。
大島家 】   公式Webサイト
全国で20家ある喜多流宗家直系の「職分」(プロの能楽師、宗家以外では最高の職位)です。
明治維新後、福山では藩お抱えだった能楽師の家が途絶えたため、藩士であった大島七太郎(3代目久見の祖父)が師匠の跡を継ぎ、14世宗家に師事し、備後一円に能楽を普及させました。
七太郎長男寿太郎は、大正3年に新馬場町(今の霞町)に能舞台を建て、大正6年には能楽「鞆浦」を創作し、演能しています。
平成16年2月に3代目 久見が他界した後は、4代目 政允を中心に5代目 輝久、長女 衣恵で演能活動を行い、次女文恵、三女 紀恵も能楽普及に努めています。

公演団紹介 (21名)

■シテ方

大島政允(おおしま まさのぶ)、 大島輝久(おおしま てるひさ)、 狩野了一(かの りょういち)、
大島衣恵(おおしま きぬえ)、 狩野琇鵬(かの しゅうほう)、 笠井 陸(かさい たかし)、
吉田道弘(よしだ みちひろ)、 寺田良二(てらだ りょうじ)、 谷 大作(たに だいさく)、
出雲康雅(いずも やすまさ)

■ワキ方

江崎敬三(えさき けいぞう)

■笛方

滝沢成実(たきざわ なるみ)

■太鼓方

大川典良(おおかわ のりよし)

■大鼓方

大倉正之助(おおくら しょうのすけ)

■小鼓方

竹村英雄(たけむら ひでお)

■制作

荒井隆夫(あらい たかお)

■舞台監督

根岸利彦(ねぎし としひこ)

舞台スタッフ

福尾晋吾(ふくお しんご)、 平田 圭(ひらた きよし) 、西條義将(にしじょう よしまさ)

■楽屋

大島泰子(おおしま やすこ)

大島家プロフィール

大島 政允 (おおしま まさのぶ)

大島 政允 (おおしま まさのぶ)の画像
©喜多流大島能楽堂

能楽シテ方喜多流職分。日本能楽会会員。国総合指定重要無形文化財。
昭和17年広島生まれ。昭和33年、喜多宗家に入門、十五世喜多実師に師事。「道成寺」「安宅」「石橋」「望月」等、大曲を披く。喜多流の中堅として国内での演能活動はもとよりベルギー、オランダ、ポーランド、ブルガリア、バルト三国、オーストラリア、ベトナム等の海外公演にも参加し、国の内外で活躍している。喜多流能の会・福山喜多会・広島大島会を主宰。
福山・NHK文化教室講師。福山市在住。
全国でもめずらしい個人所有の喜多流大島能楽堂を拠点として年4回の定期能を解説付きで開催し、地元での能楽普及啓蒙活動に勤める傍ら、東京国立能楽堂での公演、東京喜多能楽堂での職分会自主公演、数多くの海外公演に参加するなど各地での演能・薪能等に出演し活発な能楽普及活動を行なっている。
新作能「鞆のむろの木」(帆足正規氏作、大島政允 節・型付)を平成14年6月15日 国立能楽堂にて初演し、好評を博した。平成20年11月30日、「卒都婆小町」を披く。

大島 輝久 (おおしま てるひさ)

大島 輝久 (おおしま てるひさ)の画像
©喜多流大島能楽堂

能楽シテ方喜多流。社団法人能楽協会会員。昭和51年、福山生まれ。
国学院大学文学部国文学科中退。3才、「猩々」で初舞台。
祖父久見、父政允(共にシテ方喜多流職分 国総合指定重要無形文化財)に師事し、数多くの子方を勤める。平成元年、大島家三代能にて、シテ「箙」を勤める。平成6年、喜多流内弟子入門。現在、塩津哲生師に師事。喜多流青年能会員。喜多流の新鋭として国の内外で活躍中。2003年9月、「猩々乱」を披く。能大島家5代目。現在東京都在住。

大島 衣恵 (おおしま きぬえ)

大島 衣恵 (おおしま きぬえ)の画像
©喜多流大島能楽堂

能楽シテ方喜多流。社団法人能楽協会会員。昭和49年、福山生まれ。平成9年、東京芸術大学音楽学部邦楽科卒業。2才、「鞍馬天狗」の稚児で初舞台。祖父久見、父政允(共にシテ方喜多流職分 国総合指定重要無形文化財)に師事。平成10年、喜多流では初めて女性で(社)能楽協会に登録。皇居内桃華楽堂での音楽大学卒業演奏会、サントリーホールデビューコンサート等に出演。現在、喜多流大島能楽堂を中心に活動し、福山八幡宮薪能、岡山後楽園能舞台などに出演。平成12年、台湾国立芸術学院の客員教授として招聘された父政允の助手として、学生に能の指導を行なうほか、海外公演にも数多く参加。
子ども達や初心者への能楽体験学習に積極的に取り組み、能の普及と啓蒙活動に努力している。広島大学等各種教育機関の能楽非常勤講師。 平成17年度、けんしん育英文化振興財団の「県民文化奨励賞」を受ける。平成19年、「広島県教育奨励賞」受賞。

[お問い合わせ]

ジャパンファウンデーション 文化事業部 舞台芸術チーム
担当:今野
東京都新宿区四谷4-4-1 Tel: 03-5369-6063 Fax: 03-5369-6038

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