アジア・大洋州音楽公演 ― A Night of Japanese Harmony

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国際交流基金(ジャパンファウンデーション)は、2009年7月、オーストラリア、ニュージーランド、フィリピンの3か国に、ピアニストの青柳晋(あおやぎ・すすむ)さん、フルーティストの萩原貴子(はぎわら・たかこ)さん、ヴァイオリニストの石川綾子(いしかわ・あやこ)さん、箏奏者の片岡リサ(かたおか・りさ)さんを派遣します。
日本では明治以来長年にわたり、伝統的な音楽に加え、「舶来」の音楽を巧みに取り入れながら独自の音楽文化を育んできました。今回の公演では、日本がこれまで音楽をどのように受容し、どう発信してきたのか、その一端を多くの方々に知っていただくことを目的としています。
公演では、日本で愛され続けているショパンやリストといった作曲家の名曲に始まり、日本人の作曲した古今の作品、邦楽器を用いた作品、映画音楽や歌謡曲などを幅広く取り上げます。日本で活躍する演奏家による質の高い演奏に加え、曲間のトークや各地のゲストとの共演を通じ、通常のコンサートとは一味も二味も違う、カジュアルな音楽会を目指します。
公演の他、大学でのマスタークラスや、音楽プロデューサー・高嶋弘之(たかしま・ひろゆき)さんによる日本の音楽事情に関するトークイベントなども開催します。

公演日程

オーストラリア/シドニー公演
日時

2009年7月7日 火曜日 19時30分から

会場

シドニー音楽院 ヴァーブルッゲンホール
Sydney Conservatorium of Music, Verbrugghen Hall

協力

シドニー音楽院

ニュージーランド/ウェリントン公演
日時

2009年7月10日 金曜日 19時から
2009年7月11日 土曜日 19時から

会場

ウェリントン・タウンホール アイロットシアター
Wellington Town Hall, Illot Theatre

協力

ウェリントン市、アジアニュージーランド基金

フィリピン/マニラ公演
日時

2009年7月14日 火曜日 19時30分から
2009年7月15日 水曜日 19時30分から

会場

フィリピン文化センター小劇場
Cultural Center of the Philippines, Little Theater

協力

在フィリピン日本国大使館、フィリピン文化センター

マスタークラス ※マニラのみ

フィリピン/マニラ
日時

2009年7月16日 木曜日 10時から12時まで

会場

サント・トマス大学(University of Santo Tomas

トークイベント ※シドニー、マニラのみ

オーストラリア/シドニー
日時

2009年7月8日 水曜日 18時30分から

会場

ジャパンファウンデーションシドニー日本文化センター ギャラリー

フィリピン/マニラ
日時

2009年7月16日 木曜日 14時から

会場

サント・トマス大学(University of Santo Tomas

公演団プロフィール

青柳 晋(あおやぎ すすむ) ピアノ

青柳 晋

商社マンだった父の赴任先のニカラグアで生まれ、米国で5歳よりピアノをはじめる。同年、自作2曲を含むプログラムではじめてのソロリサイタルを開く。9歳のときにフォートワース交響楽団とオーケストラデビューを果たす。日本に帰国後、小学校6年生の時、全日本学生音楽コンクールで全国1位受賞。桐朋学園大学在学中に西日本新人演奏会で西日本音楽賞を受賞。19歳の時にベルリン芸術大学に留学。ロン・ティボー国際コンクールに入賞後、パリ日本大使館、ラジオ・フランス、旧西・東ドイツ各地からアメリカに至るまで各地で演奏する。ハエン、アルフレード=カセッラ、ポリーノの各国際ピアノコンクールで1位受賞。東京・浜離宮朝日ホールでのヴァン・クライバーン協会主催のコンサート、サントリーホールでのリサイタルなど1997年頃より日本でも演奏活動を開始。サントリーホールと大阪・ザ・シンフォニーホールにおけるロン・ティボー・ガラ・コンサートに出演後、東京・紀尾井ホールで5年連続リサイタルを開催。2000年には青山音楽賞を受賞、横浜招待国際ピアノ演奏会に出演。新日鉄コンサート・プロミシングアーティストシリーズに出演。2001年4月にはロンドンで収録されたリスト・アルバムが日本コロムビアよりリリースされ、レコード芸術誌、朝日新聞などで高い評価を受けた。2002年4月第28回日本ショパン協会賞受賞。12月にはショパン・アルバムを、2003年アルバム「ムソルグスキー:展覧会の絵」をそれぞれevicaよりリリース。KTRrecordsより、「ジョン・フィールド:ノクターン集」「ショパン:ノクターン集」を発売。これまでに新日本フィル、日本フィル、東響、都響、東フィル、静岡響、関西フィル、大阪フィル、大阪シンフォニカーなどのオーケストラと共演。現在、東京芸術大学准教授。

萩原 貴子(はぎわら たかこ) フルート

萩原貴子

東京芸術大学附属高校・東京芸術大学を経て,同大学院修了。金昌国、P マイゼン、A ニコレ、W シュルツ等にフルートを師事。1990年ミユンヘン国立大学に留学。1992年に第61回日本音楽コンクール・フルート部門で優勝、同時に加藤賞も受賞。その他の著名なコンクールで多数受賞。東京交響楽団、東京フィルハーモニーをはじめ主要オーケストラとソリストとして協演。海外の演奏家との競演も多い。エルンスト・ヘフリガー(テノール歌手)や新ブダペスト弦楽四重奏団、ヴィアノヴァ弦楽四重奏団、ザルツブルク・モーツアルテウム弦楽四重奏団などと共演。ロストロポーヴィッチにも称賛され、ウィーン・フィルの首席の名手P・シュミードルには、モーツァルト演奏の「完成された正統派」と激賞された。
2001年日本コロムビアよりCDデビューし、「カルメンファンタジー2001」「美空ひばりONフルート~愛燦燦」「モーツァルトフルート四重奏曲集~トルコ行進曲」を相次いでリリース。
東洋の音楽にも興味を持ち、1998年より、正倉院の復元楽器を使った東洋の神秘に迫る復元音楽のコンサート「天平楽府」では、民笛(みんてき)、篠笛、田楽笛、などの主要楽器の演奏を担っている。

石川 綾子(いしかわ あやこ)ヴァイオリン

石川綾子

4歳よりヴァイオリンを始め、5歳で渡英、ロンドン音楽学校パーセルスクールに最年少で合格。その後、イギリス・日本において数々の受賞経験を経て15歳で渡豪。ディプロマ国家試験授賞セレモニーにおいてオーストラリアを代表する演奏者として、シドニータウンホールでのソロ演奏を依頼され好評を博す。“The Australian Musicians Academy Award”を授賞。国立シドニー大学・国立シドニー音楽院にトップで合格し、メリットスカラシップを受賞。同大学のファーストクラスオナーズ(優等学位)に選ばれ首席で卒業。これまでに、オーストラリア・日本はもとより、イギリス・ロシア・ニュージーランド・中国・シンガポール・ベトナムなど世界各地より演奏依頼を受け、各交響楽団との共演・ソロリサイタルなどで好評を博している。

片岡 リサ(かたおか りさ)箏

片岡リサ

大阪音楽大学卒業、同大学専攻科修了。幼少より箏・三絃を始め、数々のコンクールの児童の部・一般の部で第1位を受賞。花博「コスモス国際賞」受賞式典において皇太子殿下御前演奏。平成13年度 文化庁新進芸術家国内研修員として研鑚を積む。平成14年度 大阪舞台芸術奨励賞を受賞。平成13年度文化庁芸術祭<音楽部門>新人賞を、洋楽邦楽問わず史上最年少で受賞。平成19年度 文化庁国際文化フォーラムにおいて秋篠宮殿下・妃殿下御前演奏。
オーケストラとの協演・洋楽器とのアンサンブルや現代作品にも力を入れ、定評のある「歌」では、箏曲の古典からベルカント唱法まで弾き歌う。オペラ出演をはじめ、NHKテレビ・ラジオ・民放などに出演するなど精力的な活動を行ない、伝統音楽の枠を超えた音楽性が、様々なジャンルで高く評価されている。
現在、大阪音楽大学・同志社女子大学・兵庫教育大学講師、宮城社師範。

ゲスト出演

※ウェリントン公演(7月11日のみ)
池松 宏(いけまつ ひろし) コントラバス

池松 宏

ブラジルに生まれ。19歳よりコントラバスを始める。桐朋学園大学音楽学部卒業。1989年NHK交響楽団に入団、94年より同団首席奏者を務める傍ら、ソロや室内楽などでも幅広く活躍。99年には初めてのソロ・リサイタルを開催、洗練された音楽性と驚異的なテクニックを披露し、一躍話題の的となった。サイトウ・キネン・フェスティバル松本への参加、水戸室内管弦楽団などへの出演等、国内外の一流演奏家からの信頼も厚く、共演を希望する声は後を絶たない。レコーディングも活発に行なっており、これまでに4枚のソロ・アルバムをリリース。また、後進の指導にも力を注いでいる。
2006年NHK交響楽団を退団。拠点をニュージーランドに移し、同年5月にニュージーランド交響楽団首席コントラバス奏者に就任。現在、紀尾井シンフォニエッタ東京、東京アンサンブル、サイトウ・キネン・オーケストラのメンバー。世界のトップ・コントラバス奏者の一人として一層の注目を集めている。

※マニラ公演
Sixto “Butch” Roxas(シクスト “ブッチ” ロハス) ギター

シクスト “ブッチ” ロハス

ニューヨーク出身のフィリピン人ギタリスト。ボストンのバークレー音楽院留学後、フィリピンに戻り、ボンド・サムソン(Bond Samson)やゲイブ・アスカロン(Gabe Ascalon)、パオラ・ルス(Paola Luz)らとともに主にポップス音楽界で活躍。
1986年に渡仏。パリのスコラ・カントルムにてドュムラック女史のもとクラシックギターを学んだ後、スペイン政府より奨学金を受け、バルセロナにてジョゼップ・ヘンリケス(Josep Henriquez)に師事。
数々のコンサートやマスタークラスに参加し、フィリピン・フィルハーモニー・オーケストラとの共演も果たす。1998年には、真船晶子(陶芸家)、豊崎洋二(メディアアーティスト)、吉田光彦(ギタリスト)らと、光と音のショー「Whisper From The Earth」を開催。現在は、フィリピンのサント・トマス大学音楽院にて教鞭を取り、トッツ・トレンティーノらとともにサント・トマス大学ジャズ・オーケストラの指導にあたる。

トークイベント(シドニー、マニラ)講師

高嶋 弘之(たかしま ひろゆき) 音楽プロデューサー

高嶋 弘之

神戸生まれ。東京芝浦電気レコード事業部(現・東芝EMIミュージックジャパン)入社後、1962年から洋楽ディレクターとしてビートルズを担当、ビートルズブームのきっかけを作る。その後邦楽担当となり、歌謡曲に洋楽のアレンジを加えた和製ポップスの黎明期を支えるプロデューサーとして活躍。由紀さおり、谷村新司ら数々の歌手をプロデュースし、68年には黛ジュン『天使の誘惑』でレコード大賞を受賞。その後キャニオン・レコード取締役制作部長等を経て、91年高嶋音楽事務所を設立、「“Jクラシック”ブーム」を作り出す。

お問い合わせ

ジャパンファウンデーション 文化事業部舞台芸術チーム
担当:武田  E-mail
Tel. 03-5369-6063 Fax. 03-5369-6038

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