新内節浄瑠璃と八王子車人形 東欧・ギリシャ公演

八王子車人形南米公演

国際交流基金(ジャパンファウンデーション)は、鶴賀若狭掾(新内節浄瑠璃鶴賀流11代目家元)および西川古柳(八王子車人形五代目家元)の両氏を中心とする「新内節浄瑠璃と八王子車人形」の公演およびワークショップを、スロバキア、ハンガリー、ギリシャ、ルーマニア、ブルガリアの5カ国5都市にて開催します。本公演は、日本・ドナウ交流年および日・ギリシャ修好110周年の記念事業として、実施するものです。

新内節

新内節は、江戸浄瑠璃の一派として1760年頃に生まれました。始祖である初代鶴賀若狭掾は、現代でいうシンガーソングライターとして、数多くの作品を残しています。その若狭掾門下から現れた鶴賀新内が鼻に抜ける美声で大当たりしたことから、鶴賀節は新内節と言われるようになりました。その叙情的な語り口、遊女の心情をきめこまかに描いた曲の内容から、江戸情緒を代表する音楽として広く庶民に愛されるようになり、今日に伝わっています。

一方、車人形は、「ろくろ車」という、前に2個、後ろに1個の車輪がついた箱型の車に腰掛けて、一人の人形遣いが一体の人形を操る、一人遣いの人形芝居です。江戸時代の終わり(1860年頃)、現在の埼玉県飯能市に生まれた初代西川古柳が考案し、その後、近郊の神楽師(神事芸能を専業とする人)を中心に分布、農山村や八王子織物の生産に関わる人々の娯楽として親しまれました。ろくろ車の発明は、それまでにあった江戸系の三人遣いの人形芝居を合理化したもので、少人数の座員による簡易な舞台での公演を可能としました。西川古柳座は、このような車人形の特長を活かして、他の芸能との共演も積極的に行なっています。

今回訪問するのはいずれも人形劇が盛んな国々ですが、その多くは子供のものとして親しまれています。本公演は、「語り」と「人形」による大人のための芝居を紹介するとともに、ワークショップにより各国の舞台芸術関係者との交流を図ります。

日程: 2009年11月20日 金曜日から 12月3日 木曜日

スロバキア:

公演
日時: 2009年11月20日 金曜日 19時開演
会場: ブラチスラバ市DPOH劇場(ブラチスラバ)
主催: ジャパンファウンデーション、在スロバキア日本大使館、ブラチスラバ市文化情報センター
協力: スロバキア文化省
入場料: 一等席7ユーロ、一般席5ユーロ

ワークショップ
日時: 2009年11月19日 木曜日 9時30分から11時30分、13時30分から15時30分
会場: スロバキア舞台芸術大学(ブラチスラバ)

ハンガリー: 公演
日時: 2009年11月22日 日曜日 19時開演、23日 月曜日 19時開演
会場: セントラル劇場(ブダペスト)
主催: ジャパンファウンデーション、在ハンガリー日本大使館、セントラル劇場
入場料: 3,200、2,500、2,000、1,500フォリント

ワークショップ
日時: 2009年11月23日 月曜日 12時から15時
会場: セントラル劇場(ブダペスト)

ギリシャ:
公演
日時: 2009年11月27日 金曜日 20時30分開演
会場: アテネコンサートホール(メガロン)内、スカルコタスホール(アテネ)
主催: ジャパンファウンデーション、在ギリシャ日本大使館、アテネコンサートホール
入場料: 一等席35ユーロ、二等席22ユーロ、学生席8ユーロ
ルーマニア: 公演
日時: 2009年11月30日 月曜日 19時開演
会場: オデオン劇場(ブカレスト)
主催: ジャパンファウンデーション、在ルーマニア日本大使館、オデオン劇場
入場料: 一等席22,20レイ、二等席13,72レイ

ワークショップ
日時: 2009年11月30日 月曜日 11時から13時
会場: ルーマニア国立映画演劇アカデミー(ブカレスト)

ブルガリア:

公演
日時: 2009年12月2日 水曜日 19時開演
会場: ブルガリア国立劇場イヴァン・ヴァゾフ(ソフィア)
主催: ジャパンファウンデーション、在ブルガリア日本大使館、ブルガリア国立劇場イヴァン・ヴァゾフ
入場無料

ワークショップ
日時: 2009年12月3日 木曜日
会場: ブルガリア国立映画演劇アカデミー(ソフィア)

上演作品

車人形『二人三番叟』
新内節『蘭蝶』
新内節+車人形『東海道中膝栗毛』赤坂並木から卵塔場の段

『二人三番叟』の画像
『二人三番叟』

『東海道中膝栗毛』の画像
『東海道中膝栗毛』
赤坂並木から卵塔場の段

出演者プロフィール

■ 鶴賀若狭掾(つるが わかさのじょう)新内節浄瑠璃鶴賀流十一代目家元

鶴賀若狭掾

東京・神楽坂生まれ。幼少の頃より、父の鶴賀伊勢太夫に新内節浄瑠璃の手ほどきを受ける。鶴賀伊勢路太夫、二世鶴賀伊勢太夫を経て、2000年に新内の始祖で新内界の一代名跡である鶴賀若狭掾を襲名。新内協会理事長として、新内を継承するための後継者の育成に努める。また、宣伝普及のため、聴いて見て楽しい新内、分かりやすい新内をモットーとして、新内芝居、八王子車人形との共演、一人芝居と新内等々の諸活動にも取り組む。
日本各地はもとより、海外公演も多数。2001年、重要無形文化財保持者(人間国宝)の認定を受ける。

■ 西川古柳(にしかわ こりゅう)八王子車人形五代目家元

西川古柳

八王子に160年以上続く国・選択無形民俗文化財である伝統人形芝居『八王子車人形』の五代目。幼少より祖父(三代目)、父(四代目)に指導を受け、文楽研修生として三人遣いの操作も学ぶ。
地元八王子での定期公演のほか、日本各地で公演。また、各地の伝統人形劇団の指導にあたる他、1995年からは「受け継がれていく伝統人形芝居」を主催し、日本の伝統人形を継承するための諸活動を続ける。
海外公演も多く、1987年よりスウェーデン国立人形劇団、スウェーデン人形劇学校で車人形の指導にあたる。2000年の国際交流基金主催南米公演(ブラジル、チリ、ウルグアイ)により、ウルグアイ演劇祭にてフローレンシオ賞(外国演劇部門特別賞)受賞。
2004年より八王子市観光大使。2006年八王子市文化功労賞。

■ お問い合わせ

国際交流基金(ジャパンファウンデーション) 文化事業部 舞台芸術チーム(担当:河野)
Tel. 03-5369-6063 Fax. 03-5369-6038

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