沢知恵 韓国公演 − The Line (ザ・ライン)

沢知恵 韓国公演 - The Line (ザ・ライン)

国際交流基金(ジャパンファウンデーション)は、2009年秋ソウル日本文化センターがソウルを代表する学生と文化の街、新村地区に移転オープンしたのを記念し、日本人の父、韓国人の母をもつシンガーソングライター・沢知恵(さわともえ)さんによるソウル・釜山(プサン)巡回公演を実施します。

沢知恵さんは、1996年に初めて韓国でライブを行ない(韓国語と英語で歌う)、日韓両国で大きな反響を巻き起こしました。以来、98年には日本国籍保持者として戦後韓国で初めて公式に日本語で歌うなど、ライブ活動を通じた日韓の交流を行なっています。彼女の代表作『こころ』は、韓国文学史に大きな足跡を残した母方の祖父・金素雲(キム・ソウン)氏が日本語に訳した朝鮮の詩に曲をつけたもので、持田香織、夏川りみ、アン・サリーといった有名アーティストがカバーするなど、名曲として歌い継がれています。

韓国、米国、日本の3カ国で幼少・青春期を過ごし、ゴスペルやジャズ、ロックなど様々な音楽を吸収しながら独自の音楽観を形成してきた沢さん。中でも、幼いころ母親から繰り返し聞かされた韓国の音楽は、自らの「音楽の原点」として大きな影響を受けています。旋律やリズムはもちろんのこと、幼少期に過ごしたソウルの街中で耳にした様々な声や音が、現在に至る彼女の旺盛な音楽活動の血肉となっています。

今回は、沢さんにとっておよそ10年ぶりの韓国でのソロ公演です。韓国語、日本語、英語と3カ国語を駆使し、『こころ』など沢さんのオリジナル曲に加え、それぞれの言葉で紡がれた「いいうたいろいろ」を幅広く、じっくりとお聴かせします。共演者の2人(山口ともさん、中村哲さん)は、ともに長年日本の音楽界で活躍してきたベテラン。沢さんの歌を彩り豊かにサポートします。

地図

公演地はソウルと釜山。ソウル公演の会場の1つ、延世(ヨンセ)大学校は、沢さんの両親が初めて出会った場所です。また釜山は、祖父・金素雲氏が生まれ育った慶尚南道の道都です。
2人の子どもをもつ沢さんにとって、自らが生まれた「原点」ともいえる地で公演を行なうことで、彼女のアイデンティティと音楽観を改めて認識する良い機会となることでしょう。 日韓をつなぐ「Line」として沢知恵さんは歌います。

公演日程: 2010年2月2日(火曜日)から 2月5日(金曜日)

*ソウル日本文化センター移転オープニング式典出演(関係者のみ)/ 日時: 2010年2月1日(月曜日)

サンサンマダン公演
(ソウル)

日時:2010年2月2日(火曜日)20時開演
会場:KT&Gサンサンマダンライブホール (韓国語サイト)
入場料:10,000ウォン(全席自由) *日本からの予約購入不可
共催:KT&Gサンサンマダン
後援:在大韓民国日本国大使館公報文化院SJC

[サンサンマダン公演案内]
KT&Gサンサンマダン (韓国語サイト)

延世大学公演
(ソウル)

日時:2010年2月3日(水曜日)19時30分開演
会場:延世大学百周年記念館コンサートホール
入場料:R席 20,000ウォン、A席10,000ウォン(全席指定)
*日本からの予約購入可、詳しくはこちら (沢知恵公式サイト)
共催:ジョバルテ
後援:在大韓民国日本国大使館公報文化院、延世大学校言語研究教育院、 延世大学校神科大学、延世大学校連合神学大学院、ソウルジャパンクラブ

釜山公演

日時:2010年2月5日(金曜日)19時30分開演
会場:釜山市民会館小劇場 (韓国語サイト)
入場料:30,000ウォン(全席指定) *日本からの予約購入不可
共催:在釜山日本国総領事館、釜山施設公団
主管:釜山市民会館

[釜山公演案内]
釜山市民会館 (韓国語サイト)

出演者プロフィール

沢 知恵 (さわ・ともえ) うた・ピアノ

沢 知恵

日本人の父と韓国人の母の間に生まれる。父は、戦後初めて韓国に留学した日本人。母方の祖父は、韓国の国民詩人で随筆家としても知られる金素雲(キム・ソウン)。祖母は、民主化の大母として慕われた金韓林(キム・ハンリム)。幼い頃より日本、韓国、アメリカで過ごし、ピアノに親しむ。各地で教会音楽、黒人音楽などの影響を受ける。1991年東京藝術大学音楽学部在学中に歌手デビュー。現在までに20枚のアルバムを発表している。

96年に初めて韓国で公演を行ない、98年には光州で行なわれた「ジャパンウィーク」にて、日本の大衆文化開放宣言を受け、戦後初めて韓国政府の許可を得て日本語のうたを披露する。同年第40回日本レコード大賞受賞。10年間東京で続けている季節公演は毎回完売となり、全国各地でコンサートを数多く行なっている。ピアノ弾き語りによる圧倒的迫力のパフォーマンスは、老若男女、世代を越えて魅了している。代表曲《こころ》(金素雲訳詩)は、多くの日本人歌手によってCD化されており、スタンダードの呼び声も高い。近年はハンセン病療養所で毎年無料コンサートを行なうなど、チャリティー活動にも精力的に取り組んでいる。

【沢さんからのメッセージ】

このたびは、ソロとしては約10年ぶりとなる私の韓国公演が実現しますことを、心から感謝しています。待望の韓国公演です。特に、延世大学は、日本人の父と韓国人の母が出会い、恋に落ちたキャンパスであり、初めてうたうプサンは、祖父金素雲の故郷です。2つの地がなかったら、私はこの世に存在しませんでした。いずれも意義ある公演になりそうで、いまからとても楽しみにしています。

今回の韓国公演では、日本語のいいうたをたくさん紹介する予定です。韓国の現代詩を日本語に翻訳した女流詩人茨木のり子の反戦歌《わたしが一番きれいだったとき》や、日本でいま若者に絶大な人気を誇る沖縄のバンド、モンゴル800の大ヒット曲《小さな恋のうた》など、韓国ではどんなふうに響くのか、一番楽しみにしているのは、この私です。

この10年の間に、日韓の文化交流は、たしかに質量ともに深まりました。しかし、真のよい文化交流はまだまだこれからだと思います。商業ベースにのった情報中心の文化だけではなく、芸術的価値のある文化の交流によって、お互いの文化を高め合えてこそです。そのためには、両国のみなさんの審美眼が問われます。

日本と韓国、北と南、富と貧困、おとなとこども、男と女、生と死、それぞれを分け隔てる線(The Line)がひとつにつながる契機になりますように、祈りをこめてうたいます。

サインの写真

沢 知恵

山口 とも(やまぐち・とも) パーカッション

山口 とも

東京に生まれる。祖父山口保治は、「かわいい魚屋さん」「ないしょないしょ」など数々の童謡をつくった作曲家。父山口浩一は、新日本フィルハーモニーのティンパニー名誉首席奏者。
つのだ☆ひろのアシスタントとして音楽の世界に入り、1980年「つのだ☆ひろとJAP'S GAP'S」でデビュー。解散後、中山美穂・今井美樹・平井堅・石井竜也・サーカスなど、数々のアーティストのツアーやレコーディングに参加。95年音楽劇「銀河鉄道の夜」をきっかけに、廃品からオリジナル楽器を作るようになる。以来、廃品打楽器を使った独自のパフォーマンスを展開し、日本全国各地で老若男女を魅了するコンサートを数多く行なっている。一度見たら忘れられない希有なキャラクターが世間から評価を受け、2003年4月からNHK教育テレビで放送された「ドレミノテレビ」では、UAとともに進行役をつとめ、「ともとも」の愛称で親しまれて人気を博した。その他テレビ出演も多数。

中村 哲(なかむら・さとし) キーボード&サックス

中村 哲

埼玉県に生まれる。1973年安全バンド、四人囃子に参加。76年ホーンスペクトラム結成。79年脱退後、森園勝敏、Birds Eye View、山岸潤史バンド、高中正義バンド、大村憲司バンド、プリズムなど、おもにジャズ・フュージョン・バンドに参加。山下達郎バンド、大貫妙子バンド等への参加を経て、編曲家、プロデューサ-として、米米クラブ、中森明菜、小泉今日子、久保田利伸等、多数のアーティスト作品を手がける。年間270曲を製作した年も。現在までに数千曲の編曲、プロデュースを手がける。日本レコード大賞編曲賞、FNS歌謡大賞編曲賞、ゴールドディスク大賞編曲賞など多数受賞。最近は吉田拓郎、南こうせつなどのサポート・メンバーをつとめつつ、吉川忠英やプリズムのライブでも精力的に活動している。2002年より、ドビュッシー、ラベル、サティーなどのクラシック印象派の曲をソプラノ・サックス奏者として独自にアレンジしたソロ・アルバム〈印象-日の出〉シリーズを発表。好評を博す。

[お問い合わせ]

国際交流基金(ジャパンファウンデーション)
文化事業部 舞台芸術チーム (担当:武田)
Tel. 03-5369-6063 / Fax. 03-5369-6038
E-mail
ソウル日本文化センターWebサイト内の本公演案内 (韓国語サイト)

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