平成22年度国際交流基金海外展主催 山口 晃 展「Singa-planet

山口 晃 展「Singa-planet」

百貨店圖 日本橋三越の写真
《百貨店圖 日本橋三越》 2004年

国際交流基金では、現在日本の現代美術シーンを語るとき欠くことのできない作家として活躍中の現代美術作家、山口晃の個展を、シンガポールのクリエイティブ・センター(JCC)において実施します。

山口晃は1969年東京生まれ。1996年、東京藝術大学大学院美術研究科修了し、1997年「こたつ派」展に参加し、一躍注目を集める存在となります。油絵具を用いつつ、大和絵の表現を引用する手法で描かれた作品は、洛中洛外図的な構成や吹き抜け屋台、合戦図といった日本の古典的構図のなかに、古今東西の様々な事象や風俗を同一画面上に取り組み、現代的な都市の庶民生活の風景や動植物、近代化の象徴である機械など、時間と空間を自由自在に混在させて作風で知られています。画面の細部にまで張り巡らされた巧妙な仕掛けが、遊び心やサービス精神を伴いポップな表現として画面にあふれる一方、その作品は常にシニカルな批評精神を宿し、老若男女を問わず多くの人々の人気を得ています。一見エキゾチックでキッチュな作風と捉えられがちですが、その卓越した描写力は、海外でも単なるエキゾチズムを越えて高く評価されています。

また近年では、展覧会の発表以外にCDのジャケットや書籍・新聞小説の挿絵、パブリックアートなど幅広い場での制作活動を展開中です。

千躰佛造立乃圖の写真
《千躰佛造立乃圖》 2009年

今回の展示では、中国系、マレー系、インド系など多民族で構成された都市国家シンガポールの庶民生活に着想を得た新作のインスタレーションを、JCCの東南アジア的な建物を生かして展示するとともに、過去の代表作品も合わせてご紹介します。きっとシンガポールの人々に微笑みをもって迎えられ、関心を呼ぶに違いありません。また、本展は「Open House」のタイトルのもとに開催される第3回シンガポール・ビエンナーレと同時開催され、海外から訪れる美術専門家からの注目を集めるに違いありません。

概要
日時:

2011年3月12日 土曜日 から 5月6日 金曜日

休館日:

日・月曜日、3月22日、4月22日、5月3日

開館時間:

10時から18時
入場無料

会場: シンガポール・クリエイティブ・センターJCC
主催:

シンガポール・クリエイティブ・センター、国際交流基金

出品作品: 本展のための新作(立体、映像、平面)と2000年代の代表作品8~9点。
作家コンセプト: シンガポールの建築は、重力を無視するかのように空へと伸び、庶民を地べたから高層階へと放り上げます。かつて地面で隣り合っていた者が、同じ距離でありながら中空に隔てられる現在。気楽な旅行者のちょっと不躾な視線は、そこにどの様なゲートウェイを見出すのでしょうか。。。
今回の展示では、高層建築をモチーフにして、人の暮らしと歴史を圧縮し互換するような絵画、美しく遊び心にあふれながらも、そこはかとなく断絶の寂しさを語る立体、仮想のエレベータが全ての壁を越えてゆくような映像などを展示します。併せて旧作も展示し、作者の対象とのスタンスも感じていただけたらと思います。
皆様に楽しんでいただける展覧会になれば幸いです。どうぞお越し下さい。

山口晃 略歴

1969
東京都生まれ、群馬県桐生市に育つ
1994
東京芸術大学美術学部絵画科油画専攻卒業
1996
東京芸術大学大学院美術研究科絵画専攻(油画)修士課程修了
現在、東京在住。

主な個展、二人展:

2010
「東京旅ノ介-山口晃展」、銀座三越、東京
「いのち丸」、ミヅマアートギャラリー、東京
2008
「さて、大山崎-山口晃展」、 アサヒビール大山崎山荘美術館、京都
2007
「山口晃展 今度は武者絵だ!」、練馬区立美術館、東京
「アートで候。会田誠 山口晃 展」、上野の森美術館、東京

主なグループ展:

2011
Bye Bye Kitty」、 ジャパン・ソサエティ、ニューヨーク、米国
2010
第17回シドニービエンナーレ「The Beauty of Distance: Songs of Survival in a Precarious Age」シドニー、オーストラリア
2009
「越後妻有トリエンナーレ2009」新潟
2008
「ネオテニー・ジャパン -高橋コレクション」
上野の森美術館、東京/新潟県立近代美術館、新潟/秋田県立近代美術館、秋田/米子市美術館、鳥取等へ巡回
「戦争と芸術III 美の恐怖と幻影」、京都造形芸術大学ギャルリ・オーブ、京都
JAPAN CARCite des Sciences et de l'industrie, パリ、フランス/Science Museum、 ロンドン、イギリスへ巡回
2006
「木村直道+遊びの美術」、埼玉県立近代美術館、埼玉
2005
「平成17年春 大原美術館 有隣荘特別公開 『会田誠・小沢剛・山口晃』展」、大原美術館有隣荘、岡山
「秘すれば花:東アジアの現代美術」森美術館、東京
2004
OFFICINA ASIAGalleria d'Arte Moderna、ボローニャ、イタリア
「開館20周年記念展 コピーの時代展」滋賀県立近代美術館/滋賀
MEDIARENA:Contemporary Art from JapanGovett-Brewster Art Gallery、ニュープリマウス、ニュージーランド
Living Together is Easy」水戸芸術館現代美術センター、茨城/ヴィクトリア州立美術館、メルボルン、オーストラリア
MOTアニュアル2004:私はどこからきたのか/そしてどこへ行くのか」、東京都現代美術館、東京
2001
「第4回岡本太郎記念現代芸術大賞展」川崎市岡本太郎美術館、神奈川

ジャパン・クリエイティブ・センター(略称:JCC):

JCCは、シンガポールのリー・シェンロン首相の提案を受けて、両国政府が協力して、シンガポールに新たな日本文化発信拠点を開設することになったもので、シンガポール政府より提供された市内中心部の土地及び建物(マレー式伝統建築物)を改修し、在シンガポール日本大使館の一部として、2009年11月開設されました。JCCは、民間とも積極的に連携しつつ、芸術・文化を中心とした日本の「いま」を伝える新しいタイプの情報発信拠点として、「イノベーション(革新)とトラディション(伝統)」をテーマに、各種展覧会を実施中です。

[お問い合わせ]

ジャパン・クリエイティブ・センター
4 Nassim Road, Singapore 258372
Tel: 65-6737-0434 Fax: 65-6735-3062
http://www.sg.emb-japan.go.jp/JCC/
E-mail

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