林英哲中東公演 TAIKO LEGEND- Heart Beat from Japans

プログラム解説

1. 「一番太鼓」 ~ 「着到」(ちゃくとう)

「一番太鼓」 ~ 「着到」の写真

出演:林英哲/英哲風雲の会(2名)/竹井誠(笛)

歌舞伎の小屋掛け芝居の一日が始まるときに打つ太鼓が一番太鼓で、二十世紀初頭までは実際に朝早く打ち鳴らされていた。現在は開場の時刻に打たれている。着到(ちゃくとう)というのは、役者が楽屋入りした、という意味の江戸時代から使われている舞台用語(スラング)で、到着の逆さ読み。着到は芝居の始まる直前に打たれる曲で笛とともに演奏される伝統曲。

2. 「三つ舞」(みつまい) (作曲:林英哲)

出演:林英哲/英哲風雲の会(2名)/竹井誠(笛)

1991年発売のCD『英哲』収録曲。少人数での太鼓アンサンブルのために作った囃子の曲で笛を含めた3人編成だが、ライブでは太鼓だけ(ソロや英哲風雲の会メンバー2名をしたがえたスタイル)での演奏や、太鼓3人に尺八やサックス、津軽三味線等が加わるアレンジや、ジャズピアノとのデュオなどでも演奏されている。祭り囃子のようなフレーズをモチーフとして、林英哲がソロになった初期の作品。締め太鼓と呼ばれる音程の高い太鼓は、日本のお祭りの伴奏によく使われるもので、これに笛と鉦、低い太鼓が加わってにぎやかな雰囲気になる。

3. 「海の豊饒(うみのほうじょう)」 (作曲:林英哲)

海の豊饒の写真

出演:林英哲/英哲風雲の会(上田秀一郎 はせみきた 田代誠 辻祐)

広島県と愛媛県を結ぶしまなみ海道の全線完成の記念の為の委嘱曲。 太鼓を両側に置いて大きな動作でアクロバチックに打つ曲。 小さな島がたくさん連なる瀬戸内海をイメージして作った曲で、太鼓を島に見立てて、演奏者は島を繋ぐ橋や人を表し、海と島と人との豊かな営みを表している。2004年秋から始まった第五弾の英哲コンサートツアーのメインタイトル組曲「レオナールわれに羽賜(はねた)べ」のベースになった曲。

4. 「天請来雨(てんしょうらいう)~tension~」(作曲:はせみきた)

天請来雨の写真

出演:英哲風雲の会(上田秀一郎 はせみきた 田代誠 辻祐)

無機質な音、乾いた音、満ちて引く音、移りゆく音、透明な音、粗い音、熱を帯びて沸騰する音…様々な温度・色を帯びた「緊張感」の表現に、締太鼓のみのシンプルな楽器構成で四名が挑む。英哲風雲の会メンバーはせみきたの作品。

5. 「竹井誠 尺八ソロ」

出演:竹井誠

伝統曲から現代曲まで尺八や篠笛の可能性を追求する竹井誠氏の多様な表現をお届けします。

6. 組曲「澪の蓮(みおのはす)・抄」(作曲・振付・構成:林英哲))

澪の蓮の写真

出演:林英哲/英哲風雲の会(上田秀一郎 はせみきた 田代誠 辻祐)

組曲「澪の蓮(みおのはす)」(1914年に植民地時代の朝鮮に渡り、1931年、四十歳の若さで現地で病没した林業技手、浅川巧(あさかわ・たくみ)の人と人生をテーマにした作品)は、各々独立した曲だが、全体を一曲に構成し組曲として上演する舞台作品。今回は再構成したショートバージョン。大きなテーマになっているのは、宇宙、自然と共振する人間の姿で、大太鼓の独奏による序奏から始まり、田楽太鼓(でんがくたいこ)の打法を新たな振付にした群像「山幸(やまさち)」、宇宙、自然に呼びかけ祈る大太鼓独奏に続き、海流の激しい流れと人々の営みが交差する「海幸(うみさち)」でクライマックスを迎える。

お問い合わせ

国際交流基金(ジャパンファウンデーション)
文化事業部舞台芸術チーム
担当:今野真理子 E-mail
Tel. 03-5369-6063 Fax. 03-5369-6038

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