ボストン、デトロイトにて浮世絵版画のレクチャー、実演、ワークショップを実施

名所江戸百景内 「亀戸梅屋舗」
歌川広重
名所江戸百景内 「亀戸梅屋舗」

国際交流基金(ジャパンファウンデーション)は、2月3日から2月11日にかけて米国のボストン、デトロイトにて、海外でも高い人気を誇る「浮世絵版画」のレクチャーおよびデモンストレーション、またワークショップを開催します。

今回は伝統木版画版元、高橋工房六代目の高橋由貴子氏と摺師の平井恭子氏の2名の専門家を派遣し、高橋氏より欧米の巨匠と呼ばれる芸術家達にも影響を与えた浮世絵版画の歴史や背景についての解説を、また平井氏より今日に継承される伝統的手法の実演を行います。ワークショップでは、和紙やばれん、版木といった浮世絵独特の道具を使って、参加者が伝統的な日本の木版画を体験します。

世界中で広く愛されている浮世絵ですが、特にボストンには浮世絵の一大コレクションが所蔵されている美術館があり、その人気は非常に高いといわれています。今回日本人専門家との対話を通して、ボストンおよびデトロイトの文化芸術を専攻、または関心を持つ大学生を中心に、一般の人々にも浮世絵の魅力に直に触れていただきます。

開催概要

ボストン

日時 2月4日(火曜日) 13時
内容 レクチャー、デモンストレーション、ワークショップ
場所 タフツ大学
日時 2月5日(水曜日) 9時
内容 レクチャー、デモンストレーション、ワークショップ
場所 マサチューセッツ芸術大学
日時 2月5日(水曜日) 14時
内容 レクチャー、デモンストレーション、ワークショップ
場所 ボストン大学

デトロイト

日時 2月7日(金曜日) 10時30分
内容 レクチャー、デモンストレーション、ワークショップ
場所 ミシガン大学
日時 2月9日(日曜日) 13時
内容 レクチャー、デモンストレーション
場所 デトロイト美術館

プロフィール

高橋由貴子(たかはし・ゆきこ) 伝統木版画版元、高橋工房六代目

安政年間創業の伝統木版画・摺師の家に生まれ、六代目として高橋工房を継承する。浮世絵版画はもとより日本画、現代アートなど国内外の作家の作品を版画で再現。教育現場などで浮世絵の紹介や技術指導を行うほか、伝統木版画の展覧会も手がける。
東京伝統木版画工芸協同組合理事長、浮世絵木版画彫摺技術保存協会副理事、NPO法人伝統木版画ルネサンス理事長。

平井恭子(ひらい・きょうこ) 摺師(すりし)

嵯峨美術短期大学(現・京都嵯峨芸術大)で版画を専攻後、京都精華大学版画コースに編入。大学卒業後、摺師の佐藤景三氏に師事。現在、伝統木版画の摺師として活躍中。全国でも珍しい女性摺師の一人。

[本事業に関するお問い合わせ]

国際交流基金(ジャパンファウンデーション)
文化事業部 米州チーム (担当 :川戸)
電話:03-5369-6061

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