第10回バングラデシュ・ビエンナーレ

Embracing Life 第10回バングラデシュ・アジア・ビエンナーレ 日本参加概要
展示概要: イスラムの国であるバングラデシュの国際展に参加するにあたり、テロと戦争を機にして、政治外交の論理とは別の思考を提示したいと思います。
いのちについて考えることは、最も基本的な命題ですが、決して単純な一本の道筋があるわけではないことは、現在の状況が示しています。
真島作品は、自らの中に深く沈潜して、生物の種さえ越えた生きることの様態、いのちのエッセンスをつかみ出してみせます。最もシンプルで日常的な、紙に鉛筆で線を引くという作業のみで、善と悪、陰と陽の境界線を越境するような、未知の領域に彼女は達したのです。それを可能にしたのは、ひとりの自律した個人の生のちからであることを、訪れる人たちは読み取り、きっと共感を寄せることでしょう。
長澤作品は、バングラデシュの土とベンガラで作った赤い卵を約5千個積み上げ、そこに白い花を咲かせようとするプロジェクトです。テラコッタの卵は、ダッカ郊外の小さな島にある、素焼き職人の村で、約4千5百個が作られます。ピカソのように立派な風貌の人たちが昔ながらの方法で手作りで仕上げ、船で運ぶ赤い卵と、作家がダッカ大学美術学部の学生たちと共同作業で作る赤い卵が、会場に集まり、ひとつのより大きな卵を形作ることになります。異なったものどうしの対話が、いのちの素である卵にこめられて、このプロジェクトは新しい言葉で詩をうたうことでしょう。
(光田由里)
コミッショナー 光田由里(渋谷区立松濤美術館学芸員)
出品作家 真島直子、長澤伸穂
出品作品 真島氏 「鉛筆画」4点、《地ゴク楽》シリーズ
長澤氏 「On the Edges of Time」(インスタレーション)
主催 国際交流基金

なお、本ビエンナーレ開催にあわせ、2002年1月10日、11日に、”Indigenous art: traditions, identity, challenges”と題するセミナーが開催されます。本セミナーでは、各参加国からのペーパーが発表される予定です。

バングラデシュ・アジア・ビエンナーレ全体概要
主催者 バングラデシュ・シルパカラ・アカデミー(The Bangladesh Shilpakala Academy)
会期(一般公開) 2002年1月9日(水曜日)~2月8日(金曜日)
会場 オスマニ記念ホール(Osmani Memorial Hall)
参加国数 35カ国(予定)
プレス公開日 1月8日(火曜日)
開会式 1月9日(水曜日)
休館日 なし
開館時間 11時~19時(金曜日のみ15時~19時)
問い合わせ先 The Director, Department of Fine Arts, Bangladesh Shilpakala Academy, Segunbagicha, Ramna, Dhaka-1000, Bangladesh
電話 +880-2-9550602  ファックス.+880-2-9562853
日本館出品作家プロフィール
長澤伸穂 1978~82 オランダ、マーストリヒト州立美術アカデミー
1982~85 ベルリン芸術大学マイスター課程終了
1986~87 カリフォルニア・インスティテュート・オブ・ジ・アーツ
2001 スクリップス大学、カリフォルニア大学サンタクルーズ校を経てニューヨーク州立大学ストーニーブルック大学教授に就任
主要個展
1990 東京ドイツ文化センター 東京
1991 「不可視の素材」 A.T.ギャラリー 東京
1992 「The Atomic Cowboy」 Daniel Saxon Gallery ロサンゼルス カリフォルニア
1998 野外彫刻展 Aquarena Springs サンマルコス テキサス
2000 「Passage of Time」 Post Gallery ロサンゼルス カリフォルニア
Geography of Time」 Museum of Art and History サンタクルーズ カリフォルニア
主要グループ展
1990 「第26回今日の作家展〈トリアス〉」 横浜市民ギャラリー 神奈川
1991 水戸マニュアル‘91「美術とメッセージ- Beyond the Manifesto
水戸芸術館 茨城
1992 「都市と現代美術-廃墟としてのわが家」 世田谷美術館 東京
1993-94 「Invisible NaturePrague Castle プラハ チェコ、Ludwig Museum ブダペスト ハンガリー、 Ludwig Forum fur Internationale Kunst アーヘン ドイツ
1994 「Connections 2The Getty Center for the History of Art and the Humanities サンタモニカ カリフォルニア
1995 「A Gathering Place」 Pacific Asia Museumカリフォルニア
Peace Sculpture '95」 デンマーク
1996 「天と地の間に-今日の日本美術展Ⅱ」 名古屋市美術館 愛知
Rufino Tamayo Museum メキシコ
「火の起源と神話-日中韓のニューアート」 埼玉県立近代美術館 埼玉
2002 第10回バングラデシュ アジア アート ビエンナーレ Osmani Memorial Hall and Shilpakara Academy ダッカ バングラデシュ
主要パブリック・アート
1992 Anaheimダウンタウン都市計画 カリフォルニア
1993 Little Tokyo東京歴史地区プロジェクト ロサンジェルス カリフォルニア
国際野外彫刻展 保谷児童公園 東京
1994 ファーレ立川アートプロジェクト 東京
1996 ゆめおおおかアートプロジェクト 神奈川
Vermont Square図書館プロジェクト ロサンジェルス カリフォルニア
1999 North City ウォーター リクラメーション プラント サンディエゴ カリフォルニア
2000 Metropolitan Wastewater リクラメーション プロジェクト
サンディエゴ カリフォルニア
McEnery児童公園 サンノゼ カリフォルニア
埼玉新都心合同庁舎プロジェクト 埼玉
2001 Austin新市庁舎とパブリックプラザプロジェクト テキサス
真島直子 1968 東京芸術大学油画科卒業
主要個展
1975 あかね画廊(7月・東京)/さかえ画廊(10月・名古屋)
1978 村松画廊(9月・東京)
1979 コバヤシ画廊(6月・東京)/村松画廊(11月・東京)
1980 コバヤシ画廊(6月・東京)/村松画廊(11月・東京)
1982    ASG(1月・名古屋)/日仏学院(3月・東京)
1983 印沙羅(12月・東京)
1984 カフェドゼロ(7月・東京)
1985 ギャラリーアクト(5月・東京)
1986 真木画廊(6月・東京)
1987 真木画廊(2月・東京)/真木画廊(10月・東京)
1988 田村画廊(7月・東京)
1990 「ニュルニュルニョロニョロ」真木・田村画廊(8月・東京)
「生けにえの宴」Art Spot Furu-Furu(11月・東京)
1991 秋山画廊(2月・東京)
1992 ヒノギャラリー(2月・東京)
1995 ヒノギャラリー(3月・東京)
1997 中京大学アートギャラリーC・スクエア(11月・名古屋)
1998 真木・田村画廊(4月・東京)/画廊春秋(5月・東京)
1999 ギャラリー川船(1月・東京)/ギャラリー川船(7月・東京)
2000 空想ガレリア(3月・東京)/ギャラリー川船(11月・東京)
2001 ギャラリー川船(10月・東京)
主要グループ展・その他
1979 4月・真島健三・直子「二人展」(はくぜん画廊・名古屋)/12月・
松田晴世「語り」舞台美術(紀伊国屋ホール・東京)
1987 6月・「万葉の変様」‘87プレ展出品(パレルゴン・東京)/7月・
「万葉の変様」‘87展出品(埼玉県立近代美術館)/9月・アジア・
アフリカ展(かわさき市立美術館)/12月・「現場‘87」展出品
(福島市野外)
1988 8月・「万葉の変様」‘88展出品(埼玉県立近代美術館)/9月「PLAY II
展出品(東京浜松町)/10月「工藤哲巳この一点」賛助出品(アートフォーラム谷中・東京)
1989 1月・工藤哲巳と「津軽シャーマンと東京忍者のからみあい」展(田村画廊・
東京)/11月・工藤哲巳と「決定版・津軽シャーマンと東京忍者のからみあ
い」展(Art Apot Furu-Furu・東京)
1990 4月・「真島直子と工藤哲巳の花のエロチカ」(スペース・ニキ・東京)
1991 3月「TWO WEEKS IN THE SPRING」(千葉県館山市沖の島野外)
1996 3月・「从展」参加(東京都美術館)/3月・「从展小品展」出品(牧神画廊・
東京)
1998 5月・国際美術展(韓国平沢)
2002 第10回バングラデシュ アジア アート ビエンナーレ Osmani Memorial Hall and Shilpakara Academy ダッカ バングラデシュ

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