ヴェネチア・ビエンナーレ日本館 半世紀ぶりの改修工事が完成

改修工事を経た日本館 正面からの写真

改修工事を経た日本館 正面から ©PEPPE MAISTO

ヴェネチア・ビエンナーレ日本館は、このたび竣工後初の本格的な改修工事を終え、新しい装いのもと、2014年6月から始まる「第14回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展」において再オープンいたします。

日本館は、石橋正二郎氏(株式会社ブリヂストンの創業者)がその経費の大半をまかなうことによって、1956年に完成しました(土地はヴェニス市が提供)。ル・コルビュジエに師事した吉阪隆正氏の設計によるユニークな建物は、以後同ビエンナーレにおける日本代表作家の展示場として活用され、1976年以降は国際交流基金が展示の運営を担っています。

この半世紀の間に、日本館は数次にわたって部分的な補修工事を行なってきましたが、建物全体の老朽化が進み、また建設当時には想定されていなかった多様な展示への対応が求められるようになってきていることから、速やかな改修工事の実施が喫緊の課題となっていました。

こうした状況に鑑み、公益財団法人石橋財団(理事長石橋寬氏)から、日本館を改修し、寄付することが提案され、このたび同財団より委託を受けた建築家・伊東豊雄氏(伊東豊雄建築設計事務所+ZITOMORI)による改修工事が無事完了したものです。

今回の改修によって、建設当初の建物の状態にできるだけ復元され、日本の芸術文化の発信拠点としての日本館が新たな歴史をスタートさせることとなりました。

伊東豊雄氏のコメント

吉阪隆正氏によってデザインされたヴェネチア・ビエンナーレ日本館は、戦後日本のモダニズム建築が開花する先駆けを担う意欲的な作品です。それは日本の建築やアートを世界に発信するという大きな役割を果たしてきました。

しかし築58年を経て度々の改修や補修により、当初のデザインからかなり変質してしまっていました。このたび石橋財団からの依頼に基づき、吉阪氏の設計意図を極力回復する方向で改修のお手伝いをさせていただきました。とりわけ庭園及び屋根からの自然採光の修復により、当時の表情を取り戻すことが出来たのは大きな成果であったように感じています。

伊東豊雄

公益財団法人石橋財団

http://www.ishibashi-foundation.or.jp/
公益財団法人石橋財団は、株式会社ブリヂストンの創業者で広く文化事業にも取り組んだ石橋正二郎氏によって創設された財団であり、東京・京橋のブリヂストン美術館と福岡県久留米市の石橋美術館で展開している美術館事業、及び芸術・文化・教育活動を支援する寄付助成事業を二本の柱として活動している。

[お問い合わせ]

国際交流基金(ジャパンファウンデーション)
文化事業部 欧州・中東・アフリカチーム
担当:森
電話: 03-5369-6063 ファックス: 03-5369-6038
Eメール:venezia@jpf.go.jp
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