第56回 ヴェネチア・ビエンナーレ 国際美術展 作家メッセージ

《掌の鍵》制作のための鍵を募集します。

本展の新作インスタレーションでは5万本の鍵を使います。この度、鍵を無償提供頂ける方を下記の通り募集致しますので、ご協力賜りますよう、宜しくお願い致します。

掌の鍵2014の写真
《掌の鍵》 2014
Photo:Sunhi Mang

作家メッセージ

この度、2015年にイタリアのヴェニスで開催される第56回ヴェネチア・ビエンナーレの日本館で作品を展示することになりました。2007年に神奈川で個展を企画していただいたキュレーターの中野仁詞さんと共に、世界の中でも長い歴史を持つこの展覧会に参加させていただく貴重な機会をいただき大変光栄に思います。今回は日本館の2階にある展示室と1階のピロティを使い、2艘の舟と赤い糸、そして大量の鍵を使って《掌の鍵》と題した新作インスタレーションを展示します。私たちにとって鍵とは、大切な人や空間を守るという身近にあるとても大事なものであり、また、扉を開けて未知の世界への行くきっかけをつくってくれるものでもあります。そんな想いから、今回発表する新作インスタレーションには、皆さんの色々な思い出と沢山の毎日の歴史が積み重なり記憶が宿った鍵を使いたいと思っています。会場で作品を作りながら鍵をご提供いただいた皆さんの記憶と私の記憶がまず初めに重なっていくことでしょう。そしてその重なりあった記憶は、ビエンナーレを観に来る世界中の人々が持ってくる記憶と交錯し、お互いに感じあいながら新たなコミュニケーションをつくってゆく機会になってゆくことと思います。どうか、もう使うことのなくなった皆さんのお持ちの鍵をご提供いただき、作品の一部として使用させていただけたら大変嬉しく思います。そして、世界中の記憶が重なるこの作品をきっかけに、生きることの意味をもう一度皆さんと考えたいと思います。

塩田千春

鍵の募集について

応募について

募集締め切り延長しました:2014年11月30日必着

  • 募集は不要になった鍵を無償でご提供頂ける場合のみに限ります。
  • 送料はご提供者にてご負担をお願い致します。
  • ご提供者のお名前等の掲載はございません。
  • 展覧会終了後の鍵の返却は致しません。
  • 受領書の発行は致しませんので予めご了承願います。

鍵送付先

【日本】
〒160-0004 東京都新宿区四谷4-4-1
国際交流基金 文化事業部 事業第2チーム内
塩田千春「鍵」収集係

鍵持込について

ご不要になった鍵を以下までお持込いただくことも可能です。

場所: 国際交流基金 JFIC 受付に設置してある鍵収拾ボックス
住所:〒160-0004 東京都新宿区四谷4-4-1アクセス
時間:月曜日~金曜日 10時~18時

※海外での鍵の送付先、及び国内の他の鍵収集場所については以下のウェブサイトをご確認ください。
URL:http://2015.veneziabiennale-japanpavilion.jp/

[お問い合わせ]

国際交流基金(ジャパンファウンデーション)
文化事業部 事業第2チーム
担当:大平、杉江
電話: 03-5369-6063 ファックス: 03-5369-6038
Eメール:venezia@jpf.go.jp
(メールを送る際は、全角@マークを半角@マークに変更してください)

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