「宗達:創造の波」展の展覧会の構成と見どころ(作品リスト)
展覧会の構成および作品リスト
- 第一部
- Introduction はじめに
- 第二部
- Artistic Dialogues 美の語らい
- 第三部
- Classics いにしえの物語
- 第四部
- Inkworks すみ色
- 第五部
- The I'nen Garden 伊年の苑
- 第六部
- Legacy of Waves 受け継がれた波
- 第七部
- Rediscovery 見直された宗達
展示の見どころ
今秋、米国ワシントンDCで開催される俵屋宗達展は、「宗達:創造の波」と正式タイトルも決定し、いよいよその準備も最終段階に入ってきました。そこで、改めて本展の見所を展示構成にしたがって紹介しましょう。
まず、私たちを迎えてくれるのは《松島図屏風》です。この、宗達の最大傑作のインパクトとともに、ビデオやパネルで「謎の絵師」宗達の概要を確認しつつ、本編へと向かいます。ここから第三部は、宗達の前半期の仕事、料紙装飾や扇面画などを中心に雅な芸術世界が展開されます。日本から出品の宮内庁三の丸尚蔵館所蔵《扇面散屏風》との競演も楽しみです。階段を降りて第四部は、一変して豪壮な水墨画の数々がならびます。一際異彩を放つのが大作《雲龍図屏風》です。この1点を見ずして宗達の水墨画は語れません。続く第五部は「伊年」印を持つ草花図を集めました。俵屋工房が送り出したブランド品はどれも質が高いです。そして、テーマ展示となる第六部「松島図の系譜」(受け継がれた波)では、ボストン美術館、個人コレクションから選りすぐった関連作品を比較鑑賞することができる、学術的にもはじめての試みとなります。最終章は、階段を昇り特別展示室へ。宗達に大きな影響を受けた近代の画家たちによる作品群は、「今に生きる宗達」を実感することができるでしょう。
俵屋宗達《松島図屏風》 (部分)
1600年代初期 紙本着色 6曲1双
フリーア美術館
Freer Gallery of Art,
Smithsonian Institution, Washington, DC:
Gift of Charles Lang Freer, F1906.231-232
俵屋宗達《扇面貼付屏風》 (部分)
1600年代初期 紙本着色 6曲1隻
フリーア美術館
Freer Gallery of Art,
Smithsonian Institution, Washington, DC:
Gift of Charles Lang Freer, F1900.24
前田青邨《芥子図屏風》
1930年 紙本着色 6曲1双
光ミュージアム
©Y.MAEDA & JASPAR, Tokyo, 2014 E1289
[お問い合わせ]
国際交流基金(ジャパンファウンデーション)
文化事業部 事業第1チーム
担当:岡部、山田、湯橋
電話:03-5369-6061 ファックス:03-5369-6038
Eメール:Miki_Okabe@jpf.go.jp / Etsuko_Yamada@jpf.go.jp / Michiko_Yuhashi@jpf.go.jp
(メールを送る際は、全角@マークを半角@マークに変更してください)