日本が誇る最先端のクリエイションを紹介するパリ日本文化会館新展覧会シリーズ「トランスフィア(超域)」2016年始動

  • 真鍋大度氏と石橋素氏の写真
    Photo : Shizuo Takahashi
  • アトリエ・ワンの写真
    ©Atelier Bow-Wow
  • ディディエ・フォスティノの写真
    ©ADAGP Felipe Ribon
  • 内藤礼の写真
    撮影:永禮賢

国際交流基金(ジャパンファウンデーション)パリ日本文化会館は、伝統文化から今日の日本を語る現代文化まで、より多くの人々に紹介するべく様々な活動を続けています。このたび、現代を生きる人々の感性に照応する新しいクリエイティビティーを国際的な視点をもって紹介する試みとして、現代アーティスト、建築家、デザイナーなど、その類まれな創意やジャンルを超えた表現で国内外にて活躍するアーティストやクリエイターを紹介する展覧会シリーズ「トランスフィア(超域)」を、同館展示部門のアーティスティック・ディレクターである岡部あおみ氏監修のもと2016年より開始します。

「トランス(超える)」と「スフィア(領域)」をかけあわせた名称にジャンルや国境を越えたいという願いを託した本シリーズ。初年度となる本年は、シリーズ第1弾として、日本が誇る希代のメディアアーティスト真鍋大度氏と石橋素氏を迎え、2016年3月16日に開幕します。6月上旬には、日本の建築ユニット・アトリエ・ワンと、フランスを拠点に活動する建築家ディディエ・フォスティノ氏による「マジカル・ハウス」を展示ホール内に建設予定。9月には、内藤礼氏が初めて故郷のヒロシマに取り組んだ祈りのための空間を再構成し発表します。今後、年に3回の展覧会を3年間、合計9つの展覧会を開催する予定で、日本および日本以外からの招待作家による未公開作品の制作や、国籍を超えたコラボレーションが企画されており、各アーティストやクリエイターが繰り広げる世界と、展示ごとにラディカルに異なる景色をご覧いただけます。

「トランスフィア(超域)」シリーズ 展覧会概要
会場 パリ日本文化会館 2階展示ホール
会館時間
主催 独立行政法人国際交流基金 パリ日本文化会館

初年度〈2016年〉展覧会ラインナップ

トランスフィア#1

展覧会名:
創意のランドスケープ
会期:
2016年3月15日(火曜日)~ 5月7日(土曜日)
出展作家:
真鍋大度+石橋素
キュレーター:
岡部あおみ(パリ日本文化会館アーティスティック・ディレクター〈展示部門〉)

トランスフィア#2

展覧会名:
マジカル・ハウス
会期:
2016年6月7日(火曜日)〜 7月30日(土曜日)
出展作家:
アトリエ・ワン(塚本由晴+貝島桃代)+ディディエ・フォスティノ
キュレーター:
ホウ・ハンル(ローマ国立21世紀美術館アーティスティック・ディレクター)

東京を拠点に活動するアトリエ・ワン(塚本由晴+貝島桃代)と、パリを拠点に活動するディディエ・フォスティノは、 ともにオリジナリティと創意に富んだ建築界の「異端児」。21世紀以降に活躍する同世代の建築家を代表する存在でもあり、 建築の定義を塗り替える新たな光景を私たちに提示します。

  • ディディエ・フォスティノの作品の写真
    ディディエ・フォスティノ
    This is not a Love Song, 2015
    © ADAGP. Work created with the support of AA - Architectural Association
  • アトリエ・ワンの作品の写真
    アトリエ・ワン
    《スモール・ケーススタテディ・ハウス》、2009
    © Atelier Bow-Wow. Photo : Scott Groller

トランスフィア#3

会期:
2017年1月24日(火曜日)~ 3月18日(土曜日)
出展作家
内藤礼
キュレーター:
岡部あおみ(パリ日本文化会館アーティスティック・ディレクター〈展示部門〉)

1961年広島県生まれ、1997年ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展・日本館代表。2013年、 広島県立美術館で発表された作品《タマ/アニマ(わたしに息を吹きかけてください)》は、 内藤が初めて「原爆」という問題に取り組んだ、慰霊の、そして地上の生のための祈りの空間です。 2014年、改装した東京都庭園美術館での個展「内藤礼 信の感情」では新作の絵画作品《color beginning》および彫刻作品《ひと》を発表しました。

  • 内藤礼の作品の写真1
    内藤礼
    《タマ/アニマ(わたしに息を吹きかけてください)》、2013
    Photo by Naoya Hatakeyama, courtesy of Gallery Koyanagi
  • 内藤礼の作品の写真2
    内藤礼
    《ひと(#317)》、2012
    + 被爆したガラス瓶 : 広島平和記念資料館蔵
    Photo by Naoya Hatakeyama, courtesy of Gallery Koyanagi

[お問い合わせ]

国際交流基金(ジャパンファウンデーション)
文化事業部 事業第2チーム
担当:小林、永田
電話:03-5369-6063
Eメール:arts2@jpf.go.jp
(メールを送る際は、全角@マークを半角@マークに変更してください)

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