「近くへの遠回り―日本・キューバ現代美術展」
日本現代美術のグループ展をキューバ初開催

【参考図版】※実際の展示作品とは異なります。

  • 毛利悠子《コールズ》の写真
    毛利悠子《コールズ》2013~
  • 持田敦子 《ゆかした》 の写真
    持田敦子 《ゆかした》 2014年
    撮影:Ryuichi Taniura
  • グレンダ・レオン 《Magical Found Object #5》の写真
    グレンダ・レオン
    Magical Found Object #5》2005

日本人キューバ移民120周年のロゴ

国際交流基金(ジャパンファウンデーション)は、日本人キューバ移住120周年に当たる2018年を記念して、キューバでの日本文化への関心を喚起し、日本・キューバの芸術交流の発展を目指し、3月から4月にかけて両国共同で現代美術展及びダンス公演を実施します。

現代美術展は、「近くへの遠回り―日本・キューバ現代美術展」と題し、2018年3月9日から4月28日にかけて、ハバナ市(会場:ウィフレド・ラム現代美術センター)で開催いたします。

本展は、日本とキューバの現代美術を通した交流に基づく展覧会です。キューバにおいて、日本人アーティストの作品はこれまでにもハバナ・ビエンナーレなどを通して、断片的にキューバへ紹介されてきましたが、今回は日本の現代美術をまとまった形で展示する初めての機会となります。本展では、現代の日本に生きるアーティストたちの表現を紹介するだけでなく、日本のアーティストたちがキューバ人アーティストや現地コミュニティと係わり、両国のキュレーターとの対話と協働を通して一つの展覧会を作り上げることを目指しました。

日本人アーティスト7名、キューバ人アーティスト4名による、新作を中心とした絵画、写真、映像、インスタレーション等の作品群を、キューバを代表する現代美術館であるウィフレド・ラム現代美術センターで発表します。
なお、本展は、キューバでの展覧会後、6月に東京で帰国展を開催する予定です。
詳細は、「近くへの遠回り―日本・キューバ現代美術展」帰国展のページをご覧ください。

ダンス公演については、こちらをご覧ください。

概要

会期 2018年3月9日(金曜日)~4月28日(土曜日)
会場
キュレーター 岡田有美子(インディペンデント・キュレーター)
服部浩之(インディペンデント・キュレーター)
アベル・ゴンサレス・フェルナンデス(インディペンデント・キュレーター)
ブランカ・ビクトリア・ロペス(ウィフレド・ラム現代美術センター)
アドバイザー 正木基(美術評論家)
マルガリータ・ゴンサレス・ロレンテ(ウィフレド・ラム現代美術センター)
参加作家
(五十音順)
<日本側作家>
岩崎貴宏、高嶺格、田代一倫、三瀬夏之介、ミヤギフトシ、持田敦子、毛利悠子
<キューバ側>
グレンダ・レオン、ホセ・マヌエル・メシアス、レニエール・レイバ・ノボ、レアンドロ・フェアル
共催
特別助成 公益財団法人石橋財団 石橋財団のロゴ
協力

ウィフレド・ラム現代美術センター

ウィフレド・ラム現代美術センターの写真
会場外観

18世紀のコロニアル様式建築を利用して、1993年より現代美術センターを開設。同センターは現代美術の企画展を実施していると同時に、1984年より続く国際展「ハバナ・ビエンナーレ」の事務局も兼ねており、ビエンナーレのメイン会場としても機能。ラテンアメリカのみならず、アジアやアフリカにおける現代美術を広く研究しており、キューバにおける現代美術シーンの中心的存在。

キュレーター

岡田 有美子

1982年愛知県生まれ。2005年武蔵野美術大学造形学部卒業、2017年明治大学理工学研究科新領域創造専攻修了。2005年~2009年前島アートセンターにて勤務。2011年~2012年文化庁新進芸術家海外研修生としてキューバに滞在。近年の企画に「島国であること アベル・バロッソとサンドラ・ラモス」(CAMP TALGANI、2013-2014)、「海の庭 山城知佳子とサンドラ・ラモス」(表参道画廊、2017)など。沖縄のアートと批評の雑誌 las barcasを編集。

服部 浩之

1978年愛知県生まれ。早稲田大学大学院修了(建築学)後、2009年から2016年まで青森公立大学国際芸術センター青森[ACAC]学芸員。アジアを中心に展覧会、リサーチ、プロジェクトなどを展開し、芸術と公共空間の関係を探求している。近年の企画に、「MEDIA/ART KITCHEN」(ジャカルタ、クアラルンプール、マニラ、バンコク、青森、2013−2014)、あいちトリエンナーレ2016(愛知県美術館ほか、2016)、「ESCAPE form the SEA」(マレーシア国立美術館ほか、2017年)がある。

カタログ

"GOING AWAY CLOSER" EXPOSICIÓN DE ARTE CONTEMPORÁNEO JAPÓN-CUBA
近くへの遠回り―日本・キューバ現代美術展

本書は、同展覧会のカタログとして、本展キュレーターのエッセイと各参加アーティストの紹介文が掲載されており、「距離」をテーマに、日本とキューバの現代美術が語られる一冊となります。

  • 執筆: 岡田有美子、服部浩之、アベル・ゴンサレス、ブランカ・ビクトリア・ロペス
  • 出版社: ウィフレド・ラム現代美術センター
  • 刊行: 2018年3月
  • 頁数: 45ページ
  • 言語: スペイン語、英語
  • サイズ: 26 x 15 x 0.2 cm
  • 非売品

近くへの遠回り―日本・キューバ現代美術展のカタログの表紙画像

「近くへの遠回り―日本・キューバ現代美術展」帰国展

本書は、「近くへの遠回り―日本・キューバ現代美術展」帰国展に合わせて出版された冊子です。本展キュレーターのエッセイや各参加アーティストの紹介文、キューバで展示された各作品の写真が掲載された一冊となります。

  • 執筆: 岡田有美子、服部浩之、アベル・ゴンサレス、ブランカ・ビクトリア・ロペス
  • 出版社: 国際交流基金
  • 刊行: 2018年6月
  • 頁数: 32ページ
  • 言語: 日本語、英語
  • サイズ: 35.5 x 18.5 x 0.2 cm
  • 非売品

「近くへの遠回り―日本・キューバ現代美術展」帰国展の冊子の表紙画像

ハバナで開催された「近くへの遠回り―日本・キューバ現代美術展」の様子について「をちこちMagazine」で紹介しています。

「近くへの遠回り―日本・キューバ現代美術展」帰国展に際して行われたアーティスト・トークの様子を「をちこちMagazine」で紹介しています。

[お問い合わせ]

国際交流基金(ジャパンファウンデーション)
文化事業部 事業第1チーム
担当:難波、西藤
電話:03-5369-6061
Eメール:arts1@jpf.go.jp
(メールを送る際は、全角@マークを半角@マークに変更してください。)

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