活動弁士と伴奏付きの無声映画上映会、スイスとスペインで開催

国際交流基金(ジャパンファウンデーション)は、国交樹立150周年を迎えるスイス(2都市)とスペイン(3都市)を5月30日から巡回し、活動弁士(活弁)と伴奏付きで無声映画『子宝騒動』と『御誂治郎吉格子』を上映いたします。

今回、活弁という日本ならではの映画文化を海外の皆様にも味わっていただくため、活動弁士の坂本頼光氏と三味線・ギター演奏の湯浅ジョウイチ氏を派遣し、無声映画の名作が活弁と楽士によって生き生きと生まれ変わる瞬間をお楽しみいただきます。

無声映画の時代、日本では楽団の演奏に加えて、活動弁士と呼ばれる説明者が、上映中、スクリーンの脇で映画の物語や登場人物の台詞を語っていました。トーキーの出現とともに活弁はその役目を終えましたが、残すべき日本の文化として、現在に至るまでその技術を学んだ者たちによって大切に受け継がれています。

なお、スペインでの3公演では、スペイン人日本映画研究者、ニエベス・モレノ氏による解説も行います。

日程

スイス

日時 2014年5月30日(金曜日)18時15分
会場 Filmpodium (チューリヒ)
日時 2014年5月31日(土曜日)20時30分
会場 Les Cinemas du Grutli (ジュネーブ)

スペイン

日時 2014年6月4日(水曜日)20時
会場 ペリフェリコ映画祭 (ア・コルーニャ)
日時 2014年6月6日(金曜日)19時
会場 Filmoteca de Catalunya (バルセロナ)
日時 2014年6月8日(日曜日)19時
会場 Filmoteca Espanola (マドリード)

主催:独立行政法人 国際交流基金、マドリード日本文化センター(スペイン)、在スイス日本国大使館(スイス)、スイス日本協会(スイス)、ペリフェリコ映画祭(スペイン)、フィルモテカ・デ・カタルーニャ(スペイン)、フィルモテカ・エスパニョーラ(スペイン)

協賛:全日本空輸株式会社全日本空輸株式会社ロゴ

プロフィール

坂本頼光(さかもと らいこう)*活動弁士

中学時代に映画熱にとりつかれ、やがて活動弁士を志す。1997年に『鞍馬天狗』で初舞台をふみ、2000年12月に正式デビューを果たす。時代劇作品を中心に活弁ライブを行い、これまで手がけた作品は『番場の忠太郎・瞼の母』『国定忠治』『不如帰』『カリガリ博士』『チャップリンの冒険』など50本に及ぶ。近年は自作のアニメーションやイラストに活弁をつけた取り組みも行っている。2012年には、国際交流基金パリ日本文化会館で開催された無声映画上映会に出演した。

坂本頼光氏の写真

湯浅ジョウイチ(ゆあさ じょういち)*三味線&ギター

1987年の東京国際映画祭でD.W.グリフィスの『国民の創生』の音楽制作・演奏を行って以来、無声映画用の楽団版音楽の復刻と制作に尽力。楽団「カラード・モノトーン」を結成し、活動弁士と共に全国を回って公演を行っている。2011年には、活動弁士の澤登翠氏らと共に、国際交流基金パリ日本文化会館、ローマ日本文化会館、ベルリン日独文化センター等、ナント三大陸映画祭を巡回し、無声映画上映会に出演した。

湯浅ジョウイチ氏の写真

上映作品

『子宝騒動』(1935年、34分)

監督:斎藤寅次郎
出演:小倉繁、出雲八重子、藤松正太郎、野村秋生

福田さんの家は貧乏人の子だくさん。水道が止められても井戸があるから大丈夫、ガスが止められても薪でごはんを炊く呑気な一家は、まもなく7人目の子宝に恵まれる。と、突然女房が産気づき、福田さんは慌てて産婆を呼びに行くのだが、前の6人分の取り上げ料も払っていないため、産婆は男爵家の豚のお産に出かけてしまった。なんとしてもお金が欲しい福田さんは、逃げた豚に懸賞がかかっていることを知り大奮闘。さて結果は…?(マツダ映画社ウェブサイトより引用)

『子宝騒動』の作品写真
『子宝騒動』
©マツダ映画社

『御誂治郎吉格子』(1931年、65分)

監督:伊藤大輔
出演:大河内傳次郎、伏見直江、伏見信子、高勢實乗

江戸を追われ、兇状持ちとなって上方へ身を移した治郎吉は、お仙という女と知り合い共に暮らしていた。ある日病気の父と暮らすお喜乃に出会った治郎吉は、彼女の清純さに惹かれていくが、父娘の貧しい境遇はかつての自分の悪事が原因だと知り良心の呵責に苦しむ。やがて治郎吉は、お仙の兄・仁吉によって出世の道具にされかけていたお喜乃を救い出し、さらに仁吉に監禁されていたお仙も助けようとするが、お仙は仁吉を殺した治郎吉の身代わりとなって河へ身を投げる。治郎吉は屋根の上で一人、 「お仙…お喜乃…、ほれ見ろ、いいお月様だぁ」と涙を流すのであった。(マツダ映画社ウェブサイトより引用)

『御誂治郎吉格子』の作品写真
『御誂治郎吉格子』
©マツダ映画社

[お問い合わせ]

国際交流基金(ジャパンファウンデーション)
文化事業部 情報提供・映像管理チーム
担当 : 本多
電話 : 03-5369-6064
Eメール:media_and_communications@jpf.go.jp
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