日本スペイン外交関係樹立150周年記念事業
渋谷慶一郎+初音ミク ボーカロイド・オペラ『THE END』スペイン公演

2018年は、日本スペイン友好通商航海条約が調印され、日本とスペインの外交通商関係が樹立されてから150年目の節目の年です。日本スペイン外交関係樹立150周年を記念した様々な事業・活動が予定されています。国際交流基金(ジャパンファウンデーション)では、この周年事業の幕開けイベントの一つとして「渋谷慶一郎+初音ミク ボーカロイド・オペラ『THE END』」をマドリード、バルセロナにおいて上演します。

本作は、音楽家の渋谷慶一郎をはじめ、映像作家YKBX、建築家・重松象平(舞台美術)、サウンドアーティストevala等の時代の先端を担う気鋭のアーティストたちによる完成度の高いコラボレーション作品です。日本が世界に誇るバーチャルアイドル『初音ミク』がアートとテクノロジーへと融合・昇華した作品として、世界各地で大きな反響を呼んでいます。

本事業では、日本の多様な文化的魅力を紹介し、日本スペイン外交関係樹立150周年を盛り上げます。

  • 公演の様子の写真1
    illustration& direction by YKBX
    (c) Crypton Future Media, INC. www.piapro.net
    (c)LOUIS VUITTON
    Photo: KENSHU SHINTSUBO
    Théâtre du Châtelet
    (c)A4A
  • 公演の様子の写真1

渋谷慶一郎+初音ミク ボーカロイド・オペラ『THE END』スペイン公演
Keiichiro Shibuya + Hatsune Miku Vocaloid Opera “THE END”

【マドリード】 2018年3月22日(木曜日)20時30分、
23日(金曜日)20時30分、
24日(土曜日)18時、20時30分
於:ナベス・マタデロ劇場(Naves Matadero
【バルセロナ】 2018年3月27日(火曜日)21時
於:アウディトリ劇場(L’Auditori
主催:
国際交流基金(マドリード日本文化センター)
共催:
ナベス・マタデロ劇場、アウディトリ劇場
協力:
在スペイン日本大使館、日本スペイン外交関係樹立150周年実行委員会

作品紹介

ボーカロイド・オペラ「THE END」 (ぼーかろいど・おぺら「じ えんど」)
ボーカロイド「初音ミク」(ヤマハが開発した歌声合成技術およびその応用ソフトウェア)を使用した、音楽家渋谷慶一郎、映像作家 YKBX等のコラボレーションによる新作オペラ。オペラ歌手やオーケストラは一切登場せず、コンピュータによる音と映像によって物語が展開する。舞台美術は、レム・コールハースの建築設計集団OMAのパートナーおよびニューヨーク事務所代表でもある建築家・重松象平が手がけているほか、衣裳デザインは、初演時にルイ・ヴィトンのアーティスティック・ディレクターであったマーク・ジェイコブスが行っている。これまでにフランス・パリ (2013)、オランダ・アムステルダム(2015)、ドイツ・ハンブルグ、デンマーク・オーフス、アラブ首長国連邦・アブダビ(2016)、ジョージア(旧グルジア)・トビリシ、オーストラリア・アデレード(2017)などで上演されている。
(公式ホームページ:http://atak.jp/ja/project/the_end

アーティスト紹介

コンセプト・音楽 : 渋谷慶一郎(音楽家)

渋谷慶一郎氏の写真

音楽家。1973年生まれ。東京芸術大学音楽学部作曲科卒業。
2002年に音楽レーベルATAKを設立、国内外の先鋭的な電子音楽作品をリリースする。代表作にピアノソロ・アルバム『ATAK015 for maria』『ATAK020 THE END』、パリ・シャトレ座でのソロコンサートを収録した『ATAK022 Live in Paris』など。また、映画「はじまりの記憶 杉本博司」、ドラマ「TBSドラマSPEC」など数多くの映画・TVドラマ・CMの音楽も担当。
2012年には、初音ミク主演による世界初の映像とコンピュータ音響による人間不在のボーカロイド・オペラ「THE END」をYCAMで発表。同作品は現在も世界中で公演が行われており上演要請が絶えない。
今年は、5月にパリ・オペラ座でパリ・オペラ座・エトワール、ジェレミー・ベランガールとビデオ・アーティストチームのエイドリアンM & クレアBとのコラボレーションによる「Scary Beauty」のダンスバージョンを発表。アンドロイドとオーケストラによるモノオペラ「Scary Beauty」を今年9月にオーストラリアで初演した。国内では10月に高野山で声明とコラボレーションするなど様々な試みに挑戦している。
これまでにアーティストの杉本博司、複雑系研究者の池上高志、ロボット学者の石黒浩、パリ・オペラ座・エトワールのジェレミー・ベランガールなど数多くのアーティスト、またルイ・ヴィトンやピガール、エルメネジルド・ゼニアといったファッションブランドともコラボレーションを展開している。現在は東京とパリを拠点に活動を展開している。

ウェブサイト:http://atak.jp

サウンドデザイン:evala(サウンドアーティスト)

 evala氏の写真

音楽家、サウンドアーティスト。
先鋭的な電子音楽作品を発表し、国内外でインスタレーションやコンサートの上演を行う。2016年より「耳で視る」という新たな聴覚体験を創出するサウンドプロジェクト「See by Your Ears」を推進。暗闇の中で音が生き物のようにふるまう現象を構築し、サウンドアートの歴史を更新する重要作として各界から高い評価を得ている。また舞台、映画、公共空間において、先端テクノロジーを用いた多彩なサウンドプロデュースを手掛け、その作品は文化庁メディア芸術祭や、アルスエレクトニカ、カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバルにて多数の受賞歴を持つ。

ウェブサイト:http://evala.jp

映像:YKBX(映像作家)

YKBX氏の写真

演出 / アートディレクター/ アーティスト
各種 映像作品のディレクションや制作に加え、イラストレーションやグ ラフィックデザインなど活動は 多岐にわたる。トータルアートディレクションを目指した作品を数 々リリースしている。
主な近作に安室奈美恵『Showtime』『HeroMV演出 や初音ミク・ボーカロイドオペラ『THE END』ビジュアルディレクション、演出・映像ディレクションな どがある。

ウェブサイト:http://ykbx.jp

空間構成:重松象平

重松象平氏の写真

建築家。1973年福岡県生まれ。設計事務所OMAのパートナー、NY事務所代表。主な作品はCCTV(中国中央電視台)新社屋、プラダ巡回展「ウェイスト・ダウン」、コーネル大学建築芸術学部新校舎、ケベック国立美術館新館など。
現在、ハーバード大学デザイン学部大学院、コロンビア大学建築都市計画歴史保存学部大学院の非常勤講師も務める。

[お問い合わせ]

国際交流基金(ジャパンファウンデーション)
文化事業部事業第2チーム
担当:大平、豊田
電話:03-5369-6063
Eメール:arts2@jpf.go.jp
(メールを送る際は、全角@マークを半角@マークに変更してください。)

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