旧アジアセンター知的交流課 事業実績 1995(平成7)年度 1.企画開発事業

(1)知的交流分野

開設記念シンポジウム「アジア相互理解のメッセージ」 (1995年10月30日/東京)

16,588,115円
アジアセンター開設を記念してシンポジウムを開催。「現代文明の受容と吸収」、「固有文化の再認識とこれからの知的交流」という観点から、アジアが抱える課題と今後の展望について考察した。青木保大阪大学教授が監修。ディビッド・ウー(香港)、ハルヤティ・スバディオ(インドネシア)、マキシモ・カラウ(フィリピン)、アシス・ナンディ(インド)、糠沢和夫(経団連)各氏がパネリストとして参加。

国際懇談会 (1995年3月25日~26日/東京)

10,717,070円
アジアセンターの今後の事業実施の指針を得るために、アジア・大平洋7ヶ国の有識者を招き、「アジア地域の知的交流、アジア各国の文化振興」をテーマに懇談会を開催。韓国、中国、タイ、ベトナム、インドネシア、インド、オーストラリア、日本の研究者、行政官、NGO関係者が出席した。

CLVASEAN加盟支援のための非公式会議 (1996年3月30日/東京)

3,047,774 円
CLV諸国(カンボジア、ラオス、ベトナム)におけるASEAN加盟に伴う課題を探り、日本および他のASEAN諸国による支援の可能性およびその具体策について検討するため、非公式会議を開催。カンボジア、ラオス、ベトナム、フィリピン、シンガポール、日本から官・民の関係機関が参加した。

日本インドネシア友好シンポジウムこれまでの50年、これからの50年 (1995年10月9日/ジャカルタ)

1,365,700円
インドネシア独立50周年を機に、21世紀に向けた日本・インドネシア両国とアジア太平洋の将来の指針を探るため、シンポジウムを開催。日本からは研究者、財界人等、インドネシアからは国家開発企画庁長官、教育文化相等が参加した。毎日新聞社、国際協力事業団、日本インドネシア科学技術フォーラムとの共催。

国際シンポジウム「越境文化の現在」 (1996年11月10日/大阪)

13,876,371円
アジアの国境を越えて浸透しつつあるポピュラー文化が、相互理解、価値の共有にどのような役割を担うのかを考察するため、シンポジウムを開催。各国のポピュラー文化の担い手や研究者が参加した。シンポジウム終了後には、各国のミュージシャンが合同でライブコンサートを行なった。大阪国際交流センター、大阪21世紀協会との共催。

アジア・パシフィック・ユース・フォーラム (1995年7月27日~8月2日/福岡)

1,847,200円
アジア太平洋地域の各分野における若手指導者が一堂に会し、言語・宗教・価値観などの違いを乗り越えて共通の課題について議論、相互理解、交流の輪を広げることを目的としたフォーラム。「開発と共生ー冷戦後のアジア太平洋地域における新しい課題と共通の価値観」をテーマに福岡で開催された。(財)国際文化会館との共催。

次世代リーダーフェローシップ 10,349,441円

日本の知的リーダーとして将来を嘱望される人文、社会科学系の若手研究者、NGOリーダーを他のアジア諸国に派遣し、アジアの文化・社会を現地で学ぶ機会を提供するフェローシップ・プログラム。若手研究者3名をインド、フィリピン、香港へ、NGO職員1名をタイへ派遣した。

東南アジア研究地域交流プログラム (SEASREP) 9,582,086円

東南アジア人研究者による東南アジア研究の振興を目的として、語学研修、客員教授招聘、修士・博士研究奨励、国際共同研究の4つのプログラムを包括的に実施。フィリピン大学、マラヤ大学、タマサート大学、インドネシア大学、ガジャマダ大学が参加した。(財)トヨタ財団と共同助成。

アジア地域研究センター支援

  1. (1)香港大学アジア研究センター(香港)
    変動する中国社会とそれがアジア諸国へ及ぼす影響に関する調査・研究
    14,970,000円
    香港返還に焦点を当てつつ、中国社会の政治、経済、文化の構造的変動とそれがアジアにもたらす影響を探るため、香港大学アジア研究センター及び東京大学東洋文化研究所が共同研究を実施。アジアの研究者間のネットワーク形成を図りながら行なわれた。また、本研究を実施するための連絡事務所を、両研究機関に設置した。
  2. (2)シンガポール東南アジア研究所(シンガポール)
    「成功のためのネットワーキング」
    「持続可能な地域経済成長のためのAPEC開発協力」
    13,630,442円
    ASEANに新規加盟したベトナムの若手研究者、政策立案担当者、ジャーナリスト、企業家を対象に、ASEANの経済・社会開発政策、外交政策等について研修を行なった。また、APECボゴール宣言の2020年域内貿易・投資の自由化達成に向けて、途上国の環境整備にODAをいかに活用するか、日本、中国、シンガポール、インドネシア、米国の研究者が共同研究を行ない、国際シンポジウムを開催した。
  3. (3)インドネシア社会科学院東南アジア研究プログラム(インドネシア)
    東南アジア研究プログラム振興
    4,693,186円
    インドネシア社会科学院に新設された東南アジア研究プログラムの強化のための支援。「ワークショップ:東南アジアにおける新しい都市」の開催、若手研究者2名のアジア諸国への派遣、シンポジウム記録「国民革命」(インドネシア語版)の出版、日本人客員教授の派遣を実施した。

(2)文化振興分野

アジア博物館グループ研修 (1996年1月8日~20日/大阪・京都・奈良・名古屋・東京)

8,105,695円
ベトナム民族学博物館及びブータン国立パロ博物館の館長及び学芸員、計6名を招聘し、国立民族学博物館主催の博物館学国際交流セミナーに参加した他、京都、奈良、名古屋、東京等の博物館を視察した。ベトナム民族学博物館は開館を間近に控え、ブータン国立パロ博物館は改修を計画している。

ブータン国立パロ博物館ワークショップ (1996年2月1日~14日/パロ)

3,385,037円
国立民族学博物館の栗田靖之教授を派遣し、パロ国立博物館にて展示替えに関するワークショップを実施した。同博物館はブータン唯一の博物館であり、同国のアイデンティティー確立に大きな役割を果たしている。現在、歴史・自然・民族文化などを網羅した展示替えを計画しており、本件は、同計画への協力に関する調査も兼ねた。

モンゴル博物館ワークショップ (1996年4月1日~6日/ウランバートル)

3,279,290円
モンゴルの主要な博物館(民族歴史博物館、歴史美術館、宗教博物館、自然史博物館)の学芸員の技術向上のため、モンゴル文化省と共催で開催した2週間のワークショップに、講師として日本人の専門家3名を派遣すると共に、同国の博物館・文化財の基礎的状況調査を行なった。

モンゴル図書館調査 (1996年2月28日~3月13日/ウランバートル)

1,642,925円
古写本、モンゴル語・チベット語の仏教教典などを所蔵する、モンゴル国立図書館では、図書の保存や図書館運営システムの改善が急務となっている。国立国会図書館の司書2名を派遣し、収蔵貴重文献、保存状況等につき調査を行なった。今後の協力実施のためのフィージビリティー・スタディーも兼ねた。

アジア染織アーティスト・グループ研修 (1995年3月29日~4月11日/東京・京都・沖縄)

12,778,758円
カンボジア、ラオス、タイ、インド、インドネシアより染織にかかわるアーティスト、デザイナー、研究者などを招聘し、東京、京都、沖縄でワークショップを実施した。それぞれの風土に根ざした自然の素材と伝統的技法を、いかに現代に継承し生かすかを探るとともに、アジア各国の専門家の交流を図った。

アジア文化財保存セミナー (1995年10月12日~20日/東京・奈良)

2,506,314円
アジア地域で行なわれている「文化財保存の国際協力事業における技術的側面」を考えるためのセミナー。アジア17カ国より文化財保存専門家を招聘し、1週間のセミナーを実施、各国の現状報告及び討議を行なった。東京国立文化財研究所との共催。

日本人専門家派遣:東南アジア伝統演劇記録・保存セミナー (1995年4月30日~5月6日/フエ)

216,000円
東南アジア文部大臣機構考古学芸術地域センター(SEAMEO SPAFA)が、ベトナムのフエにおいて開催した東南アジア伝統演劇記録・保存セミナーに、日本人映像記録専門家を派遣。講義と共に、ドキュメンテーションの実習を通してビデオ制作の指導を行った。

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