旧アジアセンター知的交流課 事業実績 1997(平成9)年度 1.企画開発事業 (2)文化振興分野

ミャンマーにおける古文書修復・保存に関する調査

¥2,542,562
1997年7月6日~16日/ミャンマー
古文書修復、保存環境、ミャンマー史の専門家からなる調査団をミャンマーに派遣し、ミャンマーの主要な古文書所蔵機関における保存環境と修復の現状につき調査を行なった。同時に、古文書修復に関するワークショップを開催した。この調査結果を踏まえて、ミャンマーの伝統的写本保存委員会によるミャンマー古文書保存修復事業が開始された。

アンコール遺跡保存事業シンポジウム「クメール様式の建築と美術-バイヨンの修復と今後の課題」

¥5,094,219
1997年10月26日/東京
96年度にアジアセンターが主催したシンポジウム「アンコール遺跡修復とカンボジアへの文化協力」の成果を踏まえ、日本国政府アンコール遺跡救済チームが、特にバイヨンの美術史的側面に焦点を当て開催したシンポジウム「クメール様式の建築と美術-バイヨンの修復と今後の課題」を支援した。「クメールの彫刻芸術」、「プレ・アンコールの建築」、「クメール陶器」、「バイヨンの彫刻美術」、「バイヨンの建築」の4つをテーマに基調報告が行なわれ、続くパネル・ディスカッションでは、アンコール遺跡保存に関わる官民の関係者が参加し、バイヨンの構造や修復に関する問題点に関して活発な議論が行なわれた。広く一般の聴衆の参加も得られた。

国際シンポジウム「21世紀における文化展示の構築をめざして」

¥6,876,037
1997年10月25日~26日/東京
展示を通じて他の文化の表象に深く関わる博物館や美術館では、西欧近代の視点から周辺「異文化」を一方的に照会するという従来の手法に批判と反省の声が上がっている。こうした状況を踏まえ、アジア、アフリカ、ヨーロッパ、南北アメリカ、オセアニアから学芸員や研究者を招聘し、「近代における博物館と美術館」「多文化社会の中のマイノリティ」、「誰のための展示?」の3つをテーマに、世田谷美術館との共催でシンポジウムを開催。国立民族博物館と世田谷美術館での展覧会「異文化へのまなざし」と連携して実施した。

アジアにおける歴史的文書史料の修復保存総合調査

¥4,423,400
1997年2月19日~3月8日/インドネシア、中国、ベトナム、マレーシア
保存修復専門家と地域研究者からなる調査団が、ベトナム、中国、インドネシア、マレーシアを訪問し、各国における歴史的文書史料の保存修復の現状を調査した。特に中国とベトナムについては、紙の素材、製法にまで踏みこんだ調査が行なわれた。結果は、日本の財団、保存修復専門家を招いた調査発表会にて報告された。

アジア地域博物館研修ワークショップ報告書制作

¥3,527,631
博物館がこれまで担ってきた希少な資料の収集、保存、展示という役割を超えて、地域住民の参加に基づいた文化環境保存の試みとして、近年コミュニティ・ミュージアムという新しい動きが世界中で起こっている。96年度に東京、大阪、沖縄にて開催した研修とワークショップでは、コミュニティが抱える課題を解決し、コミュニティの文化を継承していくために博物館は何ができるかを考え、アジア太平洋地域の博物館関係者の交流を図った。97年度は、その成果を広く普及するために同ワークショップの報告書を英文で作成し、関係機関に配布した。

ページトップへ戻る