旧アジアセンター知的交流課 事業実績 1998(平成10)年度 2.公募助成事業 (5)伝統文化と現代性 (6件)

世界現代演劇事典作成事務局(カナダ)

国際コロキアム:世界現代演劇事典アジア太平洋編出版記念

¥1,385,250

1945年以降の世界現代演劇を包括的に記録、分析する「世界現代演劇事典」刊行事業で、アジア域内での相互理解を促進するため、アジアセンターは、全5巻のうちアジア太平洋編の出版を支援してきた。最終年次である本年度は、98年9月に東京の芸術見本市にてアジア太平洋編出版記念行事が行なわれ、70名以上の演劇評論家や研究者がパネル・ディスカッションに参加した。

フィリピン大学ディリマン校芸術文学学部(フィリピン)

東南アジアの女性アーティストに関する展覧会及び会議

¥2,353,650

フィリピン、インドネシア、ベトナム、タイの女性アーティストによる作品の展覧会と並行し、「女性のイメージする女性:家庭、肉体、記憶」と題する会議を開催。域内の美術史、美術批評、美学の枠組みを女性の視点から再構築することをめざし、女性アーティストによる作品に見られるテーマ別あるいは視覚的戦略の意味するところと、それが包含する可能性について討議した。同地域から活躍のめざましい11名の女性アーティストと50名の文化人や研究者が参加し、現代視覚芸術の分野で、女性アーティストがその表現において直面する社会的課題についても議論を交わした。

フィリピン文化センター(フィリピン)

21世紀の世界演劇に関する会議

¥1,983,654
1998年11月30日~12月2日/マニラ

フィリピン独立100周年記念事業のひとつとしてフィリピン文化センターが主催した国際演劇祭において、演劇という観点において文化振興や固有文化と伝統の維持について考える会議を開催した。主要テーマは、青少年演劇に焦点をあてた「21世紀に向けた世界の演劇の流れ」、「グローバル化の進行とそれに対する固有の演劇伝統と文化遺産」、「国際演劇共同制作の成果と問題点」等。アジア、アフリカ、オーストラリア、南北アメリカ等世界各国から演劇指導者、アーティスト、文化事業プランナー、行政担当者が参加。討議の結果を短期的及び長期的視野に基づく決議案として集約し、今後検討を重ねて政策決定機関等に還元していく予定。

アジア・パシフィック児童青少年舞台芸術プロデューサー・ネットワーク・ジャパン(APPN-JAPAN)(日本)

第一回アジア・パシフィック児童青少年舞台芸術プロデューサー・ネットワーク・シンポジウム

¥2,150,000
1998年11月17日~18日/東京

アジア太平洋地域の児童・青少年のための舞台芸術プロデューサーが、相互の情報とサービスを提供し合いながら児童・青少年舞台芸術の発展に寄与することをめざす国際会議を開催。同地域で活躍している舞台芸術プロデューサーが韓国、中国、タイ、ベトナム、フィリピン、アメリカ、カナダから参加し、自国での公的芸術支援の現状や多岐にわたる活動に関する基調報告を行なったほか、具体的かつ継続性のあるアクション・プログラムについて意見を交換した。各国プロデューサー間のネットワーク構築にも寄与した。

アジア太平洋舞台芸術フォーラム(日本)

アジア太平洋舞台芸術フォーラム・イン・沖縄

¥4,148,800
1998年8月7日~9日/沖縄

沖縄を日本におけるアジアの玄関口と位置づけ、東アジア、東南アジアにまたがる文化、芸術のネットワーク作りを目的とし、「アジア各都市の舞台芸術の現在」、「舞台芸術の国際性について」をテーマに公開フォーラを開催。ショートレクチャー、ディスカッション、実際のパフォーマンス等を通じて、舞台芸術の現場から、アジア全般が抱える芸術の問題について討議した。アジア10都市を代表する芸術家約20名が参加。本事業の成果として、アジア・アーツネットが正式に発足し、今後毎年1回アジア・アーツネットフォーラムを開催することが決議されたほか、「アジア舞台芸術フォーラム・イン・沖縄」を隔年で継続することが決定。

アワールド・ミュージック教育研究会(日本)

アジアン(日本とASEAN)コミュニティ音楽の研究

¥2,716,040
1998年7月19日~25日/南アフリカ

ユネスコ傘下の国際音楽教育協会(ISME:InternationalSocietyforMusicEducation)が南アフリカで開した国際会議のコミュニティ音楽研究部門に、日本とASEANの研究者が参加し、アジアの伝統音楽の教育の法論について公開発表を行なった。日本、フィリピン、タイ、マレーシア、インドネシアから参加した研究者が、AsianBambooCommunityMusicというテーマで、伝統音楽教材として共通性がある竹楽器の使用方法や音楽行動についてワークショップを実施。ISMEへのアジアからの参加はこれまで日本と韓国が主で、ASEANからの参加者は皆無であったが、今回ASEANからの参加によって、欧米主導の音楽教育に対し、マルチカルチャー型の音楽教育のあり方を提言することができた。本事業の成果は、ビデオ、CDあるいはCD-ROMといった映像資料にまとめ、出版する予定。

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