旧アジアセンター知的交流課 事業実績 1999(平成11)年度 2.公募助成事業 (1)多様性の理解と共生 (13件)

文化社会研究センター(インド)

人文科学とアジアの経験

\2,337,000
2000年2月17~20日/バンガロール

西欧の定義と理論を取り入れてきたアジアの人文科学を振り返り、アジア独自の文化の記述とその方法の多様化をめざし、自らの文化の再定義と理論化を行なう研究会議を開催。アジア、ヨーロッパ、アメリカから研究者を招聘し、アジアにおける人文科学の歴史を振り返りながら、人文科学と現代アジアの政治的・文化的な課題、固有の伝統と人間科学、西欧の人文科学へのオルタナタィブはどのように構築できるか、等について討議した。

西シドニー大学言語教育学部(オーストラリア)

東ティモール言語学的調査

\2,071,974
2000年2月17~20日/バンガロール

1995年より西シドニー大学と東ティモール大学との協力で始まった「東ティモールの言語学的調査」の第2段階。13以上の言語と多数の方言が存在する東ティモールの言語学的調査がそれまでほとんどなされてこなかったことに鑑み、第1段階では、シドニーの東ティモール人コミュニティを対象に言語学的なデータ収集を行なった。第2段階では、オーストラリアと東ティモールの研究者が協力し、東ティモールの4つの方言(ワイマハ、ガロリ、バイケヌ、南マンバイ)のネイティブ・スピーカーに対してインタビュー調査を実施。音のシステムや文法に関する比較調査を行なって、各方言のプロファイルを作成した。

シドニー工科大学オーストラリアコミュニティ団体マネージメントセンター(オーストラリア)

アジア第3セクター研究立ち上げ会議

\2,341,674
1999年11月20~22日/バンコク

第3セクター(NGONPO、ボランティア団体、市民社会、フィランソロピー関連団体等)を対象に個々に研究を行なっているアジア地域研究者間のネットワーク化を目指して、本会議が開催された。事前に募集・審査された研究論文の発表に続き、「アジアの第3セクター:その多様性を探る」をテーマに活発な討議がなされた。アジア太平洋地域から90名以上が参加。発表された研究報告は、申請機関が事務局を努めるAPPIN(AsiaPacificPhilanthoropyConsortiumInformationNetwork)Webサイト上に掲載された。2001年に第2回目の会議開催が予定されている。

チュラロンコン大学アジア学研究所移民研究センター(タイ)

東南アジア及び東アジアにおけるタイ出稼ぎ労働者に関する研究

\2,657,760
1998年8月20日~22日/パース

タイから日本、マレーシア、シンガポール、台湾への出稼ぎ労働の実態を調査する学際的な国際比較研究事業の第2年次。タイ労働者のリクルートシステム及びそれを支えるネットワーク、タイと受入国の法手続きの現状、タイ労働者が自国と受入国にもたらすインパクト、タイ人労働者の雇用形態や生活状況、出身コミュニティや家族への影響等について、関係5ヶ国の社会学者、法学者、経済学者が参加し、関係各国でケーススタディを実施。研究結果はワークショップで発表されたほか、各ケーススタディーを比較した最終論文集が作成された。

マレーシア科学大学人文科学科(マレーシア)

東南アジアの1945年以降の修史に関する国際会議

\1,241,795
1999年7月30日~8月1日/ペナン島

第2次世界大戦(1945年)以降の東南アジア地域の修史に関する国際会議。若手を含め域内の歴史研究者約50名が参加し、国別の研究動向、地方史の記述と資料の発掘、下からの歴史、周辺からの歴史、他の学問領域(地域研究やテーマ研究)との関わり等をテーマに活発な議論がなされた。

マレーシア科学大学考古学研究センター(マレーシア)

東南アジアの先史研究に関する国際コロキウム

\1,366,685
1999年10月26~30日/ペナン島

1982年の準備会合以来設立をめざしてきた東南アジア先史家協会(AssociationofSoutheastAsiaPre-historians)の設立と、東南アジアの先史時代研究の現状と今後の課題を考えるための会議を開催。東南アジアでは、国境線が引かれる以前の先史時代を考えるためには近隣諸国のデータに負うところが大きい。東南アジアをひとつの地域として見る視点を獲得することを目指し、国によって違う研究動向や研究方法を相互に交換し、東南アジアにおける考古学の今後の方向性について討議した。アジアを中心に世界各国17カ国から約70名の専門家が参加した。

マレーシア社会科学協会(マレーシア)

第2回マレーシア研究会議

\1,461,604
1999年8月2~4日/クアラルンプール

1997年の第1回会議の成果を受けて開催されたマレーシア地域研究に関する第2回国際会議。マラヤ大学との共催。アジア各国から150名以上の参加者を得て、社会・人文科学の分野における最近のマレーシア研究の動向について討議したほか、国家建設、宗教、政治、開発、ビジネス、経済、IT等のテーマについて発表がなされた。

香港大学アジア研究センター(中国、香港)

香港研究者養成事業:若手研究者シンポジウム

\2,713,200
2000年4月18~19日/香港

香港研究は単に香港地域の研究にとどまらず、アジア全域の近現代史と密接に関連しているため、アジア研究の国際的、学際的な発展にとって非常に重要であるという観点から、博士過程及び博士号を取得した若手研究者を対象に国際シンポジウムを開催。生活文化、芸術、映像、音楽等多岐にわたる香港の文化と社会をテーマに、事前に選考された論文の発表と活発な討論が行なわれた。香港、マレーシア、イギリス、アメリカ、オーストラリア、フランス、日本から20名が参加。

日本中東学会(日本)

第3回アジア中東学会連合大会

\1,632,200
1999年5月15~16日/東京

アジア各国の中東研究者のネットワーク化を目的に設立されたアジア中東学会連合の第3回大会で、21世紀における地球規模でのイスラム研究のパラダイム構築をめざすもの。「アジアのイスラム:中東研究からの視点」をテーマに、アジアのイスラム勢力の動向を見渡しながら、中東とアジアのイスラム世界との関係、イスラム世界の統一性と多様性等について活発な討議がなされた。中東とアジア全域から、大学教授、研究者、外交団、一般参加者等300名以上が参加。

近代東アジア比較文化研究会(日本)

近代東アジア比較文化研究枠組みの構築

\2,036,000
1999年6月18日/福岡、10月15日/ソウル、2000年3月11~12日/京都

中国、韓国、日本の研究者が東アジア近代文学を分析する共通の枠組みづくりを目指し、共同研究事業を実施。共通の課題を多く持ちながら、これまで東アジアの近代文学は十分な比較研究がなされていなかったことに鑑み、3国の研究者・学者がシンポジウムを開催し、「西洋の衝撃と東アジア諸国の対応」、「東アジアのナショナリズム-戦争、植民地統治と国民感情」、「近代東アジアにおける家族制度の変容と女性解放運動」等に関する研究論文を発表し、討議を行なった。

(財)アジア政経学会(日本)

現代中国の構造変動と中国をめぐる国際環境に関する国際シンポジウム

\2,340,172
1999年10月30~31日/東京

日本の主要な中国研究者約80名が、1996年より3年間にわたって実施してきた総合的な中国研究事業の成果を公開することを目的に開催した学際的なシンポジウム。シンガポール、インド、台湾、中国、米国、韓国から専門家が来日し、「アジア諸国の国民形成と国民統合」、「アジア通貨危機とその後」、「中国における国家と社会」といったテーマで報告とディスカッションがなされ、第2日目には特別シンポジウム「建国50年の中国とアジア世界」が開催された。日本人研究者、大学院生をあわせ、300名以上が参加した。

日中、知の共同体(日本)

シンポジウム「日中、知の共同体」

\2,340,000
2000年1月5~6日/北京

日中両国を代表する文化人・知識人が、専門領域を越え、日中両国の知識人が互いの国で抱えている問題につき忌憚のない意見を述べ合い、共同で解決できる部分を担い合うことをめざす継続事業。本年が中国建国50周年であることを踏まえ、アジアにおける日中戦争と中国革命の意味、そして、それをあらためて日中の知識人が話し合う目的は何かについて、事前に日中両国で準備研究会を実施し、最終的に北京にてシンポジウム「戦争と革命」を開催した。

Traces東アジア委員会(日本)

「我々」のなかの「他者」の痕跡を求めて~東アジアにおける知的交流の条件と実践

\2,453,000
1999年6月26~28日/北京、12月15~16日/福岡

Traces(トレイシーズ)とは、グローバル化する現在の学問世界における知識の交流のあり方を、多言語間の「翻訳」という作業通じて問い直し、東アジアでの新たな知的対話の様式を模索することをめざす多言語の文化理論誌出版事業。トレイシーズの出版と連携し、「西欧という亡霊と翻訳の政治」と「人種のパニックと移民の記憶」をテーマに、シンポジウムとワークショップが開催された。(ワークショップはコーネル大学の助成により同大学にて実施。)同時に、トレイシーズの編集会議も実施された。両テーマの報告は、トレイシーズ創刊号と第2号に掲載されている。

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