旧アジアセンター知的交流課 事業実績 1999(平成11)年度 2.公募助成事業 (3)社会の平等と開放 (13件)

エクエィション(平等な観光のための選択肢)(インド)

「南」と自立的発展、大衆観光:インドの事例研究

\2,412,956

インドにおける国内観光は海外からの観光に比べ資源の消費が少なく、社会文化的な摩擦も少ないものの、西欧の観光の形態に習って徐々に商業主義的になる傾向にあり、文化遺産の管理、観光開発に伴う地域住民との対立等の問題がでてきている。本件は、インドの国内観光の持つ社会的、経済的、そして環境に対するインパクトを調査し、国内観光を通じた地域住民の社会文化的自立、地域住民が主体となれるような国内観光のあり方を探る研究事業。調査は、1)巡礼の否定的な側面、2)国内観光と売春、3)リゾート地における行動パターン、4)特別観光地における地域住民へのインパクト、の4つの視点から実施され、調査結果は政府、NGO、大学等に配布された。

ウタン・カユ財団(インドネシア)

アジア舞台芸術・映画に関する一般啓発プロジェクト

\1,769,109

アジアの現代芸術、またその表現の自由を通じて、民主的権利についてインドネシアの一般市民の関心を喚起し、開かれた市民社会の育成をめざす事業。アジア太平洋地域から参加者を招聘し、ジャーナリスト、作家、文化人、教員などを対象として、年間を通じて演劇、詩の朗読、音楽・ダンス、映画上映、美術展覧会やセミナーなどを複合的に実施した。

カンボジア保健省エイズ・皮膚病・性行為感染症センター(カンボジア)

カンボジア人ジャーナリストに対するエイズ問題教育のためのワークショップ

\2,418,122
1999年10月12~16日/プノンペン

1991年に最初の感染者が確認されて以来、カンボジアではHIV感染者が急速に増大しているが、その一方でHIV/AIDSの感染経路、予防法、治療法に関する正しい知識は十分に普及していない。このような状況に鑑み、カンボジアのテレビや放送、活字メディアのジャーナリスト50人を対象に、HIV/AIDSに関する様々な情報を提供する約1週間のワークショップを開催。カンボジア国内の専門家やインドネシアのNGO関係者が講師として参加し、HIV/AIDSに関する最新の情報を提供しながら、偏見、差別問題や予防法についての正しい報道のあり方や、国内のNGOのエイズ問題に対する取り組み等について報告、議論した。最終日には参加者がHIV/AIDS問題に関する記事を実際に執筆し、後日それぞれの活動メディアで発表している。

高麗大学平和研究所(韓国)

東アジア「韓僑」のアイデンティティと法律的地位に関する研究

\1,809,000

日本、韓国、カザフスタン、中国の研究者が、東アジアにおける在外韓人(韓僑)をめぐる国際法、民族帰属意識、政治経済的地位等を比較・分析する国際共同研究事業。その成果を2000年2月に北京大学開催した国際学術セミナーで発表したほか、「平和研究」誌に研究内容を発表した。

梨花女子大学校アジア女性学センター(韓国)

次世代女性地域研究者養成のための訓練プログラム-アジア6地域を中心に

\1,674,656

昨年度アジアセンターで助成した「アジア8カ国高等教育機関内の女性学の制度化と発展のための共同研究」をフォローアップする事業で、アジア地域の女性問題を研究する若手の女性地域研究者養成を目的としたトレーニング・ワークショップ事業。1999年7月から10月にかけて韓国人若手研究者が、フィリピン、タイ、インドネシア、中国、日本で開催された女性学カリキュラム策定ワークショップに参加し、各地の女性研究者や女性団体へのインタビューを行なったほか、テーマ別個人研究を実施、報告書にまとめた。本事業を通じて、参加アジア域内における女性学研究者とのネットワークも形成された。

山岳民族教育開発基金(タイ)

山岳民族女性及び青少年ネットワークプロジェクト

\963,322

伝統的に女性の地位が低い山岳民族コミュニティにおいて、女性が村落開発により積極的な役割を担えるよう、女性のエンパワーメントと民族を越えた山岳民族女性のネットワーク化を図る事業の第2年次。タイ北部山岳コミュニティの女性代表が中心となって、「山岳民族女性ネットワーク委員会」を発足し、昨年に引き続き、山岳民族女性グループの基盤固めやネットワーク強化のための研修や、関係団体との交流等を行なったほか、健康、教育、経済、社会福祉の観点から、5つの具体的なプロジェクトを立ち上げた。

女性の地位向上協会ジェンダーと開発研究所(タイ)

ジェンダーからみた市民とグッドガバナンスに関する地域ワークショップ

\2,596,682
2000年3月13~23日バンコク

男女共同社会参画を担当する域内各国の政策担当者、関係団体職員を対象とした男女平等とグッド・ガバナンス実践に関するワークショップ事業。過去数十年に及ぶ東南アジア地域における開発の努力は、貧困の撲滅、人権尊重や持続可能な経済成長等において具体的な実を結んでおらず、その理由として、開発資源の管理における男女間の不平等なパワーバランスがあげられる。それがジェンダー間の不平等な資源分担につながっている現状に焦点を当て、カンボジア、ラオス、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナムから参加した関係者が、「ジェンダー」、「市民」、「ガバナンス」という3つの概念の基礎知識とそれらの相互関係、ジェンダーの視点から見たグッド・ガバナンスについて討議し、各国で実践する10の行動指針を策定した。

地方開発協会(タイ)

タイにおける「コミュニティ・カレンシー制」の導入

\2,203,691
2000年3月13~23日/バンコク

一極集中による都市農村の地域格差や、通貨危機に伴う都市部での不況による失業率の増大という状況の中、地域コミュニティの経済的自立をはかるためのひとつの方法として、タイの農村部への地域内通貨制度導入を目指し、調査研究とその実践及び評価分析を行なう国際共同研究事業。2ヶ年計画の2年次。1年目に行なった調査を基盤とし、ヤソソン州、クドチャム地区の村で、実際にコミュニティ・カレンシー(地域通貨)制度の試験的導入がなされた。導入された制度は、現地政府やメディアの関心を集めており、制度導入地域の拡大も大いに期待されている。

清華大学NGO研究センター(中国)

中国のNGOに対する調査及びその評価

\2,131,676

これまで中国で展開されているNGO活動の問題点を検出し、中国NGOの自律的な発展を導くための基礎的な調査と評価を行なう研究事業。中国のNGOに対するアンケート調査やケーススタディーによって、その活動内容、組織構造、組織と政府・事業対象・支援者・会員との関係、経済基盤、社会的信用等を総合的に検証して、それを分析評価した。また、プロジェクトの方向性の確認、研究、及び成果発表の場として26回のNGOセミナーも開催された。本事業の成果は、「中国NGOの研究-以個案為中心」(中国語)及び「見えざる中国?NPOによる社会改革の底流」(日本語)として出版されている。

国際子ども権利センター(日本)

児童労働と子どもの参加に関する日印共同研究・交流プログラム

\2,470,000
1999年10月8~15日/東京、大阪

インドの働く子供たちを日本に招聘し、彼らの権利侵害、児童労働の問題、社会参加について考えた昨年度の成果をもとに、児童労働の原因とその解決方法を探り、3年目にどのような行動や協力ができるかを見極める3カ年計画事業の2年目。児童労働に携わるインドのNGOやインドの若者を再び日本へ招聘し、昨年度も参加した日本の子どもたちと数日間にわたってワークショップを行ない、児童労働の原因やその解決方法、インドの子どもたちのニーズについて相互理解を深めた。また、日本政府に政策提言を行なっていくために、研究会やセミナーを開催して、児童労働問題解決に向けての討議を行なった。最後に、日本の子供によって作成された「千刈(せんがり)宣言」が採択された。最終年となる来年度は、「行動する年」として、児童労働問題の解決に向けて資金協力とアドボカシーがより進められる予定。

JCA-NETアジア女性情報交流プロジェクト(AWORC)(日本)

アジア女性情報交流プロジェクト(AWORC)課題別プロジェクト:「北京プラス動綱領実施状況5ヵ年レビューのための電子情報交換及びネットワーキング

\2,725,246

北京女性会議で採択された北京行動計画のフォローアップ事業で、インターネットを基礎とした女性情報のサービスについての国際研究・ワークショップ事業。「北京プラス5」に関する情報や活動を紹介するレビュー・Webサイトの作成、「女性電子ネットワーク・トレーニング1999」と題するワークショップ実施等を通じて、女性の人権保護と社会参加を促進するための女性団体のキャパシティ・ビルディングや、電子媒体による持続可能な情報共有の促進に寄与した。

女性のリーダーシップのための協会(フィリピン)

女性の政治的リーダーシップに関するグローバルフォーラム

\2,371,500

北京女性会議以降の女性の政治参加や、意思決定における女性の地位向上への取り組みを評価する2000年6月の国連総会「北京プラス5」に向けて、アジア各国から関係者が集まり、準備会合を実施した。政治や社会における女性参画の変化をテーマに著名な政治家や議員が講義を行なったほか、女性が政治に参加するにあたっての政治キャンペーン、演説、広報、効果的なロビー活動の方法等に関するテーマ別ワークショップが開催された。企業と政治の世界でそれぞれ活動する女性のネットワーキングも行なわれた。

バリア・フリー建築センター(フィリピン)

障害者と高齢者のためのバリア・フリー環境ワークショップ

\2,237,773
1999年10月18~24日/バギオ

タイ、香港、イギリス、フィリピンから約30名の都市プランナー、建築家、デザイナー、保健関係者が参加し、高齢者や障害者のニーズを考慮したバリア・フリーの建物、ビルやパブリック・スペースのデザインに関する国際ワークショップを開催した。

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