フェロー勉強会:リピット ミヤ エリース 水田

国際交流基金(ジャパンファウンデーション)
日本研究・知的交流部

ジャパンファウンデーションは、平成20(2008)年度フェロー勉強会を開催します。今回のプレゼンターは、アメリカ合衆国の南カリフォルニア大学、東アジア言語文化学科講師のMiya Elise Mizuta Lippit(リピット ミヤ エリース 水田)氏です。勉強会の詳細は以下の通りです。皆様のご参加を心よりお待ちしております。

概要
日時 2008年6月19日 木曜日 15時から17時
場所 ジャパンファウンデーション 第2セミナー室(9階)
アクセス
*国際交流基金(ジャパンファウンデーション) のオフィスは新宿区に移転しておりますので、ご注意ください。
使用言語 英語 (通訳はありません)
参加費 無料
テーマ 「電気照明の時代に照らし出される日本」

電気照明は、20世紀へと転換していく時代のなかで、おそらくは他のいかなる近代的なシンボルとなる装置よりも急速に、日本の周縁部へと浸透していきました。20世紀の終わりには、日本は蛍光灯を主要な灯りとしていて、それを家庭での照明具として使用する上で、世界に先駆けていました。しかし西洋の多くの人にとって、かつての日本のイメージは提灯がほのかに灯る国でした。この提灯の国という日本の代表的なイメージは、半世紀以上も保持され続け、三島由紀夫が1953年に記したように、紙によってくるんだ火として点る灯りとして日本を定義することが、第二次大戦後の西洋の好奇心を刺激し続けていました。提灯から電気の灯りへといたる灯りが、西洋人が日本を視覚化する際に中心的なモチーフであり続けました。なぜ、日本が20世紀を通じて認知される過程の中で、灯りのモチーフが主要なものであり続けたのでしょうか?

西洋世界による日本のステレオタイプ、すなわち、日本を紙製の灯りで彩られた影の差す神秘的な世界と見なし、少し後にはネオンや彫刻、あるいはイルミネーションで装飾された広告が輝く都会的な土地だとみなすようなステレオタイプは、近代日本の美的感性と照明文化が発展していく中で、どのような役割を果たしていたのでしょうか?急速な近代化と経済的な発展がもたらした逸脱の他にも、20世紀の後半に、多くの人が認める過剰に電化された日本の状況を促進しているものを引き出してくることができるのではないでしょうか?

このプレゼンテーションでは、著名な作家や芸術家の作品におけるイルミネーションの比喩と、照明装置に基づく芸術メディアとテクノロジーの収斂を考察します。そして、光の芸術的モチーフと、とりわけ電気の明かりが伝統的日本文化の美学に転化される方法を取り扱います。
プレゼンター略歴 Miya Elise Mizuta Lippit(リピット ミヤ エリース 水田)

現代日本文学・芸術分野の研究者。南カリフォルニア大学芸術史学科・東アジア言語文化学科において講師を務める傍ら、城西大学のthe Review of Japanese Culture and Society誌の編集長として活躍中。ゲッティ(Getty)・フェローシップ受給中に『美的な生:美に関する芸術家の言説』を作成。現在は日本研究フェローとして日本に滞在し、現代日本のイルミネーションに関する書籍(『影からイルミネーションへ:近代日本における芸術、文学と電気の光』)作成プロジェクトを実行中。
お申し込み・
お問い合わせ
参加ご希望の方は、6月19日 木曜日までにお名前、所属先、連絡先(電話番号、Faxまたはメールアドレス)を日本研究・知的交流部(担当:内田)までご連絡ください。ご質問等も下記の連絡先までお願いします。
Tel: 03-5369-6069 / Fax: 03-5369-6041 E-mail

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