フェローセミナー:ヴォルスカ・ヨアンナ

国際交流基金(ジャパンファウンデーション)
日本研究・知的交流部

ジャパンファウンデーションは、平成20(2008)年度フェローセミナーを開催します。今回のプレゼンターは、ポーランドのヤゲェウォ大学文献学部東洋学研究所のヴォルスカ・ヨアンナ氏です。セミナーの詳細は以下の通りです。皆様のご参加を心よりお待ちしております。

概要
日時 2008年11月25日 火曜日 15時30分から17時
場所 ジャパンファウンデーション 第2セミナー室(9F) アクセス
*国際交流基金(ジャパンファウンデーション) のオフィスは新宿区に移転しておりますので、ご注意ください。
使用言語 日本語 (通訳はありません)
参加費 無料
テーマ 「三島由紀夫の『春の雪』-内容とタイトルの意味論的相互関係」

『春の雪』を意味論的な水準では解釈してみると、バルトの五つのコード論に言及してみよう。コード論と言えば、「すべてのテキストが通過する(あるいは、むしろ、そこを通過することによってテキストとなる)網目のような、トポスのようなものを形成する」ということである。つづいて「コードは引用の投影図であり構造の蜃気楼なのである。コードについては、その出発点と反復しか分からない」とバルトが述べている。さらに詳しく、コードについて考察するならば、「既に読まれ、見られ、なされ、実験されたあるものの一つ一つの輝きに相当するのだ。すなわち、コードはこの既に通過した跡である」ことにも触れざるを得ない。
しかし、バルトは、バルザックの『サラジーヌ』を分析する際、すべての五つのコードを使って再読したが、『豊饒の海』の全体をバルトと同じように、レクシに区切り、それから各レクシに五つのコードを当てはめるのは、ほとんど不可能なことのように思われる。なぜならば、『サラジーヌ』はただ短編小説であるが、『豊饒の海』は三島のライフワークとされる四部作だからである。そこで私はただ一つの、しかし私にとって、内容を代表するコードを選択することにした。すなわち、『春の雪』を分析するため、文化的コードを採用したいと思う。
プレゼンター ヴォルスカ ヨアンナさんは、ヤゲェウォ大学東洋学部日本語学科修士課程を修了し、修士号を取得した。現在、「三島由紀夫の『豊饒の海』における美学と道徳の規範」と題する博士論文を執筆しつつ、東京大学大学院人文科学系研究科・国文学部の研究生として勉強している。
お申し込み・
お問い合わせ
参加ご希望の方は、2008年11月25日 火曜日までにお名前、所属先、連絡先(電話番号、ファックスまたはメールアドレス)を日本研究・知的交流部(担当:内田)までご連絡ください。

参加希望について、E-mailによる連絡の際は、標題に発表者の氏名、発表日を明記していただきますようお願いいたします。ご質問等も下記の連絡先までお願いします。
電話: 03-5369-6069 / ファックス: 03-5369-6041 E-mail
  • より多くの皆様に関心を持っていただき参加しやすい環境作りを目指すため、名称を「フェロー勉強会」から「フェローセミナー」に変更しました。

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