講演会 「二重のグローバリゼーションと知的交流・イランにおける日本研究へのアプローチ」

サイエド・レザー・アーメリー氏の写真
サイエド・レザー・アーメリー氏

国際交流基金(ジャパンファウンデーション)と上智大学アジア文化研究所は、テヘラン大学副学長で、大学院世界研究科長のサイエド・レザー・アーメリー氏による講演会を共催します。テヘラン大学はイランを代表する大学であり、昨年設立された世界研究科は中東における学際的な地域・文化研究の新しい拠点として注目されています。グローバル化の時代において、イランから日本はどう見え、異文化理解にはどのようなアプローチが有効なのか。日本研究コースの設立も計画されているなか、日本とイランの新たな知的交流の方向性を探りたいと思います。

概要
日時 2009年2月26日 木曜日 17時30分から19時
会場 上智大学 2号館5階508教室
JR/地下鉄丸の内線 四ツ谷駅 徒歩5分)アクセス
共催 国際交流基金(ジャパンファウンデーション)、上智大学アジア文化研究所
言語 英語(日本語の逐次通訳付き)
参加費 入場無料(事前申込不要、どなたでも参加できます)
テーマ 「二重のグローバリゼーションと知的交流・イランにおける日本研究へのアプローチ」
サイエド・レザー・アーメリー

二重のグローバリゼーションとは、バーチャルな世界におけるコミュニケーション上の変化だけでなく、物理的環境における変化にまで及んでいる。第一のグローバリゼーションを牽引した産業は移動・輸送産業であり、第二のグローバリゼーションは地球上で同時コミュニケーションを可能した産業によってもたらされた。第一の産業、そして何よりも、瞬時にすばやくコミュニケーションをとることを可能とした(第二の)産業の出現は、世界に地政学的、そして文化的な変化をもたらした。その結果、私たちは“場所、空間、時間、労働における偏重”に直面している。この画期的な出来事の結果、まず、地球上のどの国もバーチャル的に、そして水平的に近隣諸国となった。つまり、二重のグローバリゼーションの結果、現在、私たちは皆、共有されたひとつのコミュニティ空間に住んでいることになる。政治的・経済的な関係に加えて、知的交流という意味において、世界における新しく次世代的なトレンドの可能性を理解するためにも、私たちは1)時間2)場所3)労働4)エネルギーという、4つの相関する概念を理解する必要がある。

イランにおける日本研究へのアプローチはこのような文脈で行なわれる。つまり、私たちにとって日本は、イランから遠い存在ではない。日本は政治的な関係や文化的・社会的・経済的な側面だけでなく、生活の場所・空間を共有するという意味において隣人と捉えるべきなのである。

イランにおける日本研究は、学部や教育的プログラムを持った形で行なわれず、学術的に伝統がある分野ではなかったといえる。しかしながら、セミナー、会議、ワークショップ、展示といった形で、多くの試みがなされ、日本研究に新しい風を起こそうとしている。その中でも最も重要なのは書籍の出版である。このプレゼンテーションでは、このようなアイディアについて言及したい。
プレゼンター サイエド・レザー・アーメリー氏
1961年生まれ。テヘラン大学卒業後、ダブリン大学でコミュニケーション社会学修士号取得。2001年、ロンドン大学 ロイヤルハロウェイ校で「英国ムスリムのアイデンティティにおけるグローバル化のインパクト」により博士号取得。近著『携帯電話学 移動する生活』ほか著書多数。
お問い合わせ先 ジャパンファウンデーション 日本研究・知的交流部欧州・中東・アフリカ課
担当 田浪 (Tel: 03-5369-607)

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