フェローセミナー:ザイノル・アビディン・ビン・カシム

国際交流基金(ジャパンファウンデーション)
日本研究・知的交流部 アジア・大洋州チーム

ジャパンファウンデーションは、平成21(2009)年度フェローセミナーを開催します。今回のプレゼンターは、マレーシアのマラヤ大学ザイノル・アビディン・ビン・カシム氏です。セミナーの詳細は以下の通りです。皆様のご参加を心よりお待ちしております。

概要
日時 2009年6月15日 月曜日 15時30分から17時
場所 ジャパンファウンデーション JFICスペース[けやき] (2階) アクセス
※ジャパンファウンデーションのオフィスは新宿区に移転しておりますので、ご注意ください。
使用言語 日本語 (通訳はありません)
参加費 無料
テーマ 「マレー人と日本人のアイデンティティの比較研究:日本文化圏におけるマレーシア人学生のアイデンティティ」

マイノリティグループであるかマジョリティグループであるかに関係なく、自身のアイデンティティを保護することは重要である。しかしながら、長期間、新しい文化背景の中で生活していくうちに、何らかの陽性順応をしていく(ベーセー・他、1988)。アイデンティティは名前などの個人的な原理、家族などの社会的な要素、および民族性(ペダーソン、1994)などの文化的な指示物を含んでいる。 人々が、今まで生活してきた環境から新しい環境に移ると、彼らが今まで持っていたアイデンティティが時間とともに変化している。

最近、日本留学を考えている学生、特にマレー人の学生は、異文化交流や宗教に対する不安を持っている。日本に留学する際、まず直面するのは日本人との交流の壁である。マレーシアの留学生はあまり上手に日本語が話せない段階で日本に留学するため、最初は日本の友人を作ることに苦労する。

この研究はアイデンティティの研究であり、マレーのアイデンティティの分析に焦点を当てている。この研究の対象者は、マレーシア東方政策プログラムのマラヤ大学日本留学予備教育特別プログラム(AAJ )の学生である。AAJの学生が入学する大学は、文部科学省によって決定されている。これまで約3,000名の学生がAAJのコースを修了し、約2,400名は日本の大学を卒業した。多数の学生が、理科系の分野を専攻した。さらに、大学院までいった学生もいる。

しかしながら、留学しても、彼らは日本での生活に自信がまだないと言っている。日本に来て、困ることはたくさんある。マレーシアのマレー人独特のアイデンティティが一つある。それは`SENTIASA CERIA`である。日本語の訳として、「愉快」、および「いつも笑顔」の意味が近いと思われる。いくら勉強や仕事に忙しくても、忙しさを見せず、友達と外で食事したり、ピクニックに行ったりする時間をつくる。ストレスがたまらないように何かすることが多いようである。しかし、日本人はそのようなことはしないと思われる。

学生のほとんどがマレー系であり、イスラム教徒なので、マレーのアイデンティティを守る学生が多いようである。彼らは、日本人と交流する際、文化や宗教に関することに気をつけている。例えば、どれかやったらいいか、どれか悪いかなど、気をつけなければならないことがある。彼らは、マイノリティ社会からマジョリティ社会にうまく適応できるのか。それに対して、日本人はマジョリティ社会として、マレー人のアイデンティティが理解できるのか。本研究ではアイデンティティを2つに分け、比較している。それは社会文化アイデンティティと言語のアイデンティティである。
プレゼンター ザイノル・アビディン・ビン・カシム氏 (2008年-2009年国際交流基金フェロー、マラヤ大学日本留学特別課程プログラム(AAJ)講師)
お申し込み・
お問い合わせ
参加ご希望の方は、6月10日 水曜日 までにお名前、所属先、連絡先(電話番号、ファックスまたはメールアドレス)を日本研究・知的交流部(担当:田中)までご連絡ください。参加希望について、E-mailによる連絡の際は、標題に発表者の氏名、発表日を明記していただきますようお願いいたします。ご質問等も下記の連絡先までお願いします。
電話 : 03-5369-6070、ファックス : 03-5369-6041
E-mail
  • より多くの皆様に関心を持っていただき参加しやすい環境作りを目指すため、名称を「フェロー勉強会」から「フェローセミナー」に変更しました。

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