平成22(2010)年度 フェローセミナーのお知らせ (8月2日開催)

国際交流基金(ジャパンファウンデーション)は、平成22(2010)年度フェローセミナーを開催します。今回のプレゼンターは、イタリアのカティア・チェントンツェ氏です。セミナーの詳細は以下の通りです。皆様のご参加を心よりお待ちしております。

概要
日時 2010年8月2日 月曜日 18時30分から20時
会場 ジャパンファウンデーション JFICスペース[けやき] (2階)
東京都新宿四谷4-4-1 アクセス
言語 日本語 (通訳はありません)
参加費 無料
テーマ 身体論と実践:土方巽の舞踏における「身体」と「肉体」をめぐって

6月1日に大野一雄先生は103歳で逝去された。今後の舞踏はどういうふうになるのだろうか?
 1980年代以降、舞踏の革命的な魅力は海外の身体表現に大きな影響を与えた。それまでのダンスにはない動き方、身体の使い方、身体の作り方は、西洋の舞踊家を刺激し、別種のダンスについての意識を喚起した。ヨーロッパ、アメリカにおける身体性は新たな次元に入ったのである。本研究の出発点は、現代の日本の思想における身体論であり、それは土方巽のパフォーマンスとテキストにおける「肉体」を解釈するために重要な考え方のベースとなるものである。土方巽のマニフェストは1968年に演じた「土方と日本人―肉体の反乱」で表れており、日本のモダンダンスとコンテンポラリーダンスの転換点でもあった。しかし、日本のダンスの批評家や研究者、さらには演劇の世界の人たちも含めて、土方巽が「肉体」という言葉をどのように使い、どのような意味を与えたかを、いまだ討議しているのである。以上を踏まえて、この発表では、演劇とダンスにおける「身体」と「肉体」を検討したいと思う。
  私はもともと、日本の舞台芸術における身体性に大変興味をもって、暗黒舞踏を分析し始めた。しかし、理解する上でさまざまな問題が表れてきた。身体性を検討するために、ずっと適切な方法を探ってきた。身体性や肉体性に関するテーマを扱った、さまざまな日本語の資料を調べていて分かったことは、それらを外国語に翻訳すると分かりにくい点が数多くあることである。さらに、西洋のパフォーマンス・スタディーズにおいても、まだ具体的に明らかでない点が多いのである。しかし、それらは舞踏を研究する上でも有効でもあると考えられる。特に、エリカ・フィッシャー=リヒテの理論をめぐって、現代ヨーロッパにおける舞踊研究の方法論を調べてみたいと思っている。そのことが、比較論的観点から身体/肉体の研究の方法論を深めることができると考えるからである。
プレゼンター カティア・チェントンツェ氏
カラブリア大学(イタリア)非常勤講師、トリーア大学(ドイツ)博士課程。専門は日本の舞台芸術(舞踏、コンテンポラリーダンス)。国際交流基金平成21(2009)年度日本研究フェローとして、現在早稲田大学演劇博物館にて「身体論と技術:舞台芸術から土方巽の舞踏へ―パフォーマンスとテキストにおける身体とメディアをめぐって」をテーマに研究している。早稲田大学演劇博物館客員研究員兼グローバルCOE研究生。
お申し込み方法 参加ご希望の方は、2010年7月30日(金)までに、件名を「フェローセミナー(10/8/2)登録希望」として、①お名前、②ご所属、③ご連絡先(電話番号、Faxまたはメールアドレス)を明記のうえ、(E-mail

またはFAX(03-5369-6041)にて、お申し込みください。

お問い合わせ先

国際交流基金(ジャパンファウンデーション)
日本研究・知的交流部 欧州・中東・アフリカチーム
担当:嶋根智章 E-mail
Tel: 03-5369-6071 / Fax: 03-5369-6041

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