日・ASEAN友好協力40周年記念 「調和するアジア―文化交流の新時代」

日本とアジアの文化交流の未来を考える公開シンポジウムを開催!

アジアは今世界の中で、経済的にも文化的にもさらに存在感を増してきています。日本とアジア諸国との間にはすでに強固な経済関係がありますが、これからは文化においてもより一層交流を活性化し、新しい文化や芸術的価値、さらには知的世界を共同で創造していくべき時代が到来しています。アジア域内ではすでに、映像、演劇、美術、メディア、教育、出版など多くの分野で国を超えた活動の萌芽が見られますが、われわれは今後それをいかに大きく育てていくことができるでしょうか。そのためには今、何から始めればよいのでしょうか。

本シンポジウムでは、新たなアジアの文化の時代をどのような方向性や姿勢をもって歩んでいくべきか、また、その具体的な方策について、アジアからお招きしたパネリストとともに考えます。

* 本事業は終了いたしました。

当日は安倍総理に来賓としてご臨席賜りました。
首相のご挨拶については、首相官邸ホームページをご覧ください。

概要
日時 10月1日(火曜日) 午後3時から6時
場所 日経東京本社6階カンファレンスルーム アクセス
用語 英語/日本語(同時通訳付き)
会費 無料
共催 日本経済新聞社
後援 内閣官房 (アジア文化交流懇談会)
定員 300人(先着順)
お申込方法

*ご好評につき、本シンポジウムのお申込は終了致しました。

事前申込制。

参加希望の方は、名前/職業(所属)/住所/電話番号を記載の上、電子メールかファックスで以下にお申し込みください。
(当初の申込締切を9月13日までとしていましたが、引き続き、受付中です。定員に達し次第締め切ります。)

宛先(件名) 国際交流基金アジア文化交流シンポジウム事務局
E-mail j-asia@jpf.go.jp
(メールを送る際は、全角@マークを半角@マークに変更してください)
ファックス 03-5369-6041
  • *当初、応募多数の場合は抽選とさせていただいておりましたが、第1次締切(9月13日)までにお申し込みくださった方は全員ご参加いただけます。また、9月14日以降の申し込み分については、先着順と致します。参加いただける方全員に参加証を郵送いたします。申込が間際の方については、お電話や電子メールでご連絡することがあります。
  • *ご記入いただく個人情報は、本シンポジウムの実施目的のためのみに使用いたします。

登壇予定者

司会 山内昌之 (東京大学名誉教授/アジア文化交流懇談会座長)
パネリスト
  • 野村萬斎 (狂言師/世田谷パブリックシアター芸術監督)
  • 佐藤忠男 (日本映画大学学長)
  • 齋木尚子 (外務省国際文化交流審議官)
  • クリスティン・ハキム [インドネシア] (女優、映画製作者)
  • オン・ケンセン [シンガポール] (シンガポール芸術祭総監督/劇団シアターワークス芸術監督)
  • キティ・プラサートスック [タイ] (タマサート大学東アジア研究所長)

パネリスト詳細

山内 昌之

山内 昌之の写真 1947年札幌生まれ。北海道大学文学部卒業。東京大学学術博士。専門は国際関係史とイスラーム地域研究。エジプト・カイロ大学客員助教授、聖心女子大学講師、トルコ歴史協会研究員、ハーバード大学客員研究員、東京大学大学院総合文化研究科教授を歴任。3月退官後、東京大学名誉教授。明治大学特任教授とフジテレビ特任顧問、三菱商事顧問も兼任。2006年に紫綬褒章を受ける。ほかに、『現代のイスラム』で発展途上国研究奨励賞、『スルタンガリエフの夢』でサントリー学芸賞、『瀕死のリヴァイアサン』『岩波イスラーム辞典』(共編)で二回の毎日出版文化賞、『ラディカル・ヒストリー』で吉野作造賞。2002年に司馬遼太郎賞も受賞。最近の著作として、『リーダーシップ』(新潮新書)など多数。本年11月に40年来の研究をまとめた学術書『中東国際関係史研究』が岩波書店から刊行される予定。

野村 萬斎

野村 萬斎の写真 狂言師。1966年生まれ。人間国宝・野村万作の長男。祖父故6世野村万蔵及び父に師事。重要無形文化財総合指定者。東京芸術大学音楽学部卒業。「狂言ござる乃座」主宰。国内外の狂言・能公演はもとより、現代劇や映画の主演、古典の技法を駆使した作品の演出など幅広く活躍。94年に文化庁芸術家在外研修制度により渡英。海外での公演はアメリカ、イギリスをはじめ、アジア諸国を含めた多数の国で行っている。芸術祭新人賞、芸術選奨文部科学大臣新人賞、朝日舞台芸術賞、紀伊國屋演劇賞、2012年度芸術祭優秀賞を受賞。世田谷パブリックシアター芸術監督。


佐藤 忠男

佐藤 忠男の写真 1930年生まれ、新潟県出身。日本を代表する映画評論家であり、アジア映画研究の先駆者。映画を中心に演劇、文学、大衆文化、教育などの広い分野に及ぶ評論活動を半世紀以上続け、最初の著書「日本の映画」(三一書房・1956年刊・キネマ旬報賞受賞)以後、100冊を超える著書を発表している。芸術選奨文部大臣賞、紫綬褒章、勲四等旭日小綬章、韓国王冠文化勲章、フランス芸術文化勲章シュバリエ章受章、毎日出版文化賞など多数受賞。2010年には国際交流基金賞、神奈川文化賞を受賞。


齋木 尚子

齋木 尚子の写真 1958年生まれ、東京都出身。東京大学法学部卒業後、1982年に外務省入省。1998年より、総合外交政策局総務課企画官、総合外交政策局国連政策課国際平和協力室長、北米局北米第二課長、条約局法規課長、慶應義塾大学総合政策学部教授、外務省大臣官房考査・政策評価官、経済局政策課長、大臣官房会計課長、(財)日本国際問題研究所副所長兼主任研究員を歴任。2011年9月に外務省大臣官房参事官(報道・広報担当)(外務副報道官)兼大臣官房広報文化交流部。2013年6月より現職。


クリスティン・ハキム (インドネシア)

クリスティン・ハキム(インドネシア)の写真 1956年生まれ。インドネシアを代表する名女優。モデルから映画界入りし、1973年のデビュー作『初恋』で、国内の最優秀女優賞を総なめにする。日本には『さすらい』(78/ウィム・ウンボ監督)で初めて紹介された。『枕の上の葉』では、主演と初の製作を担当。『眠る男』(96/小栗康平監督)では約10ヶ月、制作スタッフと共に寝起きしながら撮影に参加し、「南の女ティア」役を日本語で演じた。社会問題を扱った大作に数多く出演、オピニオンリーダーとしても知られている。2002年、第7回日経アジア賞(文化部門)受賞。


オン・ケンセン (シンガポール)

オン・ケンセン(シンガポール)の写真 舞台芸術家として、古典芸能と現代芸術の対話を通じたアジア的な美学の発展に意欲的に取り組み、常にアジアのコンテクストを国際的な現代芸術の中に位置づけてきた。その貢献により、2010年に「福岡アジア文化 賞-芸術・文化賞」を受賞。現在の活動のパイオニア的な試みとなった『リア』(国際交流基金との共同制作)をはじめとする多くの作品は、アジアや欧米の主要な演劇祭で上演されている。ニューヨーク大学大学院で異文化間パフォー マンスを専攻。1999年に、アジアの芸術家への助成やコラボレーションの支援を行うアーツネットワークアジア(ANA)を設立。ベルリンで始まり、現在も継続実施されている学際的な芸術祭「イントランジットフェスティバル」の創始者として芸術監督も務めた(2001年-2003年)。1994年には、アジアと欧米から古典芸能と現代芸術の、また舞台芸術にとどまらない多様なジャンルの アーティストを招いて画期的な共同作業の場を設定した「フライング・サーカス・プロジェクト」を考案。このプロジェクトは現在も進行中で、最新のパフォーマンスは2013年にミャンマーで実施。2013年5月には、芸術家として初めてシンガポール芸術祭総監督に任命された。


キティ・プラサートスック (タイ)

キティ・プラサートスック(タイ)の写真 タマサート大学で学士号、慶応大学で修士号、カリフォルニア大学バークレー校で博士号(2001)を取得。専門は東アジア関係、日本の政治と外交、ASEAN関係。現在の研究テーマは東アジアにおけるソフト・パワー。「東南アジアにおける国際関係」について、カリフォルニア大学や早稲田大学で客員教授を歴任。タイの代表的な日本研究者としても活躍。出版物に、The Implications of the U.S. Strategic Rebalancing: A Perspective from Thailand”(Asia Policy 15, January 2013)、”Japan and ASEAN in East Asian Community-Building: Activating the Fukuda Doctrine (編集:Lam Peng ErJapan and Southeast Asia (London: Routledge 2012)、”From Political Reform and Economic Crisis to Coup D’etat in Thailand” (Asian Survey, Nov./Dec. 2007) などがある。

[お問い合わせ]

国際交流基金(ジャパンファウンデーション)
日本研究・知的交流部 アジア・大洋州チーム
電話:03-5369-6070
メールアドレス:j-asia@jpf.go.jp
(メールを送る際は、全角@マークを半角@マークに変更してください)

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