ロシアの児童文学作家グリゴリー・オステル来日シンポジウム「おとなの文学?こどもの文学?」

国際交流基金(ジャパンファウンデーション)は、東京大学文学部現代文芸論研究室との共催により、2013年12月21日に、ロシアの児童文学作家グリゴリー・オステル氏を迎えてシンポジウム「おとなの文学?こどもの文学?」を開催します。

概要
日時 2013年12月21日(土曜日)15時から17時
(受付開始14時30分)
会場 国際交流基金2階JFICホール「さくら」 アクセス
会費 無料(当日先着順、予約不要)
用語 ロシア語/日本語(通訳有り)
主催 国際交流基金
共催 東京大学文学部現代文芸論研究室(科研費研究プロジェクト基盤研究(A)越境と変容―グローバリズム化時代におけるスラヴ・ユーラシア研究の越境的枠組みを求めて)
協力 東宣出版

なお、関連イベントとして、神戸でもグレゴリー・オステル来日記念講演&映画上映「ロシア・アニメーションの魅力~シナリオライターとしてのオステル」を、2013年12月24日に開催します。

開催概要

子供が読むから児童文学っていうのか?
子供のための文学だから児童文学っていうのか?
同じ作品でも子供の楽しみ方と大人の楽しみ方があるのか?
そもそも、大人の文学と子供の文学の違いってどこにあるのか?
日本と世界(ロシア、アメリカetc.)で子供の文学に違いはあるのか?…

グリゴリー・オステルは、ロシアでは幼稚園の子供から知的な大人まで、幅広い世代に読まれている、もっとも人気のある児童文学作家の一人です。いたずらな子どもの目を借りて大人をとことんからかうオステルの作風はかなりブラック。詩や学術書という「高尚な」形式とナンセンスな内容の対比によって生まれるユーモラスな味わいが魅力の『悪い子のすすめ』や「教科書シリーズ」など、形式との戯れを利用するモダニズム的手法は、児童書の枠を大きくはみだしています。  児童文学の作家であり評論家でもあるひこ・田中さん、アメリカ文学の翻訳家で児童書の翻訳も数多く手がける青山南さん、ロシアだけじゃなく日本と世界の文学なんでも知っている沼野充義さん、そしてオステルの作品の翻訳者の毛利公美さんを迎えて、オステルの作品を日本や世界の児童文学のなかでどう位置付けるかを通して、「児童文学」というカテゴリー設定自体に疑問を投げかけ、「大人向けの文学」「子供向けの文学」に境界は 存在するのか?を考えます。

パネリスト

グリゴリー・オステル

グリゴリー・オステルの写真 1947年、旧ソ連オデッサ(現ウクライナ)生まれ。ゴーリキー文学大学卒業。ソ連時代はアニメのシナリオなどを数多く手がけた。ペレストロイカ以後、風刺精神にあふれ、それまでの「良い子を描く児童文学」という常識をくつがえした『悪い子のすすめ』で一躍有名になった。そのほかの作品に、算数の文章題をもじった『問題集』、大人の世界を子供の眼で面白おかしく描いた『パパママ研究』、自在な筋の発展から「ロシア児童文学初のハイパーテクスト」とも言われる長編『いろいろの話』など。2002年ロシア連邦国家賞受賞、ロシア連邦功労芸術家。2012年にはすぐれた児童文学作家に与えられるチュコフスキー賞を受賞。現代ロシアでもっとも人気のある児童文学作家の一人である。

 

青山南(英米文学研究・翻訳者、エッセイスト、早稲田大学文化構想学部教授)

翻訳家、エッセイスト。アメリカ小説の翻訳と紹介を長年つづけてくるいっぽうで、レイン・スミス等、英米の絵本の翻訳を多数手がけてきた。「にげろ!にげろ?」の翻訳で産経児童出版文化賞を受賞。

 

ひこ・田中(児童文学作家・批評家、『児童文学書評』主宰)

『お引越し』で椋鳩十児童文学賞。『ごめん』で産経児童出版文化賞JR賞受賞。絵本『ひつきむし』、幼年童話『レッツ』シリーズ、評論書『大人のための児童文学講座』なども出している。読売新聞、朝日小学生新聞他で書評を担当。

 

沼野充義(ロシア東欧文学研究・翻訳者、東京大学大学院人文社会系研究科教授)

ロシア東欧文学研究・翻訳家。文芸評論も手広く手がけている。2002年『徹夜の塊 亡命文学論』サントリー学芸賞受賞、2003年『ユートピア文学論 徹夜の塊』読売文学賞受賞。

 

毛利公美(ロシア文学研究・翻訳者、一橋大学ほか非常勤講師)

ロシア文学研究・翻訳家。ナボコフ論で博士号取得。共訳書にナボコフ『ナボコフ全短編』、アクーニン『アキレス将軍暗殺事件』など。最近はもっぱらオステルの作品の翻訳紹介ばかりしている。

 

関連情報

問い合わせ先

国際交流基金(ジャパンファウンデーション)
日本研究・知的交流部 欧州・中東・アフリカチーム (担当: 高口)
TEL:03-5369-6071

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