JENESYS若手日本語教師派遣プログラム 活動報告 中村 かおり(フィリピン)

JENESYS若手日本語教師派遣プログラムの派遣先での写真

派遣国:フィリピン
派遣期間:2009年5月~2010年3月
氏名:中村 かおり

 私はフィリピンに10カ月滞在し、メトロマニラの高校2校で、フィリピン人の先生と協働して、日本語や日本文化を教える活動をしました。

 フィリピンの高校での日本語教育は始まったばかりで、高校に日本語を話せる先生はほとんどいません。そこで、国際交流基金マニラ日本文化センターで研修を受けた各高校の先生が、日本文化についての授業を行ない、私が日本語の授業を行ないました。

 私にとって一人で英語を使いながら、日本語を教えることはとても難しいことでした。また、初めのうちは生徒達の元気の良さにとても圧倒されました。フィリピンの生徒達はとても素直です。大きな声で発話してくれたり、積極的に意見を言ってくれたりします。ですが素直な分、ゲームなど楽しい時は制御が効かないほど騒がしくなり、逆に何かを覚えるなど、つまらない時はストレートにつまらない顔をしたり、私の話を聞かなくなったりしました。

 このような状況だったので、うまくクラスハンドリングするにはどうしたら良いか、生徒のやる気を持続させるにはどうすべきか、とよく悩みました。そんな時に助けてくれたのが、国際交流基金の日本語専門家の方、同期の仲間達、そして一緒に教えていたフィリピン人の先生でした。皆さんに授業の進め方など、アドバイスを頂きました。

 アドバイスを頂いた中から、私自身が心がけたことは、授業前にフィリピン人の先生に授業の流れを話し、不安なところについて相談することでした。先生達は生徒の特性をよく知っているので、生徒の好きなアクティビティや、生徒への接し方を教えてくれました。授業中に困っている時は快く助けてくれました。

 私と一緒に働いたフィリピン人の先生は最初、日本に良い印象を持っていませんでした。それにも関わらず、私をいつも温かく迎え、助けてくれました。私の悩みや将来についても相談にのってくれました。さらに、私と先生はお互いの生き方、人生について話しました。心を開いて話し合うことで日本人、フィリピン人という違いを超えて、人間として理解し合うことができたと思います。文化や価値観が違っても心が通じ合えると感じられる貴重な経験でした。

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