JENESYS若手日本語教師派遣プログラム 活動報告 須摩 亜由子(ベトナム)

JENESYS若手日本語教師派遣プログラムの派遣先での写真

派遣国:ベトナム
派遣期間:2008年8月~2009年6月
氏名:須摩 亜由子

 私はベトナムの中部にあるフエという町に派遣され、3つの中学校で現地教師とチームを組んで日本語を教えました。この町の中学校では、まだ日本語教育の歴史も浅く、私が「初めて接する日本人」という生徒がたくさんいるといった環境でした。
  そういった環境からか、生徒はとても純粋で、好奇心が旺盛。授業ではいつも目を輝かせ、笑顔いっぱいで取り組んでくれました。日本の写真を一枚出すと、歓声をあげたり、じっと写真に見入り、質問をしたりする生徒の姿はとても嬉しいものでした。

 一緒にチームを組んだ先生は自分と同じ大学を卒業したばかりの新米の先生でした。授業のチーム・ティーチングでは、はじめは新米教師同士、言葉や意思の疎通ができず、失敗もありました。しかし、「いい授業をしたい」「生徒がかわいい」といった同じ気持ちで、一緒に授業を考えたり、悩みを共有したり、いろんな話をしていく中で、少しずつ理解しあい、信頼しあうことができ、本当のチームとして教えられるようになりました。活動がうまくいって授業中に目があって笑い合う、とても嬉しく、忘れられない瞬間です。

 決して整った環境とはいえないこの場所で、一生懸命授業をする現地の教師、一生懸命勉強する生徒の姿には、何度も心打たれました。体当たりの日々でしたが、目に見えてわかる生徒や先生の成長は常に自分を励ます大きな力であり、誰かと共に成長することの難しさ、もどかしさ、そして何よりその成長を分かり合える楽しさ、喜びを感じることのできる10カ月間でした。

 この10カ月の経験、そして出会いは帰国後も自分を元気づけてくれるものとなっています。日本語を教える先生、学ぶ生徒たちにとってよりよい日本語教育に今後なっていくことを心から願いながら、精進する日々です。

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