EPA(経済連携協定)日本語予備教育事業
─ 講師インタビュー ─

インタビュー動画

「なぜEPA訪日前研修に参加した?」(1分27秒)をYouTubeでご覧いただくことができます。
「候補者の印象は?」(1分34秒)をYouTubeでご覧いただくことができます。
EPA訪日前研修の感想は?」(1分29秒)をYouTubeでご覧いただくことができます。

Republic of Philippines
フィリピン

フィリピンEPA講師写真1

『みんなの日本語』で直接法にチャレンジ!明るく情熱あふれる人たちに助けられています。

中国語が少しわかるので、台湾の日本語学校で日本語教師として3年近く働いた後、応募。ここでは教科書『みんなの日本語』を使った「直接法」での教授法の経験を積み、将来的には日本で教えたい。EPA研修は1回目。

*「候補者」:将来日本で看護師・介護福祉士として就労することを目指し、EPA訪日前研修に参加している学習者。

QなぜEPAを選びましたか?

A

もともと海外で働きたいと思っていたので、就職活動をしていた頃からEPA訪日前研修は知っていました。以前講師をしていた台湾は漢字圏なので、その分、教えやすさもありますが、次の機会には非漢字圏にチャレンジしてみたいと思っていました。台湾では独自教材を使って中国語による「間接法」で教えていましたが、このプログラムでは日本語を使って日本語を教える「直接法」での教授法になります。

Q来る前に不安だったことは? そして今は?

A

(日本で行われた)派遣前研修でも外にはあまり出ない方が良い、と言われていたので、治安がどの程度なのかわからず不安でした。実際には、自由に外を歩けるわけではないけど、生活拠点のマンションの中にジムやプールもあるので、気分転換も出来、大きなストレスはありません。こちらに来て3か月ですが、驚くような事態には遭遇していません。教えることに関しては、経験を積みチャレンジしたかったので、不安ではありませんでした。自分自身はまだまだですが、明るく情熱あふれる候補者たちに助けられています。

Q実際に現地で教えてみての感想は?

A

看護師や介護福祉士を目指す人々(候補者)に、専門的な用語や技術ではなく、ゼロスタートの日本語を教えていますが、一方的に話す講義型ではなく、やり取りの中で彼らと一緒に作っていくという感覚があります。一つのクラスを日本人とフィリピン人の講師数人で受け持つので、毎日のミーティングで情報共有をしています。クラス担当同士は勿論、それ以外でも講師間のつながりは心強く、授業面、生活面ともに相談できます。

EPA日本語講師を一言で表現すると?

経験

授業やクラス運営など試行錯誤で、日々取り組んでいることが「経験」となっています。

フィリピンEPA講師写真2

現地の文化や宗教、考え方など多くのことを知る機会に!こちらでの生活は、慣れてしまえば平気です。

海外で仕事をすることに興味があり、大学の教授に薦められてEPA研修を知った。大学卒業後すぐにEPA研修に参加。一人で行くのは不安だったが、このプログラムは日本人のスタッフや講師たちと共に参加するので、安心できると思い応募。EPA研修は2回目。

*「候補者」:将来日本で看護師・介護福祉士として就労することを目指し、EPA訪日前研修に参加している学習者。
*「調整員」:EPA事業運営を担う事務スタッフ

Q実際に現地で教えてみての感想は?

A

現地で教えるということは、講師にとっても現地の文化や宗教、考え方など多くのことを知る機会になります。候補者にとって学ぶことが多いということは、講師にとっても学ぶことが多いということになります。教材は『みんなの日本語』を使っていますが、授業の準備を進めるなかで、自分自身が改めて日本語を見直す作業からはじめ、彼らが今後遭遇するであろうシーンを想定し、例文を考え、授業を組み立てています。チームで働いているので、仲間の講師は頼りになる存在です。授業に関する相談をチーム内でよくします。環境も整っていて、候補者との絆を深められ、こんなに面白い仕事はないと思います。

Q候補者の印象は?

A

みなさんすごく真面目だと思います。私はジャカルタとマニラの二つを経験していて、マニラは今頑張っている途中なんですが、すごく真面目な候補者が多いと思います。みなさん介護福祉士・看護師になるために、国家試験を受けるので、同じ目標に向かって勉強していて、真面目に取り組んでいる学生が多いと思います。

Q現地での生活は?

A

休日は宿舎の近くに買い物に行ったり、宿舎の中のジムで身体を動かしたり、近くの喫茶店にこもって授業準備をしたりしています。現地には調整員がいて、生活上困ったことがあれば相談しています。お店の清潔感とかセキュリティとか、日本でのクオリティを求めると驚くこともありますが、こちらでの生活に慣れてしまえば平気です。

EPA日本語講師を一言で表現すると?

試練

講師も候補者も、日々の事象を一つ一つ乗り越えてクリアにしていく、試練の毎日。

フィリピンEPA講師写真3

チームワークが重要であり、さらにそれが安心感にも!候補者たちが日本で働くのに困らないように、と責任を感じます。

元英語教師。日本語教師も5年ほどしていたが、海外での仕事を希望し、公的機関で環境が整えられているEPA訪日前研修に応募。若い人を育てる役割になるのはまだ自信がなく、自分自身が現役で日本語教師をしたい。EPA研修は2回目。

*「候補者」:将来日本で看護師・介護福祉士として就労することを目指し、EPA訪日前研修に参加している学習者。
*「調整員」:EPA事業運営を担う事務スタッフ

Q来る前に不安だったことは? そして今は?

A

介護や看護の経験と知識が無いこと。一人暮らしの経験もほとんど無いこと。期間の長さに対して、健康で最後まで過ごせるだろうか。という3点が不安でした。訳も分からず必死でしたが、まずは日本語に重きを置いて授業をしています。自分の知識を総動員して(知ったかぶりもして)教えています。現地に派遣される前の研修時から実際の授業まで、何段階も相談することが出来るので、自分の常識の範囲でなんとかやっています。体調を崩したときなどは、同僚や調整員のサポートが心強く、一人暮らしですが「一人」ではないと感じています。

Q候補者の印象は?

A

親しみやすく、明るく、前向きで、礼儀正しい。彼らの笑顔は周りの人を和ませます。不愉快な思いをして授業をすることはありません。彼らに刺激されて、自分ももっと彼らのサポートをしたいという気持ちに自然になります。また、学習者の真剣度が高く、こちらも授業に集中して取り組めますし、とても楽しそうに学んでくれます。彼らの表現力の豊かさは、特に会話の練習の時に発揮されています。いい出会いだと思います。

Q想定外だったことは?

A

日本語指導のほか、彼らが日本で困らないように、日本の文化、マナーなどの授業があることです。さらに、先を見通した学習計画(自律学習)と併せて、訪日前研修の3本柱です。日本語指導以外にも重きをなしており、結構大変です。

EPA日本語講師を一言で表現すると?

自律

自分を律する、という意味の自律です。候補者たちにほぼ毎日「自律」と言っています。そのことについて考えることも多く、自分自身の生活も自律していなければならないと思うので、象徴的な言葉だと思います。

居住エリアから研修所まで送迎バスで移動です。
送迎バスの様子写真1送迎バスの様子写真2

講師室では数人ごとに一つの島に。打合せや情報共有も盛んです。
講師室写真打合せ写真

講師室の隣室では授業の準備をしたり食事をしたり。ロッカーもあります。
講師室の隣室写真

教室内での様子写真

教室には教材などが貼ってあります。
候補者たちの背中には「EPA JAPANESE LANGUAGE TRAINING」の文字が。

食堂写真

広い食堂でランチ。
たくさんの人たちがここで学んでいます。

研修所の車寄せ写真

研修所の車寄せです。
講師の送迎バスはここから出発します。

居住エリア周辺の様子。中にはジムやプールも。
居住エリア周辺のビル写真プール写真

近所のカフェや居室で授業の準備中!
カフェ写真居室写真「

高層ビル写真

マニラの街並み。高層ビル・エリアとそれ以外のエリアで、はっきり分かれています。

Republic of Indonesia
インドネシア

インドネシアEPA講師写真1

候補者の人たちはすごく感じがよくて熱心!いろいろな背景の講師たちと交流して、EPA研修で授業することは自分自身の成長にも。

日本の日本語学校で2年、その後メキシコの大学で3年間、日本語教師をつとめる。次は違う場所で教えたいと考え、本プログラムに参加。教科書『みんなの日本語』を使用するのも初めてなので、チャレンジしてみた。EPA研修は2回目。

*「候補者」:将来日本で看護師・介護福祉士として就労することを目指し、EPA訪日前研修に参加している学習者。

Q候補者の印象は?

A

最初は、楽しいときは「イェーイ!」と盛り上がるし、幼い感じに見えたのですが、後になってみたら、楽しむ時は楽しむけど、毎日すごく目標に向かって勉強を頑張っていて、真似出来ないな、立派な人たちだなと思っています。今までメキシコや日本で教えてきましたが、インドネシアのEPA研修の候補者の人たちは、いつから日本に行く、いつから日本で働くというのが決まっていて、目標がすごくはっきりしているので、やらなければいけないことも分かっているし、とても教え甲斐のある、一生懸命勉強する良い学生だと思います。すごく気持ちが良くて、礼儀正しいんですよ。どんな先生にでも、礼儀正しく接してくれるので、それはすごく助けられるなと思います。

Qこちらで授業をしてみてどうですか?

A

候補者は一生懸命やっていて、それに日々勇気づけられています。なかなか、日本語教師として、こんなに良い学生に恵まれることは無いんじゃないかと思います。いろいろなバックグランドの講師の方がいらして、そういう人たちと一緒に仕事出来るのが楽しいです。(2回来ているのは)1回目の時にやり残したというか、1回目は訳も分からず、ようやく分かってきた頃に、日本に帰る時期だったので、ちょっと不完全燃焼かなと思って、もう1回来ました。来て良かったです。去年は初めてだったから、もう目の前のことでいっぱいでしたけど、2回目になると少し余裕が出てくるので、先のことが考えられるようになります。そうするとまた、このプログラムに違う参加の仕方が出来ると思います。とか言ってもあまり変わらないかな(笑) 去年と同じだよって言われたら、そうかもしれません(笑)

EPA日本語講師を一言で表現すると?

成長のチャンス

EPAの研修では、講師同士で授業を見学しあって、お互いに成長しよう、という考え方があります。他の講師の授業を見せて頂いたり、自分の授業を他の講師に見て頂いてコメントを頂いたりして、いろいろ考えたり、新しいアイディアを貰ったりする機会があります。

インドネシアEPA講師写真2

モチベーションの高い候補者たちに教えるやり甲斐と達成感!インドネシアの布地・バティックは色や柄も豊富で、安く仕立てて楽しんでいます。

日本の日本語学校で留学生に教えた経験はあるが、海外で教えたいということで大学院の先生に相談、このプログラムを薦められ、卒業後に参加。モチベーションが高いであろう看護師、介護福祉士の候補生に教えることにも魅力を感じた。EPA研修は2回目。

*「候補者」:将来日本で看護師・介護福祉士として就労することを目指し、EPA訪日前研修に参加している学習者。
*「調整員」:EPA事業運営を担う事務スタッフ

Q来る前に不安だったことは? そして今は?

A

(海外経験は)大学院生の時に、北京に後輩と一緒に1か月だけ教えに行ったことはありますが、一人で参加したのはこのプログラムが初めてです。まず、インドネシア人の知り合いもいなかったので、どういう国なのかという不安が大きくありました。自分がインドネシア語も話せない状況で、生活できるのかという不安もありました。実際に来てみると、すごくインドネシアの方が親切で、調整員の方もいますし、同じ日本語講師の方とか、仲良くなったインドネシア人講師の方もいて、いろいろ情報を得ることが出来たので、そんなに、今のところ心配はないです。(治安面は)来る前は怖かったですね。日本の放送では、テロとか大きく報道されて、どうしよう、私大丈夫かな、買い物している時に何かあったらどうしようとか思っていました。実際は、調整員の方に言われた通り、ここはテロがあったから行かないでくださいとか、普段生活している圏内でも、夜遅くに出歩かないとか、注意されたことを守っていれば大丈夫だと思います。(教え方の面では)候補者は看護師、介護福祉士を目指す人たちなので、インドネシアに来る前は、彼らが日本に行って働くときの場面設定にすごく不安を感じました。自分が病院とか施設で働いたことがないので、どういう場面でこの文型を使った会話をするのかと考えるのが、ちょっと心配でした。実際は、彼らに合わせた「ケア基礎」というオリジナルの教材もあるので、彼らのモチベーションにも合いますし、今までこの研修に何回も参加している講師の方に話を聞いたり、授業見学をしたりして学ぶことも多くあります。完璧に彼らの現場にあったものを教えられているかは不安ですが、ある程度授業内に盛り込むことは出来たかなと思います。

Qこちらでの生活はどうですか?

A

(休みの日とかは)基本的には一週間分の食材を買いにデパートに行ったりしています。また、こちらで知り合ったインドネシア人の方と一緒にちょっと遠くに出かけたりとかもしています。インドネシアの伝統的な衣装バティックが結構好きです。いろいろな柄があって、地域によっても柄とかデザインが違います。その服を買いに行ったり、こちらは仕立て屋さんが多いので、自分でデザインしたものを仕立てて貰ったりするのが楽しいですね。これ(今着ている服)を仕立てた時も、1000円くらいで出来ました。バティックは布自体も安いものだと、日本円で600円くらいで買えるので、普通に服を買うより、布を選んで自分でデザインして仕立てて貰った方が安いと思います。生活面では調整員の方がすごく頼りになります。インドネシア人講師の先生とか、再派遣講師の方とか、再派遣じゃなくてもインドネシアで生活したことのある講師の方とか、みなさん頼りになります。思ったよりいろいろなものがあるので、大きく不便なことはないと思います。あまり困ったこともなく、研修所への行き帰りもバスで送迎に来て頂いているので特に問題はないですが、強いて言えば、ちょっと渋滞が困るかなというぐらいです。

EPA日本語講師を一言で表現すると?

成長

自分自身も成長するし、他の候補者の成長を見ることが出来るというのが大きな点です。

インドネシアEPA講師写真3

候補者はモチベーションが非常に高くて、やる気・根気が強く、元気いっぱい!EPA研修の授業は国際協力に繋がっていると、僕は思っています。

大学院修了後、アフリカなどで国際協力に参加。終了後、次に国際協力で新しいことをやりたいと思い、このプログラムに参加。選んだ理由は「国際協力が出来るから」。教壇に立つのも東南アジアに来たのも、EPA研修で初体験。EPA研修は4回目。

*「候補者」:将来日本で看護師・介護福祉士として就労することを目指し、EPA訪日前研修に参加している学習者。
*「教務」:国際交流基金が派遣する日本語教育専門家で、EPA研修の教務主任・副主任を担当する。

Q来る前に不安だったことは?そして今は?

A

初めてEPA研修に参加した時は、本当にちゃんと教えることが出来るのかという不安がありましたが、教務の先生たちのサポートがたくさんありましたので、なんとか教えています。(日本語教師の)養成科を出てすぐEPA研修に参加し、教壇に立ったことは無かったので、派遣前研修はとても役に立ちました。主に教授法ですけれども、導入、基本練習、応用練習、そういうところは事細かく、教務の先生たちに教えて頂きました。外国の生活は、いろいろな国に住みましたので問題ありませんでしたが、東南アジアは初めてだったので、どんな人たちがいるのかというのがちょっと心配でした。治安はいいのか、買い物はちゃんと出来るのかとか、インドネシア語は出来ませんので、言葉の不安もありました。言葉の方は自分で若干勉強しまして、買い物くらいは出来るようになりました。渋滞も酷いと聞いていたのですが、今年は若干緩いようです。

QEPA訪日前研修にこれから行ってみようかなと思っている人へのメッセージを。

A

男性講師が不足していますので、是非、男性講師の積極的な応募を希望しています。もし、初心者の講師で応募を希望している方がいましたら、教務からの派遣前研修もあります。サポートがありますので、悩まずに積極的に応募を考えて頂きたいなと思います。いろいろな養成科があり、教授法もいろいろな教え方あると思いますが、私たちは(国際交流)基金が(EPA研修で)使っている教科書で教えますので、その内容に沿った教え方を主に、派遣前研修で教えて頂きます。そこでみっちりやれば(現地に来て)なんとかなると思います(笑)

EPA日本語講師を一言で表現すると?

自律学習支援

自分で立ち上がって、それから自分の方向性を自分で決めていくというプログラムなので、それを重視していると思います。候補者に「自律学習支援」を促していますので、私たち(講師)も自律についてたくさん勉強しなければなりません。私たちの自律にも繋がっていると思います。教える方としては、どうやって教えたら自律につながるだろうかと、常々考えています。

授業中

候補生は全員、真剣な眼差しで講師に注目。/午後の授業。左のホワイトボードには「じりつのよてい」。
授業中の様子写真1授業中の様子写真2

講師室

広々とした講師室には、インタビューに答えてくれた3人の姿も見えます。/夕方の講師室。インドネシア人講師や日本人講師の姿が見えます。
講師室の様子写真1講師室の様子写真2

研修所/送迎バス

研修所の正面、朝夕は賑やかそうです。/講師たちは毎朝送迎バスで研修所へ。
研修所の写真送迎バスの写真

食堂へ

食堂に向かう候補生たち。/気ままな猫ですが食堂には絶対に入りません。
食堂へ向かうせ様子写真猫の写真

候補者用の食堂にて

ビュッフェスタイルで。/手前は女子テーブル、中央にはウォーターサーバーも。
食堂の様子写真1食堂の様子写真2

講師の居室

家電製品も一通り揃っています。/授業の準備も集中して出来ます。
講師の居室写真1講師の居室写真2

ジャカルタの街

右手には会館(WISMA)やいろいろな建物(GEDUNG)があるのでしょうか。/樹々の多いジャカルタの夜景。
建物を指す標識の写真ジャカルタの夜景写真

[お問い合わせ]

国際交流基金(ジャパンファウンデーション)
日本語事業部 事業第1チーム
〒160-0004 東京都新宿区四谷4-4-1
Tel:03-5369-6067

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