アルバニア(2016年度)

日本語教育 国・地域別情報

2015年度日本語教育機関調査結果

機関数 教師数 学習者数
初等教育 中等教育 高等教育 その他
教育機関
合計
1 2 0 0 0 15 15
0.0% 0.0% 0.0% 100.0% 100.0%

(注) 2015年度日本語教育機関調査は、2015年5月~2016年4月に国際交流基金が実施した調査です。また、調査対象となった機関の中から、回答のあった機関の結果を取りまとめたものです。そのため、当ページの文中の数値とは異なる場合があります。

日本語教育の実施状況

全体的状況

沿革

 2011年よりマリン・バーレティ大学において課外科目として試験的に日本語教育が開始された(2016年現在は休講)。また、2012年にアルバニア初の日本語辞書が完成した。2014年4月には首都ティラナ市内の民間の日本語学校で日本語講座が開講された。同年6月には『みんなの日本語 初級I』のアルバニア語版文法解説が完成した。2016年10月にはティラナ工芸大学において正規科目としての日本語講座が開講された。

背景

 アルバニアは1990年代に入り、それまでの半鎖国的な体制から開放路線に転じた。1989年から日本の文部科学省による国費留学生の受け入れが開始されており、元国費留学生や日本留学・滞在経験者が、近年、日本語教育への取り組みを開始している。
 2014年にEU加盟候補国となったが、国内の経済状況は依然厳しく、多くが近隣のイタリアや諸外国に出稼ぎに出ている。外国語能力は就職に直結するものであるため、特に若者の中には英語など主要欧州言語を学ぶ者が増えている。

特徴

 他の欧州諸国同様、アニメ・マンガの影響で日本や日本語、日本文化に興味を持つ若者が少なくない。資格と経験を持った日本語教師が不足しており、現在は留学・滞在経験のあるアルバニア人や在留邦人が民間の学校あるいはプライベートで日本語を教えている。

最新動向

 ティラナ工芸大学において2016年秋から日本語コースの開講が予定されている。教科書や教材の整備も徐々に進められており、2014年6月には『みんなの日本語 初級I』、2016年6月には『みんなの日本語 初級II』のアルバニア語版文法解説が完成した。民間の語学学校では『まるごと』の導入も検討されている。

教育段階別の状況

初等教育

 日本語教育は実施されていない。

中等教育

 日本語教育は実施されていない。

高等教育

 2011年よりマリン・バーレティ大学において課外科目として試験的に日本語教育が開始された。(週1回90分で約3か月半。講師は元国費留学生である同大学の経済学の教授)2011年に25名でスタートしてから徐々に学習者数が伸びており、2013年度は45名が登録、現在は休講している。
 2016年10月より、ティラナ工芸大学にて正規科目の日本語講座が開講された。日本留学あるいは研修を予定している学生を対象にしたコースである。日本語教育に対する需要は決して少なくないものの、教材、人材ともに不足している。

その他教育機関

 2014年4月にティラナ市内の民間の語学学校でも日本語コースが開講された。15歳から大学生までの学習者が学んでいる。教師はアルバニア人と在留邦人。

教育制度と外国語教育

教育制度

教育制度

 5-4-4-3制。
 義務教育は、小学校からの9年間で、前期(5年間)と後期(4年間)に分かれる。義務教育後の中等教育は通常3年間であり、職業訓練校の場合は2年・1年・1年の3段階、最長で4年間となる。大学制度はボローニャ・プロセスへの参加により3~6年となっている。

教育行政

 教育科学省が管轄している。

言語事情

 アルバニア語が公用語。イタリア語、英語などの主要欧州言語を話せる者も多い。

外国語教育

 外国語教育は初等教育の3年次から開始。

外国語の中での日本語の人気

 日本語教育は非常に限られており、他の外国語と比較されうる選択肢とはなっていない。

大学入試での日本語の扱い

 大学入試で日本語は扱われていない。

学習環境

教材

初等教育

 日本語教育は実施されていない。

中等教育

 日本語教育は実施されていない。

高等教育

 上述のマリン・バーレティ大学の課外科目の場合、2011年の開講時は『Japanese for Busy People』(講談社USA)が使用されていたが、2013年秋のコースから『まるごと 日本のことばと文化』を使用している。2016年10月より開講したティラナ工芸大学の日本語コースでは『みんなの日本語』を使用している。

その他教育機関

 2014年4月開講された民間の日本語コースでは特定の教材は使用されていないが、『みんなの日本語 初級I(アルバニア語版文法解説)』と『まるごと』を中心にメインテキストを検討している。

マルチメディア・コンピューター

 大学の大講堂や比較的大きな教室にはコンピュータ、プロジェクター、インターネット環境が整っている。

教師

資格要件

初等教育

 日本語教育は実施されていない。

中等教育

 日本語教育は実施されていない。

高等教育

 資格要件は特に定められていない。

その他教育機関

 資格要件は特に定められていない。現在、日本語教師として教壇に立っているのは留学・滞在経験のあるアルバニア人と在留邦人。

日本語教師養成機関(プログラム)

 日本語教師養成を行っている機関、プログラムはない。

日本語のネイティブ教師(日本人教師)の雇用状況とその役割

 民間の語学学校で、非常勤講師として採用されている

現職教師研修プログラム(一覧)

教師会

日本語教育関係のネットワークの状況

 ローマ日本文化会館より日本語専門家が出講した「日本語教師向けワークショップ」に参加した在留邦人が「アルバニア日本語教師会」を立ち上げ、現在メンバーを集めている。また、民間の語学学校とティラナ工芸大学の両機関の日本語教育に関わっているアルバニア人の人脈を通じて、日本語教育関係者の緩やかなネットワークが形成されつつある。

最新動向

 特になし。

日本語教師派遣情報

国際交流基金からの派遣

国際協力機構(JICA)からの派遣

 国際交流基金、JICAからの派遣は行われていない。

その他からの派遣

 (情報なし)

日本語教育略史

2011年 マリン・バーレティ大学において課外科目として試験的に日本語教育が開始
2012年 アルバニア初の日本語辞書が完成
2014年 民間の語学学校で日本語講座が開講
『みんなの日本語 初級I』のアルバニア語版文法解説が完成
2016年 『みんなの日本語 初級II』のアルバニア語版文法解説が完成

参考文献一覧

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