南アフリカ(2016年度)

日本語教育 国・地域別情報

2015年度日本語教育機関調査結果

機関数 教師数 学習者数
1 3 47
学習者数 内訳
教育段階 学習者数 割合
初等教育 0 0.0%
中等教育 0 0.0%
高等教育 0 0.0%
その他 教育機関 47 100.0%
合計 47 100.0%

(注) 2015年度日本語教育機関調査は、2015年5月~2016年4月に国際交流基金が実施した調査です。また、調査対象となった機関の中から、回答のあった機関の結果を取りまとめたものです。そのため、当ページの文中の数値とは異なる場合があります。

日本語教育の実施状況

全体的状況

沿革

 1994年の新政権誕生まで、大学等をはじめとする公共機関では日本語教育は行われていなかった。アパルトヘイトを廃止し国際社会に復帰してからは、日本の経済発展への関心を契機として日本、そして日本語を学びたいとの機運が生じ、2003年以降、ヴィットウォータースランド大学(ヨハネスブルグ)ランゲージセンターに日本語コース(社会人等一般向け)が断続的に設置されてきたが、日本語講師が確保できず2012年5月を最後に実施されていない。2004年にはネルソン・マンデラ・メトロポリタン大学(ポート・エリザベス)にも日本語コース(一般向け)が設置されたが、財政難のため2005年に廃止された。また、2013年2月から2016年10月現在に至るまで、プレトリア大学の生涯教育部門において日本語講座が継続的に実施されており、同大日本研究センターも受講者数拡大に協力している。ケープタウンでは、2001年より民間教室であるケープタウン日本語会が日本語を教えている。

背景

 1992年以前は日本と外交関係が中断されており、またアパルトヘイト政策下、日本語教育が行われる環境にはなかった。

特徴

 南アフリカにおける日本語学習の関心者層は、日本文化愛好者、日本滞在経験者、日系企業勤務者及び国際関係専攻学生が多数を占めており、学校教育以外の教育機関または個人家庭教師のもとで日本語を学ぶ例が多い。高等教育機関ではローズ大学(東ケープ州)比較言語学科において言語学のカリキュラム内に日本語の構造等を取り扱う授業が設けられることがある。クワズル・ナタール大学において日本ルーム(ただし日本語教育機関ではなく日本関係スペース)が開設されたこともあるが、日本語学科が正規に設置されるまでには至っていない。

最新動向

 ヴィットウォータースランド大学ランゲージセンターでの日本語コースは2012年5月を最後に、日本語講師が確保できず休止となっている。現在は、希望者がいれば再開できる見通しである。2012年2月にプレトリア大学生涯教育部門に開講した日本語講座は、常設的な講座ではないものの、2016年10月現在に至るまで、定期的に実施されている。また、ケープタウン日本語会では約60名の生徒が勉強しており、スカイプを利用した通信講座も行われている。なお、Hanami Language Institute(ヨハネスブルグ)は現在活動を停止している。ヨハネスブルグ、ケープタウン、ダーバン、プレトリアには数名の日本人家庭教師等がおり、これらの家庭教師のもとで学生や社会人が日本語を学習している。
 また、2014年12月からは、日本語能力試験の実施が開始され、受験者を増やしつつ、毎年12月に実施されている。

教育段階別の状況

初等教育

 日本語教育は実施されていない。

中等教育

 日本語教育は実施されていない。

高等教育

 日本語教育は実施されていない。

その他教育機関

 ヴィットウォータースランド大学ランゲージセンターは、2012年5月を最後に休止となっているが、主に学生、武道関係者等を中心に初級コースが実施されていた。
 ネルソン・マンデラ・メトロポリタン大学の日本語コースは2005年に廃止となったが、初心者向けのクラスのみで、主に学生、社会人が参加していた。プレトリア大学生涯教育部門では初級コースが開講されており、社会人、学生等が参加している。また、ケープタウンではケープタウン日本語会(民間語学教室)が学生、社会人を中心に初級~中級コースの授業を行っている。

教育制度と外国語教育

教育制度

教育制度

 7-5-3制
 南アフリカの教育制度は、初等教育がGrade1~7、中等教育がGrade8~12であり、Grade9までが義務教育期間となっている。
 大学等の高等教育機関へ入学するには、Grade12修了時に、最低6科目からなる中等教育修了試験を兼ねた大学入学資格試験(マトリック:Matriculation Examination)の受験が必須となる。

教育行政

 教育省は2009年より分割され、初等、中等教育機関は基礎教育省、高等教育機関は高等教育省の管轄下にある。

言語事情

 憲法上11言語(ンデベレ語、北ソト語、南ソト語、コーサ語、ズール語、ツワナ語、スワジ語、ヴェンダ語、ツォンガ語、アフリカーンス語、英語)が公用語とされているが、英語が実質的な公用語となっている。

外国語教育

 憲法上定められている11言語から生徒は授業に使用する言語を自由に選択するとともに、第二言語の学習が必須となっている。第二言語には南アフリカ公用語のほか、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ラテン語、アラビア語、主要インド言語(ウルドゥ語等)などが含まれ、各地域で異なる(インド系の多い地域ではインド系言語を第二言語にする等)。

外国語の中での日本語の人気

 日本語は特殊語のひとつとして扱われ、他の外国語(フランス語、ドイツ語等)と比較すると学習者の数は少ないが、学習希望者は学生、一般市民ともに常に一定程度存在する。

大学入試での日本語の扱い

 大学入試で日本語は扱われていない。

学習環境

教材

初等教育

 日本語教育は実施されていない。

中等教育

 日本語教育は実施されていない。

高等教育

 日本語教育は実施されていない。

その他教育機関

 共通の教科書はなく、それぞれ独自に作成したテキストや国際交流基金が寄贈した教材を使用している。

マルチメディア・コンピューター

 マルチメディア・コンピューターを使用した教材提供については把握していない。

教師

資格要件

初等教育

 日本語教育は実施されていない。

中等教育

 日本語教育は実施されていない。

高等教育

 日本語教育は実施されていない。

その他教育機関

 特になし。

日本語教師養成機関(プログラム)

 日本語教師養成を行なっている機関、プログラムはない。

日本語のネイティブ教師(日本人教師)の雇用状況とその役割

 ケープタウン日本語会は当地在留邦人により運営されているほか、プレトリア大学の生涯学習部門の講座も当地在留邦人が講師を務めている。このほか、当地で家庭教師を行っているもののほとんどが日本人である。

教師研修

 現職の日本語教師対象の研修はない。

教師会

 日本語教育関係のネットワークはない。

日本語教師派遣情報

国際交流基金からの派遣

国際協力機構(JICA)からの派遣

 国際交流基金、JICAからの派遣は行われていない。

その他からの派遣

 (情報なし)

日本語教育略史

2001年 ケープタウン日本語会にて日本語教育開始
2003年 ヴィットウォータースランド大学(ヨハネスブルグ)ランゲージセンターにて日本語コース(社会人等一般向け)設置(~2012年)
2004年 ネルソン・マンデラ大学(ポート・エリザベス)にて日本語コース(一般向け)設置(~2005年)
2013年 プレトリア大学生涯教育部門にて日本語コース(一般向け)設置

参考文献一覧

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