トルクメニスタン(2016年度)

日本語教育 国・地域別情報

2015年度日本語教育機関調査結果

機関数 教師数 学習者数
初等教育 中等教育 高等教育 その他
教育機関
合計
1 5 0 0 49 0 49
0.0% 0.0% 100.0% 0.0% 100.0%

(注) 2015年度日本語教育機関調査は、2015年5月~2016年4月に国際交流基金が実施した調査です。また、調査対象となった機関の中から、回答のあった機関の結果を取りまとめたものです。そのため、当ページの文中の数値とは異なる場合があります。

日本語教育の実施状況

全体的状況

沿革

 トルクメニスタンにおける日本語教育は、2007年のアザディ名称世界言語大学東洋学言語・文学部日本語学科開設に始まる。同大学は、1984年にロシア語・文学教育大学として創立され、2007年に現大統領の命により名称変更され、現在に至っている。
 同大学における学生総数は約1,000名で、東洋言語・文学部には日本語・韓国語・中国語・トルコ語・ペルシア語・アラビア語及びヒンディー語の合計7外国語学科、ロシア語学部・文学部にはロシア語の1外国学科、ロマンス・ゲルマン語学部には、英語・ドイツ語・フランス語及びスペイン語の合計4外国語学科があり、総計で12の外国語学科が設置されている。
 日本語学科は2015年まで毎年約10名の学生が入学していたが、日本語教育拡大に伴い日本語教員を確保するために、2016年から14名に定員が増員された。現在の学生総数は53名である。2016年の学生の選考基準は、首都のあるアハル州から3名、首都アシガバット市から6名、ダショグズ州から2名、その他の3州から各1名(2015年までは、アハル州から2名、アシガバット市から4名、その他の4州から各1名)と地域ごとに決められている。入学試験は3種類行われ、①英語試験、②トルクメン語試験及び③トルクメニスタンの文化・歴史及び社会学試験である。
 2007年日本語学科開設当初、約1か月間、日本語教師の派遣が間に合わず、当地駐在の日本企業の事務所長や大使館関係者が臨時講師を努めた経緯がある。2007年から2年間は外務省の準派遣として日本語教師が派遣され、2010年から1年間は、日本シルバーボランティアズから2名派遣されていた。その後は同大学と個人契約を結んだ日本人教師が1名ないし2名在籍し、同大学を卒業した現地教員とともに日本語教育に当たっていたが、2016年度は個人契約の日本人教員は欠員となっている。

背景

 トルクメニスタンでは、高品質で耐久性に優れた日本車や日本製家電製品が人気を博しており、アシガバット市内の半数以上の自動車は日本車である。トルクメニスタン国民は親日的であり、特に日本を技術大国の象徴として認識している傾向が強い。
 天然資源が豊富であり、2000年以降、経済成長を続けるトルクメニスタンとハイテク技術を擁する日本は幅広い分野での協力が可能であるとの認識の下で、近年両国関係は、政治、経済を中心に急速に発展している。
 2013年5月には東京にトルクメニスタン大使館が開設され、同年9月にはベルディムハメドフ大統領の2回目の訪日が実現した。2012年以降、トルクメニスタンを訪問する日本企業関係者数は急増しており、2013年は5~6倍以上に急増している。2016年現在、両国間には「総額1兆円規模」の複数の大型経済案件が商談中であり、日本のビジネス界もトルクメニスタン市場の動向に注目している。さらに、2015年の安倍総理大臣の訪問時には事業規模総額2兆2千億円に上る案件に関する文書に署名が行われた。
 このような両国関係の急速な発展を背景に、トルクメニスタンの政府関係者もまた、「日本語を話せるトルクメン人・学生の育成」に注目するようになり、アザディ名称世界言語大学以外にも、トルクメニスタンの産業界に人材を供給する石油ガス大学や運輸交通大学といった高等教育機関で2016年9月に日本語が正規科目として開講された。

特徴

 トルクメニスタンの日本語教育は、2016年以前と以後で大きく異なる。2015年10月の安倍総理大臣訪問を受け、ベルディムハメドフ大統領が教育機関における日本語科目の設置、拡大を決定したことによる。2015年度(2016年6月)までは、日本語教育機関はアザディ名称世界言語大学のみであり日本語学科の学生数は全学で約50名ほどであった。2016年度(2016年9月)からは、12の中等学校、1つの小学校、アザディ名称世界言語大学以外にも5つの大学で日本語の授業が始まり、全国の日本語学習者数は1,000人を超えている。
 日本語学習者の多くは、日本の伝統文化(生け花、茶道等)、武道(柔道、空手等)、歴史・文学、ハイテク技術及びサブカルチャー(アニメ等)を通じて日本に関心を持ち、日本語学習を始めている。更に、2013年8月からは国際交流基金事業(テレビ番組紹介事業)の枠組みを活用して、NHKの連続テレビ小説「カーネーション」が、トルクメン語吹き替えにより、トルクメニスタン全土で毎週土曜日に3話ずつ放送され、毎回15~25%の高い視聴率を記録した。2016年には同基金の同事業の枠組で、新たに「マルモのおきて」、「ハクション大魔王」、「花嫁のれん」、「福岡恋愛白書」及び「ハイキュー!!」の放映が行われた。今後「ヤマノススメ」の放映も予定されている。その他、国際交流基金海外巡回展として2014年に「くまもとアートポリス」展覧会が実施された他、2016年には建築の「パラレル・ニッポン」展覧会が行われた。今後も、同種の展覧会が順次実施される予定である。文化行事としては、2016年9月に合気道普及事業、10月に柔道普及事業(女子)、11月には柔道・空手普及事業(男子)が行われるなど、2017年にアシガバットで開催予定のアジアインドアマーシャルアーツゲームズを見据え、2016年については特に武道をテーマとしたイベントが行われ、これらイベントを通じて、日本及び日本語への興味関心が惹起・醸成された。

最新動向

 2012年、アザディ名称世界言語大学の女子学生の日本政府(文部科学省)奨学金留学生(日本語・日本文化研修留学生)試験への受験がトルクメニスタン政府から初めて認められた。
 2013年9月には、筑波大学とアザディ名称世界言語大学間で学術協定が締結された。
 2016年9月には、筑波大学との協定により日本式工学教育を導入するオグズ・ハン記念トルクメニスタン工科大学が設立され、1年間の予備教育段階では英語と日本語のみの授業が行われている。日本語教員は筑波大学から2016年11月に2名の日本人が派遣され、現地教員6名とともに日本語教育を行っている。
 2016年9月から人文開発大学に東京外国語大学との協定により日本人教員が1名派遣され、Global Japan Officeを開設、国際法学部において日本語の授業が実施されている。
 また、同じく2016年9月に国際交流基金から日本語専門家1名と指導助手1名の派遣が始まった。

教育段階別の状況

初等教育

 アシガバット140番学校の1校のみで日本語の授業が行われている。 2016年度は1年生だけが日本語を学習している。1年生の生徒数は155名で、これは同校での他の学年の約2倍となる。日本語を学べるということで入学を希望する生徒が多く集まったためである。

中等教育

 全国の12の中等学校で日本語の授業が行われている。下表のように首都アシガバットで4校、アハル州で2校、バルカン州で3校、ダショグズ州、レバップ州、マリ州に各1校ずつとなっている。
 日本語の授業は週に2時間、年に68時間とされている。

No. 都市 学校名 教師数 生徒数
1 アシガバット 37番学校 1 36
2 61番学校 1* 91
3 89番学校 1 37
4 140番学校 2** 80***
5 アハル ギョクテペ 18番学校 1 15
6 サラフス 18番学校 1 25
7 バルカン セルダル 3番学校 1 41
8 バルカナバット 15番学校 2 183
9 トルクメンバシ 13番学校 1 105
10 ダショグズ ダショグズ 28番学校 2 119
11 レバップ トルクメナバット 35番学校 1 30
12 マリ マリ 23番学校 1 72

* アシガバット61番学校の教師は、アザディ名称世界言語大学5年生の男子学生1名のみである。この学生は卒業後2年間の兵役があるため、次年度は別の教員を確保する必要がある。
** アシガバット140番学校の教師のうち1名は校長であり、2016年度は日本語の授業は担当していない。
*** この数字は中等段階の生徒のみであり、初等段階の生徒は含めていない。

高等教育

 2016年度より、先行するアザディ名称世界言語大学に加え、石油ガス大学、運輸交通大学、国際関係大学、人文開発大学、オグズ・ハン記念トルクメニスタン工科大学で日本語の授業が開始された。当初の計画ではこれらに加え経済経営大学でも日本語が始まるとされていたが、教師不足のため2016年度は開講されていない。なお、トルクメニスタンの大学のほぼ全ては首都のアシガバットにある。

No. 大学名 教師数 学習者数
1 アザディ名称世界言語大学 3 53
2 オグズ・ハン記念トルクメニスタン工科大学 10* 783
3 国際人文開発大学 1** 65
4 石油ガス大学 1 50
5 運輸交通大学 1 16
6 国際関係大学 2*** 47

*オグズ・ハン大学の教員数は常勤のみであり、このうち2名は筑波大学派遣の日本人である。
**国際人文開発大学の教員は東京外国語大学派遣の日本人1名のみで、トルクメン人教員はいない。
***国際関係大学の教員のうち1名はトルクメニスタン外務省職員でもう1名はアシガバット37番学校の教員が兼務している。

 学生数で言えば、オグズ・ハン記念トルクメニスタン工科大学が最大である。予備教育課程に1学年450名が在籍しておりその全員が日本語を学んでいる。また、旧トルクメン・トルコ大学から移籍してきた1、2年生333名も日本語を学んでいる。
 人文開発大学では東京外国語大学との提携に基づきGlobal Japan Officeが開設され、65名の学生が正規科目として日本語を学習している。
 国際関係大学では、2年から5年まで日本語の授業が開講されており、全学で47名が日本語を学んでいる。
 大学卒業後、男子学生は2年間の兵役が、女子学生は自分の出身州に戻り2年間の国家機関での勤務が義務づけられている。外務省やアザディ名称世界言語大学の教師として採用され、継続的に日本語を活用する卒業生もいるが、2016年9月以降は中等学校での日本語教師として勤務する。日本への留学については、トルクメニスタン政府の厳しい管理体制の下では、私費留学の例は少なく、日本政府(文部科学省)奨学金留学生(日本語・日本文化研修留学生)試験が最も現実的な留学手段となっている。アザディ名称世界言語大学では筑波大学との提携に基づく1年間の日本留学に1ないし2名の学生を送り出している。
 これらの他、単発の事業ではあるが、2015年12月に外務省のMIRAIプログラムで10名が渡日し、2016年5月には国際交流基金関西日本語センターで実施された中央アジアの学生を対象とした訪日研修にトルクメニスタンから10名の学生が参加した。

その他教育機関

 アザディ名称世界言語大学に隣接する言語センターで日本語教育が行われている。月曜から土曜まで毎日16:00~18:00と18:00~20:00の2つの時間帯に授業があり、全4クラスで32名、中等学校生、大学生、社会人が学んでいる。授業は各クラスとも週に3回(月水金または火木土)、1回120分で行われている。

教育制度と外国語教育

教育制度

教育制度

 2013年度(2013年9月)から、以下の通りの教育年数に改められた。
 初等教育:修学年数4年(1年生~4年生)、対象年齢満6歳で入学~10歳
 前期中等教育:修学年数6年(5年生~10年生)、対象年齢11~16歳
 後期中等教育:修学年数2年(11年生~12年生)、対象年齢17歳~18歳
 義務教育期間は上述した累計12年間。

教育行政

 初等・中等教育機関、大学を含め全て省の管理下に置かれ、試験日程等の細部に亘り担当省に決定権がある。
 2016年に新たに開学したオグズ・ハン記念トルクメニスタン工科大学はトルクメニスタンアカデミーの直轄となっているが、その他の大学は全て教育省直轄または関係する他の省と両方の管轄となっている(例えば、国際関係大学は外務省と教育省、石油ガス大学は石油ガス産業鉱物資源省と教育省など)。
 産業界からの人材のニーズを各省が吸い上げ、教育省がとりまとめ、各大学の入学者数に合った予算を教育省が国に請求する。

言語事情

 基本的には多くの学校ではトルクメン語による授業が行われているが、ロシア語による授業が行われている学校も少なからずあり、生徒はどちらの言語で学習したいかを選び入学する学校を決めることができる。また、一部トルコ語で授業をする学校もある。

外国語教育

 トルクメニスタンでは、義務教育課程においてはトルクメン語以外の言語ではロシア語と英語が必修科目となっている。

外国語の中での日本語の人気

 外国語の中では、トルコ語やロシア語及び英語の人気が高い。
 トルコは、トルクメニスタンと地理的に近く、トルコ文化がトルクメニスタンに深く浸透していることや、トルクメン人が査証なしで渡航が可能な国であることもあり、トルコ語はトルクメニスタンの多くの人に学ばれている。
 トルクメニスタンは旧ソ連構成国の1つであり、国内では広くロシア語が通じることから、トルクメニスタンではロシア語も多くの人々によって学ばれている。家庭環境によりロシア語が第一言語の児童もあり、社会で通用する範囲また公文書で用いられるケースが多いことなどを鑑みれば、ロシア語は外国語というより第二言語の位置づけに近い。
 英語は、トルクメニスタンの義務教育課程の必修科目であり、英語教師としての需要もあることから、多く学ばれている。
 2016年9月以降、学校教育に日本語と中国語が導入され、上述した3言語以外にドイツ語、フランス語、日本語、中国語が第二または第三外国語として学ばれているが、これらの中では、相対的に日本語の学習者数が多い。

大学入試での日本語の扱い

 大学入試で日本語は扱われていない。

学習環境

教材

初等教育

 トルクメニスタン教育省の指示により開発された小学校用教科書『にほんご1』(1年生用)を用いている。

中等教育

 トルクメニスタン教育省の指示により開発された中等学校用教科書『にほんご5』(5年生用)を用いている。

高等教育

 アザディ名称世界言語大学では、下記の教材を主に使用している。その他の日本語教材を参照しながら、教員自作の教材も併せて使用している。

  • 「みんなの日本語 初級Ⅰ」(スリーエーネットワーク)
  • 「みんなの日本語 初級Ⅱ」(スリーエーネットワーク)
  • 「みんなの日本語 中級Ⅰ」(スリーエーネットワーク)
  • 「まるごと 日本のことばと文化 入門~初中級」(三修社)

その他教育機関

 アザディ大学に隣接する語学センターでは『みんなの日本語』を用いている。

マルチメディア・コンピューター

 初等・中等学校では教室にコンピューターとプロジェクターが備え付けのところが多く、授業では教科書付属の音声教材の使用、教師が準備した写真等を見せながらの授業も実施されている。大学も設備と利用状況は初等・中等学校と同様である。
 ただし、初等中等学校でも大学でも教室にインターネット接続はないため、その場での調べ学習や双方向のコミュニケーションを取り入れた授業はできない。

教師

資格要件

初等教育

 【中等教育】の項参照

中等教育

 初等教育と中等教育の教師の資格に差はない。教師の能力を証明するディプロマを取得したものが教師となることができる。ディプロマを取得するためには、大学・高等教育機関で担当科目を専攻する課程を修了し、卒業後2年間の実務を経験しなければならない。

高等教育

 アザディ名称世界言語大学の日本語学科では、トルクメン人教師3名が教鞭を執っている。一般に大学教員になるための資格や教育機関での課程はないが、教師の資格に相当するディプロマ取得者のうち、成績が優秀と認められ、大学からリクルートされた者が指導的立場の大学教員の下で数年間アシスタントを務めて初めて大学講師となることができる。

その他教育機関

 アザディ名称世界言語大学に隣接する付属言語センターの講師は同大学の講師以外でも務めることができるが、2016年現在、日本語については他に人材がいないため、同大学の日本語講師が担当している。

日本語教師養成機関(プログラム)

 アザディ名称世界言語大学の日本語学科を卒業後に授与されるディプロマには日本語教師の能力を備えているという記述があり、同学科の課程が実質上の日本語教員養成プログラムとなっている。アシガバット市内にはアマン・キケロフ名称教員養成学校という高等教育機関があり、外国語および外国文学のコースもあるが、ここに日本語は含まれていないため、アザディ名称世界言語大学がトルクメニスタン唯一の日本語教師養成機関となっている。

日本語のネイティブ教師(日本人教師)の雇用状況とその役割

 アザディ名称世界言語大学設立当時から2016年8月まで日本人教師が雇用されていたが、2016年9月現在、日本人教師は雇用されていない。日本人教師の役割は、授業運営、学校内外で開催される各種イベントのサポートである。

教師研修

 2015年度より、中等学校の日本語教師のための研修が行われている。教育省が日程と参加者を決定し、アザディ名称世界言語大学および国民教育大学で講師を選定し、担当講師が中心となり研修内容を決定する。2015年度はアザディ名称世界言語大学において4回の研修が実施された。2016年度以降は、主として国民教育大学において実施され、担当講師は国際交流基金派遣の専門家と指導助手が中心となる。
 大学講師対象の研修は、2015年度までは年に1度実施されていた。講師は国際交流基金派遣でカザフスタンに赴任していた専門家が出張して務めた。

現職教師研修プログラム(一覧)

 中等学校日本語教師候補者研修(2015年度中に第1回~第4回)
 高等教育機関日本語教師研修(2014年6月、2015年6月)

教師会

日本語教育関係のネットワークの状況

 日本語教育関係のネットワークは存在しない。トルクメン人日本語教師はほぼ全員がアザディ名称世界言語大学出身者で、学年も近いことが多いため、卒業生ネットワークに近いものがもともとある。しかし、日本語教師としての職務上の情報交換や自主的な研鑽につながるようなネットワーク化の動きはまだない。
 日本人(日本語ネイティブ)教師は、2016年度に入り、3名と増えているが、全員が任期付きの派遣で来ているため、長期間現地に根差した活動を続けていく人材にはなり得ない。

最新動向

 なし

日本語教師派遣情報

国際交流基金からの派遣(2016年10月現在)

日本語上級専門家

 アザディ名称世界言語大学と国民教育大学の併任 1名

日本語指導助手

 アザディ名称世界言語大学と国民教育大学の併任 1名

※国際交流基金派遣の2名は、執務室所在の関係上、国民教育大学に常駐している。

国際協力機構(JICA)からの派遣

 JICAからの派遣は行われていない。

その他からの派遣

 東京外国語大学から国際人文開発大学 1名
 筑波大学からオグズ・ハン記念トルクメニスタン工科大学 2名

シラバス・ガイドライン

初等教育

 2016年度の日本語科目開講に向けて、2015年度中に英語のガイドラインを参照し作成された。しかしながら、到達レベルの設定、学習時間、進度の見直しをする必要があり、2016年度中に改訂作業を進める予定である。

中等教育

 初等教育と同様、2016年度中に英語を参照して作成されたガイドラインを見直す作業を進めている。

高等教育

 高等教育に関しては共通のガイドラインはない。アザディ名称世界言語大学で行われている日本語授業のカリキュラムは以下のとおり。

講義名 1学年 2学年 3学年 4学年 5学年
日本語演習 462 484 286 228
日本語音声学 32
語彙論 72
文法論 48
翻訳・通訳 54 96 326
日本語教授法 64 32
日本事情 24
日本語史 48
特別授業 156 58
文体論 86
日本語・トルクメン語対照 130

評価・試験

評価・試験の種類

 トルクメニスタンでは日本語能力試験が実施されておらず、受験希望者がいる場合には、隣国での受験を余儀なくされるが、学生の出国制限との関係で自由な受験の機会が与えられていない。
 また、大学入試等での日本語科目は設置されていない。

日本語教育略史

2007年 アザディ名称世界言語大学に日本語学科開設
2012年9月 アザディ名称世界言語大学の女子学生の日本政府(文部科学省)奨学金留学生試験への受験がトルクメニスタン政府から初めて認められた
2013年9月 筑波大学とアザディ名称世界言語大学間で学術協定締結
2015年10月 初等、中等学校での日本語科目導入の決定
東京外国語大学と国際人文開発大学間で国際学術交流協定締結
2016年9月 初等、中等学校での日本語教育開始
石油ガス大学、運輸交通大学、国際関係大学で日本語授業開始
国際人文開発大学に東京外国語大学が日本語教員1名を派遣し、Global Japan Officeを開設
国際交流基金日本語上級専門家1名と日本語指導助手1名をアザディ名称世界言語大学と国民教育大学併任で派遣開始
2016年10月 筑波大学とオグズ・ハン記念トルクメニスタン工科大学間で日本語予備教育支援事業の契約締結
2016年11月 オグズ・ハン記念トルクメニスタン工科大学に筑波大学派遣の日本語教員2名着任

参考文献一覧

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