インディアナポリスでの二年を振り返る

ノース・セントラル・ハイ・スクール
亀山 瞳

アシスタントティーチャー(AT)としての活動

私は日本人のリードティーチャー(LT)とティームテーチングをしていましたが、学生からは日本語のネイティブスピーカーのやり取りを日常的に見たり聞いたりできたのが勉強になったという声をよく聞きました。特に学生はLTと私の日本語スキットが大好きで、わからない表現があっても一生懸命理解しようとしていました。またクラスに日本語で話そうという雰囲気が生まれ、学生たちが日本語でコミュニケーションをする場面を増やすことができたと思います。
私にとって最も有益だった経験は、学生が日本語クラスという家族のようなグループの中で成長していく姿を見られたことです。LTは学生が将来日本に行った時に困らないようにと、挨拶やお辞儀などの日本のマナーも重視して教えていました。そのため、多くの学生が、日本語クラスを通して先生やクラスメイトを尊重する態度や、周りと協調して良い関係を築いていく方法を身につけることができたと言っていました。その日のレッスンや年間の学習目標を達成するだけでなく、一人ひとりの人生を考えて学生と向き合う大切さを学べたことは、私にとって大きな財産です。

地域での活動

毎月2回、ボランティアで地域の大人を対象に日本語の勉強会を開催しました。参加者のほとんどは留学や仕事で日本に住んだことがあり、「さらに日本語を上達させたい」という大変熱心な方々で、とてもやりがいがありました。地域の日本人の方にも協力してもらい、皆で新聞記事を読んでディスカッションをしたり、場面に応じた会話の練習をしたりと、楽しく活動しました。 また2年目には、要望に応じて日本語読書クラブも始めました。日本の短編小説をそれぞれ自宅で読み、隔週で集まってわからなかった箇所や感想を話し合いました。プリントにたくさんの書き込みをしながら一生懸命に日本語を学ぶ参加者の姿には感動しました。一冊読み終えた時にはみんなで達成感を分かち合いました。
それから、JOI(Japan Outreach Initiative)コーディネーターの方が月に1回開催されていた日本文化イベントのお手伝いもしていました。お正月、節分などの行事に関するアクティビティーや、茶道などの伝統文化を体験するイベントが開催され、毎回たくさんの地域の方々と交流することができました。また参加者同士でも友達の輪が広がっていったことが嬉しかったです。

日米間の交流

日本の姉妹校との年賀状交換プロジェクトを担当しました。自分が書いた年賀状が実際に姉妹校に届くということで、学生たちはとても張り切っていました。姉妹校から年賀状を受け取った際にはとても喜んで、年賀状をファイルの表紙に入れて持ち歩いている学生もいたくらいでした。
また、姉妹校から高校生のグループが2週間ほど訪問に来た際には、クラスでお互いの文化を発表する場を設けました。伝統的な文化についてだけでなく、音楽やファッションなどの流行についても目をキラキラさせながら情報交換をしていたのが印象的でした。体育館を借りて交流イベントも行ったのですが、日本語クラスを取っていない学生にも日本を身近に感じてもらえるチャンスになったと思います。
それから、私自身もボランティア活動を通じて多くの方と出会い、良い友達を作ることができました。休日に友達と日本食を作って食べたり、地元のイベントに参加したりと、お互いの言葉と文化を学び合いながら楽しく交流しました。良い友達がいることは人生を豊かにし、新しいことを学ぶ大きなモチベーションになることを実感しました。

J-LEAPへの感謝

人と人のつながりの大切さをJ-LEAPを通して改めて感じ、貴重な2年間を過ごせました。派遣先高校の学生や、地域の方々と関わっていく中で、一人ひとり色々な状況があること、本当に大変な人生を歩んでいる方がいることも知りました。そんな様々なバックグラウンドを持つ方たちが、「日本が好き」という共通点を持って集まり、一生懸命に日本語を学んでいる姿に心を打たれました。任期終了の際には、たくさんの方が「自分の日本語に自信がついた。これからも勉強を頑張って、日本に行きたい」と言ってくれて、とても嬉しく思いました。J-LEAPを通じて出会えた皆様には本当に親切にしていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。皆様から学んだことを忘れずに、今後も日本語教育に携わっていけたらと思っています。 これから派遣される若手日本語教員の方々にも、きっと素晴らしい出会いと学びがあると思います。応援しています。

  • 派遣先での写真その1

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