日本語イマージョン小学校での2年間

エル・マリノ・ランゲージ・スクール
田所 清美

小学校での活動報告

私のアシスタントティーチャー(以下、AT)としての主な活動の一つは教材作成です。リードティーチャー(以下、LT)から依頼のあった教材の新規作成や更新、また文化紹介のできるカードや漢字パズルなどを作成しました。他にも、i Movieを使って作成した幼稚園生向け絵本の読み聞かせビデオは、作成後、随時授業や各家庭で活用していただくことができました。二つ目は、作文の指導や添削、レベル別小グループ授業の課題設定とその指導です。小学校3年生の日本語と理科の授業では、作文や要約に加え多くの漢字を導入しました。そのため、書き順や漢字のバランスといった細かいところまでも、LTと共に役割分担し指導することができました。また算数ではレベル別にクラスを分け、小グループ制で個に応じた指導を可能にしました。通常授業時でも、つまずきが目立つ児童には声をかけたり、休み時間に取り出して個別で教えたりすることもありました。地道な指導が続きましたが、児童たちは自分のペースでじっくりと学ぶことができ、苦手克服に務めることができたと思っています。

派遣地域での活動報告

学校外では、日本語を学ぶ高校生を対象に行われるJapan Bowlカルフォルニア州予選の問題作成と、当日の審査員を務めました。高校生でありながら日本人顔負けの知識を持つ学生に驚かされると同時に、日本語や日本文化に親しむ多くの学生の姿に頼もしさを感じました。
その他にも、地域のイベントにも積極的に参加しました。特に小学校3年生による沖縄太鼓の発表は、毎年受入校であるEl Marino Language School(以下、EM)で行われる「子どもの日」の恒例の出し物で、指導にも熱が入りました。そのパフォーマンスは学校内に留まらず、地域団体である沖縄県人会の主催イベントでも披露しました。イベント当日は裏方として太鼓を運んだり、着付けの補助をしたりしました。このような地域イベントの参加は、児童にとってとても良い経験になったと思います。そして子どもの発表が地域の方々を笑顔にし、沢山の拍手をいただいた時は私も児童と同じくらい喜びを感じました。

日米交流のお手伝い

派遣中にKAKEHASHI プロジェクトの受け入れを2度しました。この受入れはEMだけではなく、近隣の中学校と高校の先生とも連携させていただき、小中高で日本語を学ぶ生徒を巻き込み、地域一体で実現することができました。限られたスケジュールの中で日本から来た学生が英語を使ってコミュニケーションを取ったり、日本文化を紹介したりする経験はもちろんのこと、現地の児童や学生が実際に日本人と日本語でコミュニケーションを取る絶好の機会にもなりました。私自身、中学校2年次に参加した海外研修の経験が、当時の私に大きな影響を与え今につながっていると感じています。私と同じように、このKAKEHASHIプロジェクトを通して、双方の学生が良い刺激やモチベーションを得たことを願っています。
また国際交流基金ロサンゼルス日本文化センター(以下、JFLA)で定期的に開催される「日本語Tea Time(日本語で話す会)」のボランティアとしても活動しました。毎回テーマを持ち寄り自由形式で会話する中で、私自身も現地で日本語を学ぶ方々と交友を深めることができました。このイベントをきっかけにJFLAで行われている日本語講座を受講する方も多いそうで、微力ながらイベントのお手伝いができ大変良かったです。

2年間を終え思うこと

 私は2年間のJ-LEAP派遣を通して、日本語教師としてのみならず、一人の人間として成長できたと思っています。2年間の活動を振り返ると、日本では決して経験できない貴重な時間を過ごしたと今改めて感じます。しかしながら、充実した生活の中にも苦悩はありました。壁にぶち当たった私が学んだことは、「全てを自分の観点から判断するのではなく、柔軟な姿勢で対応することがとても大切だ」ということです。泣いても笑っても任期は2年。今後J-LEAPや類似プログラムで海外へ派遣される方には、限られた時間の中で多くを吸収し、有意義な時間を過ごすためにも、日々学び、ポジティブな姿勢を持って挑んで欲しいと思います。
私は今後も教育に携わる仕事をしていきたいと考えています。また日本語教育にも積極的に関わり、2年間の経験をこの後にもつなげていきたいです。最後になりますが、私の大好きな言葉を紹介します。

”Dream your dreams with open eyes and make them come true!!”

 

海外で日本語を教えることは私の夢のまた夢でした。これを実現させ、サポートしてくださったすべての方々に深く感謝しています。ありがとうございました。

  • 派遣先での写真その1
  • 派遣先での写真その2

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