世界の日本語教育の現場から(国際交流基金日本語専門家レポート) ひろーーいブラジルを飛び出すときもあります

国際交流基金サンパウロ日本文化センター
三浦多佳史

カリブ海に浮かぶハバナの街の写真
カリブ海に浮かぶハバナの街

ひろーーいブラジルにやってきて2年がたちました。はやいものです。もうしばらく滞在することになりました。

マリンガ、ロンドリーナ、アシス、エンブー、リオデジャネイロ、サルバドール、ポルトアレグレ、リマ(ペルー)、ボゴタ(コロンビア)、クリチバ、ファシナウ・ド・セウ、サン・ベルナルド、モジ・ダス・クルーゼス、カンピーナス、ブラジリア、サン・ジョゼ・ドス・カンポス、ベレン、ハバナ(キューバ)、サントドミンゴ(ドミニカ共和国)、アスンシオン(パラグアイ)、ロサリオ(アルゼンチン)、ヴィトリア、マリリア

この2年の間に教師研修会の講師などを頼まれて出かけていった町の名前です。23都市です。複数回訪れている街もあるので、大体毎月1ヶ所以上を回った計算です。各地でたくさんの先生方と出会い、昨年のこのページで紹介したように、人に喜ばれる仕事をモットーにネットワークを築いてきました。お会いした先生方の数にしたらいったいどのぐらいになるのでしょうか。それに移動した距離はどのぐらいでしょう。ひろーーいブラジルですが、広くても時間をかければ大きなつながりを築いていくことができるということだと思います。

そしてブラジルだけでなく、中南米の他の国にも行きました。国際交流基金本部の派遣・助成課が実施する「中南米日本語教育巡回セミナー」というプログラムによるものです。昨年(2004年)はペルーとコロンビアの2カ国。そして今年はキューバ、ドミニカ共和国の中米2カ国とパラグアイ、アルゼンチンの南米2カ国です。ただでさえ広いブラジルの外に出るのですから、さらに移動距離は広がります。今年訪れたキューバのハバナとアルゼンチンのロサリオなど、直線距離で6000キロほどあります。このときは4都市を回るために9回飛行機に乗りました。日本語教育専門家も体力勝負といったところです。

見事なエイサーを披露する写真
見事なエイサーを披露

今年の巡回セミナーの話です。ハバナでは「コピー機が使えません」というので、セミナーの内容もコピー機を使わなくてもよい、というものに工夫しなければなりませんでした。サントドミンゴでは日本に一度も行ったことがないのに、日本のマンガやアニメ、日本の若者の歌にものすごく詳しい学習者にたくさん出会いました。アスンシオンではボランティアで日本語を教えに来ている、20代の日本の若者にたくさん出会いました。ブエノスアイレスからロサリオに向かう途中で豪雨に会い、道が洪水になってほんとに着けるのかどうか、心配になりました。でもロサリオでは、日本語学校の学習者によるすばらしい沖縄エイサーの演技を見ることができ、彼らの流暢な日本語に触れることもできてたいへん驚きました。

各地で喜んでもらえるセミナーができたと、私は思っています。でもそれ以上に、さまざまなすばらしい出会いと経験をありがとう、という気持ちでいっぱいです。

派遣先機関の情報
イ.派遣先機関の位置付け
及び業務内容
国際交流基金サンパウロ日本文化センターの日本語関係の仕事は日本語教師支援、学習者支援、教材支援の3つが大きな柱である。現在教師支援としては各種研修会の主催、他団体主催研修会への講師派遣、メルマガ「こうししつ」の発行など、学習者支援は各地で日本語を学ぶ高校生や大学生をサンパウロに招いて実施する奨励研修、全伯スピーチコンテストの開催など、教材支援では各種教材の開発事業を行っている。
ロ.派遣先機関名称
The Japan Foundation Sao Paulo Language Center
ハ.所在地 Av. Paulista 37, 2o. andar, CEP01311-902, São Paulo, SP, Brazil
ニ.国際交流基金派遣者数 専門家:1名

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