世界の日本語教育の現場から(国際交流基金日本語専門家レポート)大人気、日本語講座!

国際交流基金ニューデリー日本文化センター
武井康次郎・村上智里・奥山寛

みなさん、ナマステ! 国際交流基金ニューデリー日本文化センターにおける日本語講座は今年、開講から4年目をむかえました。 開講当初わずか16名だった受講者数は、2015年3月末時点で通算500名を超えました。

みなさんは「日本語講座」と聞いて、何を思い浮かべますか? ニューデリー日本文化センターの日本語講座がイメージするのは、人と人がつながる「カルチャーセンター」。 多様なバックグラウンドを持つ人々が、日本語学習や日本文化体験をきっかけとして出会い、つながり合い、自己と他者、自己と世界との関係をより深く理解していくための場づくりをめざしています。

受講生は10代の大学生から80歳を超えるお年寄りまでと幅が広く、彼らが日本語を学んでいる理由も実に多様です。 ある人は将来のキャリアアップのため、ある人は日本の伝統文化への好奇心から、ある人は漫画やアニメに代表される日本のポップカルチャーへの興味関心、そしてある人はただなんとなく面白そうだから・・・。何にしても、華やかなインドのボリウッドムービーさながら、いつもにぎやかで笑い声の絶えない、エネルギッシュな学びの場がここにはあります。

楽しくおしゃべりチャットルーム

「チャットルーム」は、2013年よりニューデリー日本文化センターの日本語講座で月に一度のペースで開催している、人気のイベントです。

チャットルームの写真
チャットルームの様子

日本語を勉強しているインドの方々が、毎回決まったテーマにもとづき、日本人のボランティアと日本語で楽しくおしゃべりをします。これまで開催したチャットルームのテーマは、料理、買い物、旅行、映画、クリスマス&お正月、外国語の勉強など。インド人参加者の中には現在、ニューデリー日本文化センターの日本語講座以外(大学や民間の日本語学校など)で日本語を学んでいる人も少なくありません。日本国内とは違い、インドのような海外で日本語を学んでいる人々にとって、教室以外で日本語を使う機会は非常に限られています。そんな彼らにとって、チャットルームのようなイベントは、生の日本人を相手に日本語を実際に使ってみる貴重な機会の1つだと言えます。

修了式もにぎやかに

ニューデリー日本文化センターの日本語講座では、年間2学期制を採用しています。そして、毎学期の最後には修了式があります。

盆踊りの振り付け指導の写真
盆踊りの振り付け指導

修了式では、修了証書の授与や記念撮影の他に、恒例のイベントとして毎回、様々なミニ日本文化体験を実施しています。2015年3月に行われた修了式では、みんなで日本の盆踊り「さくら音頭」に挑戦!100名ほどの修了生と講座講師陣、そしてニューデリー日本文化センターのスタッフ達が入り乱れながら、和太鼓のリズムに合わせて踊りました。

みなさんは、インドでまさかこんなに多くの人が日本語を学んでいるとは思わなかったのではないでしょうか。日印間の関係強化にともない、今後インドにおける日本語教育はますます盛り上がっていくはずです。

インドの首都、デリーにおける日本語教育の裾野を広げ、より多くの人々に日本語や日本文化に触れる機会を提供するという役割を、ニューデリー日本文化センターの日本語講座が今後も担っていければと思っています。

派遣先機関の情報
派遣先機関名称
The Japan Foundation, New Delhi
派遣先機関の位置付け
及び業務内容
インド及び周辺の南アジア諸国における日本語教育支援・普及を目的としている。具体的な業務としては、(1)インド国内外での巡回セミナー、勉強会、コンサルティングなどを通じた日本語教師や日本語教育機関への支援・協力 (2)初等・中等学校への日本語導入のためのプロモーション、行事への参加 (3)初等・中等学校に所属する現職教師の研修及び新教師養成、情報通信技術を利用した日本語教育の導入推進 (4)JF講座の運営、講座担当講師の育成など多岐にわたる。
所在地 5-A, Ring Road, Lajpat Nagar-Ⅳ, New Delhi, 110024, India
国際交流基金からの派遣者数 上級専門家:1名、専門家:2名
国際交流基金からの派遣開始年 1999年

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