大舩 ちさと(おおふね ちさと)OFUNE Chisato

学歴

  • 明治大学大学院国際日本学研究科博士後期課程修了(博士:国際日本学)
  • 東京学芸大学大学院総合教育開発専攻多言語多文化教育コース修了
  • 筑波大学第二学群日本語日本文化学類卒業

おもな教授歴

  • 2021年9月~ 国際交流基金ロンドン日本文化センター 日本語教育チーフアドバイザー
  • 国際交流基金マニラ日本文化センター 日本語教育アドバイザー
  • 財団法人 国際文化フォーラム 専門員
  • 実践女子大学 人間社会学部 非常勤講師
  • 流通経済大学 情報学部 非常勤講師
  • ベトナム中等日本語教育支援担当 (国際交流基金派遣)
  • 中国・人民教育出版社 日本語教育専門家
  • 国際学友会日本語学校 非常勤講師
  • 中国・西安外国語学院 観光学部 常勤講師 ほか

所属学会など

  • 日本語教育学会(国際連携委員:2015年7月~2019年6月/広報委員:2019年7月~)
  • 異文化間教育学会(常任理事/副事務局長:2017年6月~2021年6月/広報ICT委員長2021年6月~)
  • ヨーロッパ日本語教師会

執筆論文、著書、発表など

執筆論文

  • 大舩ちさと・山岸愛美(2022)「教師研修終了後における学びの解釈とその背景-中国中等オンライン研修参加者へのインタビューの分析による考察-」『国際交流基金日本語教育紀要』18号、pp.1-16
  • 長坂水晶・大舩ちさと(2021)「非母語話者教師の協働による学び合いを重視した教授法授業-若手日本語教師のための訪日研修における実践-」『国際交流基金日本語教育紀要』第17号、pp.16-31
  • 大舩ちさと(2020)「海外中等教育段階の日本語教育参照枠組みの課題と展望-実践者に対するインタビューを基に-」『国際日本学研究論集』12号、明治大学、pp.23-43
  • 篠崎摂子・大舩ちさと(2020)「B2とはどんなレベルか―教育実践に向けたCEFR B2 Can-doの質的分析―」『ヨーロッパ日本語教育』24、pp.375-385
  • 大舩ちさと(2020)「海外の中等教育段階における日本語教育の研究動向分析-中等日本語教育の理論構築に向けて-」『日本語教育』175号、pp.100-114
  • 大舩ちさと(2019)「文化間移動と日本語教育-中等日本語教育の新たな枠組みの構築をめざして-」『国際日本学研究論集』第9号、明治大学、pp.23-43
  • 大舩ちさと(2017)「外国語教育から見た異文化間能力―海外の中等教育段階における日本語教材開発の視点から―」『異文化間教育』第45号、pp.34-48
  • 服部圭子・大舩ちさと・中山京子・スエナガ サンドラ テルミ(2013) 「日系移民学習の教材開発と実践(II)−「日本‐ブラジル移民カルタ」を用いた実践‐」『JICA横浜 海外移住資料館 研究紀要』7(2012年度)、pp.63-90
  • 松井孝浩・大舩ちさと・和栗夏海・須摩亜由子(2013)「アイデンティティ形成を支える日本語学習活動の実際−フィリピン中等教育機関向け教材『enTree-Halina! Be a NIHONGOJIN!!-』の学習活動から−」『国際交流基金日本語教育紀要』9号、pp.25-42
  • Francesca M.Ventura,Florinda Amparo A.Palma Gil,Alice Mary L.Ichon,Chisato Ofune (2012)“enTree‐Halina! Be a NIHONGOJIN!!‐”:Using Alternative Assessment Tools to Evaluate Students’Growth towards Intercultural Competence.『第9回マレーシア日本語教育研究発表会 予稿集』、pp.23-32
  • 大舩ちさと・和栗夏海・松井孝浩・須摩亜由子・フロリンダ アンパロ A. パルマヒル(2012)「「プログラムの継続性」と「学習の継続性」を目指した日本語教育導入の試み−フィリピンの中等教育における実践から−」『国際交流基金日本語教育紀要』8号、pp.151-168
  • 大舩ちさと・和栗夏海・フロリンダ アンパロ A. パルマヒル・フランチェスカ M.ヴェントゥーラ(2011)「評価で学習者の自律性は育めるか—フィリピンの高校生向け日本語リソース型教材『enTree』の挑戦—」『国際交流基金日本語教育紀要』7号、pp.135-150

口頭発表・ポスター発表

  • 大舩ちさと(2021)「海外在住日本語教師の文化観の拡張をめざした教授法授業の試み」異文化間教育学会第42回大会(玉川大学/オンライン開催)、ポスター発表
  • 篠﨑摂子・大舩ちさと・清水まさ子(2019)「B2とはどんなレベルか-教育実践に向けたCEFR B2 Can-doの質的分析-」第23回ヨーロッパ日本語教育シンポジウム(ベオグラード大学・セルビア)、口頭発表
  • 大舩ちさと・木谷直之・二瓶知子(2019)「異文化理解能力の育成をめざした授業モデル構築の試み」異文化間教育学会第40回大会(明治大学)、ポスター発表
  • 大舩ちさと(2019)「中等教育段階の日本語教育研究は何を論じてきたか―『日本語教育』および『国際交流基金日本語教育紀要』に見る研究の動向と変遷―」2019年日本語教育学会春季大会(つくば国際会議場)、ポスター発表
  • 大舩ちさと・篠﨑摂子・清水まさ子(2017)「B2(上級)レベルの課題遂行をめざした教材開発-新たな教材増模索の試み-」、2017年度日本語教育学会秋季大会(朱鷺メッセ)、ポスター発表
  • 大舩ちさと(2016)「日本語教育から見た異文化間能力-海外の中等教育段階におけるカリキュラム開発の視点から-」異文化間教育学会特定課題研究「異文化間能力を考える-多様な視点から-」パネルセッション、異文化間教育学会第37回大会(桜美林大学町田キャンパス)
  • 古川嘉子・中野佳代子・尾関史・大舩ちさと(2015)「21 世紀の人材育成をめざす ASEAN5か国の中等教育における日本語教育 ―教育政策資料の比較分析から―」2015年度日本語教育学会春季大会(武蔵野大学・東京)
  • Koji Matsumoto, Chisato Ofune, Yuko Fujimitsu, Mellisa Luyke (2013), Working Interculturally -Ideas and Practices from Indonesia, Philippines and Western Australia-. 19th Biennial Conference of Australian Federation of Modern Language Teachers Association(全豪現代語教師連合研究大会), キャンベラ
  • 藤長かおる・三浦多佳史・大舩ちさと・柳坪幸佳(2012)「アジアの中等教育における日本語教育の現状展望」(パネルセッション)、日本語教育国際研究大会(ICJLE2012)、名古屋
  • 松井孝浩・大舩ちさと・和栗夏海・須摩亜由子(2012)「複数言語環境でのアイデンティティ形成を支える学習活動の実際−フィリピン中等教育機関向け教材『enTree- Halina! Be a NIHONGOJIN!!-』の学習活動から」リテラシーズ研究集会「<移動するこどもたち>のことばとアイデンティティ」

主な作成教材

  • 共著「JFSB2教材」全4ユニット *「みんなの教材サイト」にて公開
  • 共著『enTree- Halina! Be a NIHONGOJIN!!- Vol. 1』及び『同 Vol. 2』(2010-2014)*フィリピン中等教育向け日本語教材
  • 共著「日本‐ブラジル移民カルタ」(2012)(研究代表:森茂岳雄)
  • 共著『好朋友』Vol. 2-5外語教学与研究出版社(2008-2009)*中国中学校第二外国語用日本語教科書
  • 共著『にほんご6』~『にほんご10』Vietnam Education Publishing House(2004-2007)*ベトナム教育訓練省検定中高校用日本語教科書
  • 共著『義務教育課程標準実験教科書 日語 七年級上』~『同 九年級下』及び『同 教師用指導書』人民教育出版社(2002-2005)(日本側編集委員)*中国における教育部中学校用日本語教育部検定教科書

関心分野

  • 海外の中等教育段階の日本語教育
  • 教材開発
  • 異文化間教育

ひとこと

なぜか小さいころから、日本以外の国のことばと生活に関心があり、たくさんの海外の物語に触れてきました。そして、いつしか、自分自身が外国語を学び、学んだ外国語を使って仕事をしたいと考えるようになっていました。そんなある日、その当時の私にとっては目からうろこが落ちるような気付きがありました。それは、「日本語も、日本語を母語としない人にとっては外国語なんだ!」ということでした。この逆転の発想に出会えたことが、日本語教師という仕事に関心をもったきっかけです。

近年は、海外の中等教育段階における日本語教育に携わることが多く、教材開発や教師研修に関わってきました。ことばを学ぶことを通して、ことば以外にも身につけられること、学べることがたくさんあると、私は感じています。人が学び、成長し、その中で多くの発見、気付き、出会いに恵まれるような、そんな実践をしていければと思っています。